2021/04/25 のログ
ご案内:「平民地区/下宿先」にティアフェルさんが現れました。
ご案内:「平民地区/下宿先」にシルニアさんが現れました。
シルニア > 「立派なお宿さんです...お邪魔するのですっ!」

ぱんぱん、ともう一度ローブの汚れを払って、手を引かれるままに宿へと入り──

ティアフェル >  フルぼっこにされた貧民地区の荒んだ路上から場所を移し、平民地区まで手をつないでてくてく歩いてやがて現時点で自宅となっている、冒険者ギルド近くに建つ三階建ての下宿先まで彼女を案内して。

 もう寝ている下宿屋の主を起こさないように外鍵を開けて玄関から三階の角部屋まで階段を上り。
 他に二部屋、廊下でつながったフロアで突き当りの自室へと招き入れて。

「は~い、シルニアさんご案な~い。ゆっくりしていってね!
 今日は泊って行ってくれるなら、寝間着も貸すしいっぱいお喋りしよー!」

 と、ベッドが一つに窓際に書き物机、小さなテーブルセットに小物やレース編みの置かれたチェスト。
 パステルカラーのカーテンやベッドカバーできっちり女子部屋という雰囲気の部屋に招き入れた彼女へ取り敢えず椅子を勧めると。

「ちょっと下でお湯沸かしてくるから待っててねー」

 お茶を入れたりなど、ちょっとした炊事も一階まで降りて行う必要がある為、一旦灯りを点した室内でお客様にお待ちいただき、茶葉を含めたティーセットを持って一階でお茶を入れるとお菓子を持ってまた戻ってきて。

シルニア > 「わあぁぁ....!
あっ、失礼するのですっ」

興味津々、といった様子で部屋をぐるぐる見渡しながら勧められた椅子に腰かけて。

「かわわなお部屋なのです...!羨ましい...わっ、お構いなく、なのですよー?」

お茶を沸かしに行った彼女を見送り、その間にじっくりと部屋を更に観察。
オシャレなカーテンにベッド、それに書き作業に便利な机に収納家具、どれも羨ましい。真似したい。

「ん、おかえりなのです。
いいなぁー、ティアさんのお部屋。オシャレで、便利です...
私はお宿を借りているだけなので、寝る場所と粗末な机しかなくて...私物を保管する場所が欲しいのです...」

ティアフェル > 「どうぞどうぞ、楽にしててねー。
 やー…実家じゃこうはいかなかったからさ、自立したらこうしたい願望を蓄積させた結果っす。
 一人暮らししたら使いたい小物とかせっせと集めてねー」

 家具は買ったが鏡や小物入れ、櫛やランプといった品は実家にいた頃から気に入ったものをちまちま買い集めて運び入れたもの。
 仄かにゼラニウムの香りが沁み込んだ部屋には他に独特の薬品の残り香が隠されていた。

 お部屋褒められると嬉しい。お茶と焼き菓子を乗せたトレイを手に肩でドアを開けて戻ってくると、小さな白いテーブルにハーブティーと苺のマフィンを盛った籠を並べ。どうぞ、とりんごとローズヒップのお茶を勧め。

「確かに宿住まいじゃちょっと不便だよねえ……
 お部屋借りたりしないの? 女の子は物入りだからねえ……置く場所がないと困るでしょ……」

 その生活は苦労しそうだ。男性でもそこそこ物が要るのに年頃の女の子となればクローゼットがいくらあっても足りないくらいだろう。

シルニア > 「はへー...ティアさんは実家もこのへんなのです?
私はココとは文化の違う国の出なので、こんな綺麗なお部屋なんて考えたこと無かったのです。」

なんてお話しながら、私と視線はおやつに釘付け。すんすん、と苺の香りを堪能して、顔を綻ばせる。

「ん、美味しそうなのです。いただきます、ですっ。
お部屋借りたことはあるんですけどぉ、家主がなんだかヘンな人でして、すぐ退去しちゃったのです。以後も機会に恵まれず...
でも、実はお金が溜まってきたので、小さなお店を兼ねたお家を建てよう、なんて考えているのですよう。
...ホントにまだ朧気な計画なのですけれどね。」

ふー、ふぅー、と過剰な程にハーブティに息を吹きかけて冷まし、広がる良い香りを堪能しつつ。

ティアフェル > 「ううん、王都よりずうっと離れた片田舎だよ。
 しーちゃんの国はどんなところ? 魔法使いの国なの?」

 片づけているし内装は女子らしく手をかけてはいるが、一般的、なレベルの部屋。そんな風に感じる人もいるのだなあ、とくすぐったい気持ちで感心しつつ。マフィンは食べ過ぎ注意ということで持って来るのは四つほどに留めた。

「苺好きだったよね。ちょうど焼いておいたのがあったから。
 変な家主……どっち方面に変なのかと姉さん心配です。
 あら、店舗兼自宅か、いーじゃんいーじゃん! どんなお店にするの? 応援するよー。引っ越しとかお店づくりとか、できることあったら手伝うからバンバン云ってくれると嬉しいなっ」

 今日のことや色々お礼したいこともある。そんなことならいつでも呼んでくれ、と親指を立てて申し出て、猫舌らしい様子を見守りながらお茶を啜り、ぱく、と生の苺とジャムを使ったマフィンを頬張り。

シルニア > 「私は極東方の島の国から、です。貿易が盛んで、だからここの言葉の勉強もすぐに出来たのですよ。
魔法使いの国では無いですが、魔法使いの村で育ったのです。
....あむっ...んぅ、甘酸っぱくておいひぃのれすっ!」

ふぅふぅと冷ましていたお茶は結局わきに避けて、マフィンをひとくち。手を頬に当てて、幸せそうに顔を綻ばせる。

「やっぱりっ。苺が好きって覚えていてくれたのですねっ。嬉しいのですっ!ティアさんのそーゆーところだーいすきですっ!

