2020/08/02 のログ
■アーネスト > 「もちろん、逃げるさ。」
笑う幼馴染の真剣な問いに少年は笑顔で答える。
「まさか叩きのめすわけにはいかないだろ?」
隣にいるのが当たり前なのだ。
共に生きていくのが当たり前なのだ。
故に少年は村に戻る選択肢を示されたことに気付かない。
村に戻っても幼馴染は幸せになれないのだから。
だから、選択肢はどうやってやり過ごすかの手段の選択でしかない。
まあ、あと、やっぱり都会は魅力的であるし、冒険者にはなりたいし、それに何より……。
いつもより無邪気な幼馴染があまりにも可愛すぎた。
彼女と同じく都会は初めてにも関わらず、少年の視線はずっと幼馴染の仕草を見つめていた。
「え?何?」
三軒目の宿を後にしようとした時、幼馴染が何やら挙動不審な様子を見せた。
ずっと一緒に育ってきたが、こんな変な幼馴染の姿は見た覚えがない。
「綺麗じゃないになれない?」
一体何の話?
お風呂入りたいの?
頭の上にいくつものクエスチョンマークが浮かぶ。
何が嫌なんだろう?
別にお風呂に入りたいならそう言えばいいのに。
いつもなら「お風呂入りたい」と一言で済ませているはず。
お互いもう気を使うような間柄でもないのだ。
「綺麗じゃないとディオは嫌……。」
幼馴染の言葉を口にして反芻する。
さっきから嫌に彼女から圧を感じる……。
……つまり!
「すみません、しばらくお世話になります!」
俊敏な動きで戻り、路銀の入った革袋を勢いよくカウンターの上へと置いた。
睨みつけるような少年の顔にマスターが少し怯えているように見える。
だが、何があっても絶対にこの宿に泊まらなければならない。
お風呂がないと綺麗じゃないからえっちな気持ちになれない。
綺麗じゃないとえっちは嫌。
つまり、綺麗だったらえっちしてOK!
幼馴染の言葉の意味に気づけたことを誇るよう、少年の股間はギンギンに張り詰めていた。
マスターはそんな対照的な二人を部屋へと案内し、風呂の使い方を教えてくれた。
■シンディ・オーネ > 「……。」
笑顔に、苦い顔を作ってしまう。
村の皆は、彼の事は愛している。
私との関係さえ無ければ、それは順風満帆という事で。
村人達の事などある程度どうでもいいが、アーネストの幸せがどちらにあるのかは自信が無い。
彼の気持ちが嬉しくないわけはないのに、
私には、幼馴染を故郷の皆から奪い取るほどの熱意や厚かましさに欠けるところがあるのだと自覚して…
…その調子でお願いしますと、不意にすっと唇を重ねにかかった。
嫌な事言ってごめんなさい。
アニーを気遣うフリをして、これは全部ただの私の不信だと。
触れ合うだけのさらりとしたキスに満足気な顔をして、あとはおのぼりさんである。
――三件目の宿を前に、ぎこちないやりとりをする事しばし。
伝わったようだが、少年の勢いにはちょっと嫌な予感がした。早くもである。
「――っあ、やっぱり…!」
何か重大な齟齬がある気がしたが、いいのか?いいのか?と悩むうちに話が進む。
手早く手続きしてくれる主と幼馴染の外側でおろおろするが、やはりお風呂ナシで元められても困るのだしと…
そんな意識に、部屋に案内される姿勢はとっても委縮したものになっていた。
なんだか、連れ込み宿に部屋を取るような感覚である。
気軽に借りられる住居であって「ご休憩」ではないのだが。
――お風呂の説明には都会の技術に目を輝かせるけれど、二人で部屋に残されるとやはり。
「――と、とりあえず汗を流して、しょ、食事はどうする!?」
そうだまだじゃないかと話題を逸らす風だが、お風呂が先で、ごはんは後で、間に『それとも』が入ったりしちゃうのかとモジモジ。
コイバナなんてしたことないのである。
軽くあしらえないこういう状況にどう対処していいのかは分からない。
■アーネスト > マスターが戻ってしまえば部屋には幼馴染が二人きり。
少し手狭ではあるものの、二人で過ごす分には十分だろう。
何ならくっついて過ごせばいいわけだし。
気を落ち着けようと大きく呼吸するも、その肩を揺らして息を慣らすその姿はまるで闘牛の牛。
ゆっくりと視線を幼馴染へと向けるも、その目はいつもの子犬のそれではなく肉食獣のそれ。
「お風呂、先、どうぞ。」
