2021/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「う~~~~んしょっ…ぅん、っしょっ…!
…ううぅん、なかなか、お店のテントをたてるのにイイところないなぁ…」

人通りの少ない通りを、縦にも横にも1メートルを超えるような大きな旅用リュックを背負って歩む小さな薬師の子。

普段の住居とし、店舗ともしている折りたたみ式テントと薬屋としての商品・器具の一式をぱんぱんに詰めたかばんを背負って、
テントを設置するのに最適そうな空き地や、許可を貰えそうな私有地を探し回っていた。


王都の外では、街道や野原、ダンジョン前などにも店を開くたくましさを持ち合わせてはいるが、
商売道具・家財道具一式を小さく幼い体に背負っての大移動はさすがに重労働で…

「どこか空き地でもあれば―――っと、ぅ、ぅあっ!?」

華奢な生足が歩行の疲れでもつれ、かくん、と膝から力が抜けてしまうと同時に、
ぼすんっ!と背にしたリュックが重力に負け、石畳の地面に落ちる。

「………~~~……」

小さな薬師は転倒…というには深刻さが足りない間の抜けた仰向け姿で、
背負った重量級のリュックに地面に縫い付けられたように起き上がる気力もすぐにはわかず、
裸に桃色のシャツ一枚のみの開放的すぎる装いで、ぴーんと足を天に向けたまましばらく呆然と空を眺めていた。