2021/04/13 のログ
ご案内:「とある古城」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 城のエントランスホール、階段上に男が一人立っている。
黒いローブを着た、脂ぎった肥えた男だ。
彼は、背後のメイド――銀髪の、何処か高貴さを感じさせる若い女性から、白ワインのグラスを貰うと、それをゆっくりと傾け、

「ふむ。待ち人を待つというのは、楽しい半面やはり退屈なものだな」

『心中お察しします』と、事務的に言うメイドに頷きつつ、男はしかし何もしない。
そして、その表情は何処か楽しげですらあった。
まるで、退屈すらも愉しいとでもいうかの様に。

男は、此処最近王都やヤルダバオート近隣で発生している連続女性行方不明事件の犯人である。
その犯行は、わざわざ手がかりやヒントを現場に残して去っていく様な、愉快犯じみたもの。
この古城も、既に幾人かの冒険者が突き止めているに違いないが――

「さて、姫を救うのは勇者と相場が決まっているが。
私としては、その勇者が女であれば、それに越した事はないのだがな」

その、何処か下品さを含ませた言葉に、背後のメイドはほんの一瞬、びくり、と背を震わせた。
彼女は別に勇者という訳ではない――どちらかというと彼女は自分からロブームに恭順した側であるが、それでもその身には彼の与えた快楽が刻まれている。

此処に踏み込む勇者が敗ければ当然、それ以上のものが刻まれることは必定である。

ご案内:「とある古城」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公衆浴場」にボブさんが現れました。
ボブ > (王都での滞在費を削る為に入って気持ちが良い温泉への入浴費をケチり、市街にある公衆浴場へとやって来た男。
夕日が大地に掛かっている時間ゆえ、仕事終わりの男たちが身体を洗ったり、湯に浸かっているのを横目に見つつ、
男は洗い場の椅子に腰掛けて、一日働いた汗と汚れを洗い落とす為に身体を洗っていて)

「ふぅ~~、ここはいつ来てもほぼ男湯みたいなもんなんだよな。
混浴といったお題目なんてまるでなかったかのように……、それでもスケベ心を持った男たちでそれなりの客は居る…っと」

(身体を洗いながら、他の入浴客の内心を暴露するかのような小さな独り言を洩らしていく男)