何故かカタコトのしゃべり。
有無を言わさない圧力を感じさせつつ、食事のことなど欠片も触れずに幼馴染を強引に風呂へと送り出す。
幼馴染が風呂へと向かい、部屋の中一人きりになると落ち着きなくうろうろと歩き回り、ベッドのスプリングを確認。
少し固いが野宿には比べるまでもない。
それに少し固いくらいのほうが愛し合う時はいいかも知れない。
シングルのベッドが二つなので一緒のベッドで練るには少し窮屈だが、くっついて寝られると思えば悪くない。
とりあえず、久しぶりだから何回かお風呂で抜かないと暴発してしまいそうだ。
何回でもヤりたいけど、彼女に負担を掛けてしまうのは本意ではない。
でも、久しぶりだし、二回くらいは……。
幼馴染がお風呂から戻ってくるまでの間、頭の中に浮かぶのは新生活への不安や新たな冒険への期待などではなく、ただただ愛し合う少女との生殖行為。
何故か汗だくになっていた少年は、出てきた幼馴染と入れ替わりに風呂へと向かう。
「すぐ出るから待ってて。」
■シンディ・オーネ > 今も少年の雰囲気が抜けないアニー。
ディオ、なんて男の子のようなあだ名をつけてくれたお返しに、
女の子のような呼び方をしてやったらいつの間にか定着してしまっていた。
何故だか懐いてくれた彼の事を、犬っころのように思っていて。
それが気遣いというものなのではないかと意識する頃には、
もう一緒にいるのが当たり前みたいになっていた。
つまらない事でベソをかいたり、バカな事をして怒られたり、
思い出したくないような恥ずかしい話を互いにたくさん知っていて、どうしてこんな関係になれたのだろう。
…それでも良かったから、なのだろうと理解はするが。
遠く王都の風呂付宿屋を当座の塒に選んで二人きり。
何か緊張というか熱をはらんで入浴をすすめる幼馴染に、
遠くへきたものだなと不思議な気分でため息をつく。
「うん。」
急かされる雰囲気を感じるが、そこから先はマイペースである。
荷物を少し解いて着替えを。
脱衣所が別になってはいなさそうだが、死角で「焦熱、乾け、清めよ」とかブツブツ言っているのは魔術による装備のメンテナンス。
やっと浴室へ入れば「おおお」とか設備に歓声を上げてがちゃがちゃやってるし、
当然念入りな入浴それ自体にも時間がかかるのだ。
焦らしているわけではない。そんな高度な事は出来ない。
ただ何とか気持ちを落ち着かせようとして、
取り澄ましたお姉さんキャラでいられるようにと努め…
「おまた――」
せ、と。一応服を着た方が良いのか?と悩んでから結局タオルでおずおず出て来たら、アニーはとっとと入れ替わり。
…ベッドに腰かけて。いや椅子か?と場所を変えて、やっぱり服来ておこうかとうろうろし…
それよりも髪だよねと念入りに梳いて… 化粧品とか持ってないやと、たはっとしまらない笑みをこぼした。
■アーネスト > ディオ、アニーと姉弟のように手を握り合って過ごした幼年期。
果たしてお互いが異性だと気付いたのはいつのことか。
少なくとも少年に取って少女はずっと異性だった。
初めて出会った時から、すでに恋に落ちていた。
自分の気持ちに気付いたのは、幼馴染の胸の膨らみが目立つようになった頃だが、間違いなく一目惚れだった。
タオル一枚しか身に着けていない少女に目もくれず風呂へと向かった少年は手早く身体を洗い、そして、ギンギンにそそり勃ち、御しきれない肉棒を握りしめる。
先端に半分皮が被った少し細めのそれを一心に上下に扱きたてる。
皮で先端を擦るよう扱いたそれは案の定一分ももたずにぺちゃっと音を立てて床に黄色く濁った白濁を吐き出す。
いつもより濃いし量も多い……。
幼馴染が部屋の中でうろうろと居場所を探している最中、少年は床へと二回空打ちしていた。
そして、念入りに床を掃除して下着だけを見に付けて部屋へと戻り……。
「ディオ!」
少女の顔を見た瞬間、理性の糸が切れ、豊満な身体へと抱きつき2回出して半分萎えた肉棒を押し付ける。
■シンディ・オーネ > 何でも知っているつもりで、少年の苦労は分からない。
少女の悩みだって、きっと少年にとってはそうなのだろう。
中でどんな準備をしているかなんて思い至りもせず、
