2020/11/16 のログ
ご案内:「街角のあれこれ」にルネさんが現れました。
ルネ > (木造りの壁と床はところどころ痛みが見られる、元は食事処だった跡を匂わせるフロア
部屋の半分は、ホワイトアッシュで揃えられた円形の机と椅子が、行儀よく佇んでる
部屋の壁には木枠が掲げられて、枠内には一様の筆跡で依頼を綴られた羊皮紙たち
部屋の残りの半分、長く重そうな受付机で、横髪を垂らして書類とにらみ合う)

「これはもう、文字でなくて何かの暗号なのかなあ」

(清書されるのを抵抗してる依頼文面に、降参のため息を吹きかけた
頑固な依頼文の巻紙が、折れ曲がった端でため息を戻し返してきて睫毛がくすぐられる)

ルネ > (理解を拒む文章の紙を、つぃっと机の脇に滑らせて遠ざけた
残った書面の優良な筆跡たちを見ると、うんと頷いて軽い拍手
難しいモノから目を背けて、ひと気の無いフロアに視線を遊ばせて
降ろしたまぶたの中で、気持ち切り替える。
お掃除は大事だから。と呟いたら凝固まってた腰を上げる
室内唯一の人影になって、手に下げた室内箒を振るっていく。フロアの隅から綿埃をつつきだしてく)

「お仕事はなかなか降ってきませんけど、何もしてなくても埃は溜まる」

(ちから無い肩が下がって、口から押し出される諦め色濃い歌。
拍子も適当に即興の掃除歌のリズムで埃を追い出していく)

ルネ > (フロアの四隅から白灰色を追い出しきって、立てた箒の上に両手を重ねてひと息
見ないようにしていた机の書類を手ですくい集めて、束ねた底を机の上でとんとん端揃え
一番手前にきた難解文書を、口尖らせてにらむと清書を放棄してそのまま依頼枠に収めてしまう

「きっとこれを解読することから始まる依頼、なのでしょう」

(きっと、そう。自分のすべきことも、これを見る人に押し付けて
振り返ったら、もうさっぱりした顔で出入り扉に向かう軽い足取り
戸の隙間から外に手を伸ばし、扉の真ん中にあるささやかな看板をめくりかえす
CLOSEDを外に向けた手が隙間に引っ込むと、立て付けの良くない軋む音で扉が閉まる)

ご案内:「街角のあれこれ」からルネさんが去りました。