2021/04/29 のログ
リス > 大通りには、屋台の店がそれなりに経ち並んでいる。店を持つほどの資金がない商人が、自分の賞品を売る為に商人ギルドに場所を借りて行う。
 自分の店を持てないと言うのは、色々な理由があるので、一概に低品質という訳ではない、全てが高品質とは限らないが。
 当たりはずれが多いので、ある意味の博打にも感じられる、その中の一つの店舗はお気に入りなのでよく使う。
 ジュースを絞るのが上手なのか、とてもおいしく感じられる、だから、態々新鮮な果物を卸して見せている。
 そのおかげか、そのジュースの店舗は繁盛しているようだ、良い事だと思う、繁盛しないと立ち退かなければならないという事もある。
 何せ、屋台を借りるのにもお金がかかるのでそれが、払えなくなると……という事だ。
 そういう意味では、店よりも入れ替わりが早いだろう、人気が無くなるとあっという間にいなくなる。
 そんな屋台のジュース屋へ行くと、今日も数人の客が居て、並んでいるのが見える。
 最後尾に、ちょこんと並んで、順番を待つことにする。

「今日は、何のジュースが良いかしら。」

 リンゴのジュース、オレンジのジュース、バナナのジュース、色々果物を出しているので、色々な味がある。
 並んでいる順番待ちの間に、メニューを眺めて決めるのがこの店のスタイルだ。
 うーん、うーん、と少女はメニューを眺めながら、一人、一人、と順番に沿って前に歩いていく。
 

リス > しばらく悩みながら、列に沿って歩いて行けば、順番がやって来ることになる。

「こんばんは、今日は、山ぶどうのジュースにしようかしら。」

 流石に、果物などを卸していることもあり、店員とは顔見知りで、少女はにこやかに注文する。
 そして、卸しているとしても、客は客なのだ、なので、山ぶどうのジュースの代金を支払い、最近の状況を確認する。
 何が足りないのか、どうすればいいのか、どうしたいのかを軽く聞いて、成程ね、と少女は退くことにする。
 話し込むのは簡単だけども、其れでは後ろの客を待たせることになる。それはもったいないのだ。
 だから、少女は移動をして、店に戻る、店員が仕事を終えたら、此方に来て、如何するべきかの作戦会議。
 手伝いはしないが、案は出す、相談する。それだけでも十分彼らに協力していると言える。

「ーん。すっぱ。」

 山ぶどうのジュースは酸味が強く、それがおいしくて。
 微笑みを浮かべながらジュースを啜り、その味を堪能するのであった。
 残った店員たちは、戻ってきた店長を見て何事と言わんばかりだが、軽く説明して、あぁ、と納得されて。
 店員たちと喋りながら、ジュース屋の店員を待ち、軽く会議をして帰ることにした。

 そんな一日。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区」にイルルゥさんが現れました。
イルルゥ > 「…………………はぁ……」

いくら、街の中が危険だと言っても閉じこもるわけにもいかない
人目を忍ぶようにこそこそと…人の群れに紛れるように通りを進む
薬屋を捜し、いくつかそういった店は見つけたものの
やはり、自分が欲しいものは見つからない

「…………」

周囲は警戒し続ける
この前の様なのはごめんだ
壁を蹴ってでも、暴漢が現れれば逃げるつもり

何かいい店があれば…
妖しくても、藁にも縋る想いで飛びつくしかないが。
また、何かにひっかかるのではないかと、少し憂鬱な足取り

ご案内:「王都マグメール平民地区」にガルディさんが現れました。
ガルディ > 人の群れに紛れる小柄な影に目をつけたのは、路地から現れたひとりの男だった。
或いは、警戒を続ける少女に先に気付かれたかもしれない。

この日、この時間、人通りも少なくない地区。
見つけた少女へ、不躾に声を掛けるほど気の利かない男でもなく
少女が行こうとする道のりの正面に回ると、

――ついてこい

指先でそう合図を送って、もと来た路地へと入っていく。

イルルゥ > ……ああ、まただ
逆らえない相手が、少女には何人か存在する

ただ一言、着いてこいと言われただけで。
下腹部が疼く相手もいる
少女が拒否することなど考えても居ないような言葉に
反抗心が僅かに湧くも、それはすぐに掻き消えて

「――――――――…」

賑やかな通りから逸れ、路地へと入っていく――