うーん、変、というか不気味というかー...なんだか人のお話を聞いているのかいないのか分からない人で...
決め手になったのは私の部屋の鍵を勝手に開けていたのを見たことなのです...。何するつもりだったのかは分からないですけど、ほんのーてきに危ないと思ったのですよう...」

なんて、しょんぼりとお茶を口に含む。
まだ熱い...。思わず眉間に皺を寄せ。

「その計画についてはまだまだ計画の段階なのですが...でも、ティアさんの力も借りることになるかもですっ。
あと、お店開けたら今度は是非ティアさんが遊びに来て欲しいのですっ」

ティアフェル > 「へええ、そうなんだ……確かにイントネーションがちょっと違うなーとは思ってたんだけど、結構遠くからきたんだねえ。
 そっかぁ……で、その服装や帽子は故郷のものなの?

 あ、良かった良かった、気に入ったなら包むから持って帰ってね」

 まだある。苺の季節になると大量に購入して色々作る行為はもはや春の風物詩と化している。ジャムとマフィンを押し付ける。……ぶっちゃけ飽きてきたからだ。

「はうっ、わたしもそういうしーちゃんがだーいすきですよ! むしろわたしの方が好きじゃー! もぉーかーわーいーいーッ。
 
 …………あ、それは変態とシリアルキラー双方の可能性を秘めたガチやばいやつ。危ないところだったね、無事でよかった……借りる前に大家とはよく話をしておかねばだね」

 ここは退役軍人の夫婦でやっている下宿先でセキュリティ面でも信用面でも申し分ない。立地も悪くないのでお蔭で下宿にしては少し割高だが。
 お茶を熱がる様子に、今度はもっと温めにしようと心に決めた。

「全然全然、存分に使ってちょうだいっ。しーちゃんのためならバリバリ労働するぜっ。
 うんうん、入りびたる勢いで――ていうのはご迷惑なので、開店祝い持って喜んではせ参じるよー」

 がんばってね、ときらきら期待した笑みを向けながら声援を送って。

シルニア > 「えへ、やっぱりまだ言葉が未熟なのですねー...違和感無いように頑張らなくちゃ、です。
この格好は故郷のものではなくて、村の人達が私が王国で目立たないようにー、と繕ってくれたものですね。大切なものなのです。
えぅ、ティアさんの分のマフィン、無くなっちゃうですから大丈夫ですようっ。それにおやつは今日だけ、な、の、で、すっ。」

なんて言いながら恨めしげにマフィンを見詰めているあたり、我慢が見え見えである。

「わ、わ、そんな、労働って程じゃあ頼めないのですよきっとっ。お手伝い、程度で構えていて欲しいのですっ!」

過剰な程にやる気を見せる彼女に手のひらで制して宥める仕草をしてみせる。

ティアフェル > 「大丈夫そこがまたカワイイ。そのままの君でおって。
 ふうん……目立たないように、なのね……。わたしはね、田舎の方で育ったから……目立ってる人を見ても気にしない方なんだ。

 んーん。全然余ってるから…ってか作り過ぎちゃったし……」

 自分の分も充分にあるというかそろそろ違うの食べたいのでそこはいんですが。健康上の問題などあるようならば無理強いはすまい。小さく小首をかしげてうかがっていた。お土産もたそうとするのはまるでおばちゃんのようだが。

 目立つ、とその引っ掛かる言葉に、いい加減薄っすらと察し始めていたこちらは無理に口にすることはないが、隠さなくてはいけないこと、に関しては差別意識はないよ、とこっそり意思表示を混ぜておいて。

「えー。わたしのやる気スイッチが……。
 ――ま、でもできることあったら遠慮なくいって欲しいのですっ!」

 時々語尾を真似ながら。 あんまり云っても重たいか、とまさに自重して。
 その後もお茶を飲みながらお店の件について聞いたり。賑やかに夜を過ごしていくのだろう。
 寝間着に着替える頃には気を遣ってナイトキャップを貸したり。
 
 ――女同士のお泊り会は灯りを消すまでおしゃべり尽くしで更けてゆく。

ご案内:「平民地区/下宿先」からシルニアさんが去りました。
ご案内:「平民地区/下宿先」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「次元の向こう側 神秘的な森」にしずくしさんが現れました。
しずくし > (平民地区の夜、噂によれば謎の次元の裂け目ができるとの話があった。
その先は幻想的な空間が広がっており、まるで絵本に出てくる妖精達の居る森であった。)

「…今日は誰か来るかなぁ…?」

(その狭間を見る黒いドレスの女は家のベランダでくつろいでいた。
長い黒髪に白い肌に黒いクマ、そしてにやけ顔をしているその姿、まるで亡霊のような姿をしていた。
しかし、その反面、体がとても魅力的だった。
ドレス姿でも隠しきれない抱き心地が良さそうな肉付きの体に大きな胸と尻。
男を誘うことに特化したような体を持った少女はのんびりと過ごし続けるだけだった。)

ご案内:「次元の向こう側 神秘的な森」からしずくしさんが去りました。