2020/08/13 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 町外れの空き地に薬屋として設置されたテント。
薬剤や素材を詰め込んだ革のリュックを背負って帰宅した少年店主は、
「準備中」の札が下げられた入り口の札をぺろりと裏返し、「開店中」へ。
「ただいまぁーっと…」
天幕をくぐって4畳半ほどの広さの店内へと入り、手際よくランプを灯し、薬を煮込む竈に火をくべる。
そして、薬作りのために今日王都で仕入れてきた薬の材料を、効能や種類に分けて分別していく。
「ええーっと…このキノコは精力剤でしょ、この花の蜜は猛毒で…
…へぇ!この虫の抜け殻って媚薬の効果があったはずー。」
それぞれを選り分けて、粉末にして密閉された瓶に詰め込んだり、
竈の鍋のお湯に放り込んで成分を煮出しながら薬の仕込みを行っていく。
テントの外には、徐々に甘酸っぱさと薄い酒気のような、妖しい香りが立ち込めていく。
ご案内:「薬屋のテント」にジラさんが現れました。
■タン・フィール > 【移動します】
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」からジラさんが去りました。
ご案内:「地下牢」にアマンダさんが現れました。
■アマンダ > 生温かく湿った空気が澱む、閉塞感に満ちた四角い部屋。
床も壁も天井も頑丈な石造りであるらしく、己の素足には少し硬過ぎる。
天井近く、小窓ぐらいは開いているのかも知れないが、
月明かりや星明かりが部屋に差し込む程では無く、灯りと言えば傍らの小卓の上、
微かに燻ったような音を立てているランタンひとつの様子。
外へ出られる扉はただひとつ、今は当然閉ざされており、鍵は外で控える見張りの手の内か。
そして、虜囚たる己は、部屋の中央付近に置かれた粗末な椅子に、
後ろ手に金属の枷を嵌められ、黒い布で目隠しをされて座っていた。
身に着けているのはごわつく肌触りのワンピースのみ、髪飾りは恐らく、
やがて此処に現れる誰かが己の身分を確かめ易いよう、態と着けた状態で置かれた。
硬く、粗末ではあるが頑丈な椅子の背凭れを、後ろ手に抱く格好で枷を掛けられた為、
放置されていても逃げるどころか、身動きすら叶わない。
先刻までは、此の扱いに対する不満を声高に叫んでいたけれど、
今は少し疲れて、喉も痛くて―――――認めたくはないが、憔悴していた。
部屋の中の様子は良く解らない、他に家具調度の類があるものか、
あるいは悍ましい拷問具の類が揃えられているのか。
何れにしても、見知らぬ誰ぞに捕らえられてしまった、
今の己に出来ることは、こうして待つこと、だけだった。
■アマンダ > 暗い―――――とは思うけれども、今が正しく夜であるのか。
たった其れだけのことも知る術の無い己は、ただ、待つばかり。
誰かが来ることを、あるいは、誰も来なければ良い、とも。
そうして夜は、少なくとも表向きは、静かに更けていくのだった。
ご案内:「地下牢」からアマンダさんが去りました。