ただ水音が止まると、少し唇を噛んで背筋が伸びた。
「あ、ああ、アニー…」
おかえり、さてどう挨拶しようと、さすがに真っ赤な顔を上げたら抱き着かれていた。
もう知っているはずなのに、ほっそりして見えていた身体がちゃんと分厚い事に少し驚く。
素肌が触れ合う温もりに身を固くして…
肉塊が当たると、遠慮して避けるべきか、それとも密着していて良いものかともじもじ。
「まっ… いや、待つものでも?ないんでしょうけど…」
少し怖いと体を押して、顔を見せてとクセの強い髪を梳く。
アーネストが顔を上げてくれるなら、顔を寄せて顎に触れて、いつの間にか熱を帯びて潤んでしまった目で、キスをせがむ。
■アーネスト > 柔らかい、温かい、細い、大きい……。
小さな頃は身長も体格もほとんど変わらなかったのに、いつの間にこんなに差がついたのか。
自分と真逆の性質の幼馴染の身体を全身で抱きしめ、石鹸の香りのする肩に鼻を埋める。
そして、半萎えの股間はその柔らかさを求めて細長く尖り、下着越しに少女の下腹部を突き上げる。
「待てない……。」
癖のある金髪を子供のように梳られると名残惜しげに肩から顔を上げ、じっと愛する幼馴染の顔を見つめる。
熱く潤んだ瞳はいつも以上に少女を可愛らしく見せ、押し付けた下半身の尖りが愛を告白するよう大きく震える。
同じように熱く潤んだ視線を合わせたまま、少女の無言のおねだりにゆっくりと顔を寄せ、出来る限り優しく唇を重ねる。
ただ、触れ合わせるだけのあどけない口づけ。
でもそれだけで少年は心が満たされるよう感じ、少しずつ体重を預けていき優しくベッドへと押し倒す。
「……いいよね、ディオ?」
今更感が漂うタイミングでこの先の許可を求め、窮屈な下着を脱ぎ捨てる。
大きく震えながらさらけ出されたのは少女を女にした細長い針を思わせる男の象徴。
半分皮を被った先端から透明なよだれを滴らせつつ、熱い視線でじっと幼馴染の顔を見下ろす。
■シンディ・オーネ > 下腹部に当たる肉塊の感触が変化するのに、そわそわと身をよじった。
曰く急所であるそこが硬くなってしまうのであれば、より刺激に弱くなるのではないかとかそんな。
とは言え嫌なら自分から腰を引けばいいのだし、私がみっともなくうろたえる事はないのだと言い聞かせ。
「これは… 忘れないで。順番ってものが…」
あるでしょう?と、それは別にマナーでもないのだけれど、
肌を重ねる前には唇だという価値観を当然のように押し付けて。
「ん…」
応じてもらえれば満足気に、唇で唇をくすぐるようなキスを――
…あれ、もうちょっと、じっくり、したいんだけど。
「…あ、え、あ… ああ、うん…」
舌を絡めたいとかではないのだ。
子作りの真似事しておいて何なんだけど、
そこまでするのはちょっとこっぱずかしいというか、
そもそもそういう事について、どこまでがフィクションでどこまでが現実的なものかという線引きが無い。
そういう事ではなくて、ただもう少しだけ時間をかけて顔を見ていたいというような物足りなさ。
しかし我慢できないというのであれば引き留めるのも悪く…
「…うん、アニー。」
来て、では芝居がかっている気がする。
いいよ、では何か偉そうではないか?
普段はさんざん雑に話しているくせに、言葉が選べなくて口数が少なくなった。
熱い視線に心臓が早鐘を打ち、しおらしく頷く自分をらしくないと思っても、どう改めて良いのか分からない。
受け入れるポーズとして、落ち着かせるように背をポンポン、宥めるリズムで叩いてみるが何か凄く違う気がした。
…自分の体に準備が出来ていない、とは思い至らなくて、そっと遠慮がちに開かれる秘所は、まだ潤いが足りないかもしれない。
■アーネスト > 女体の味を知った思春期の少年が愛する肉感的な少女と触れ合える距離にいながら禁欲を強いられていたのだ。
踏むべき手順をすっ飛ばして欲望を解き放つことしか考えられなくなっても無理はない。
もっともそれはあくまで少年の事情。
女には女の事情があることに経験が浅い少年は気付けない。
精一杯の口づけを経て、愛する少女が受け入れる仕草を見せてくれると思わず喉を慣らしてしまう。
普段気兼ねなくおしゃべりしている幼馴染の口が言葉を失えば、少年の口もまた言葉を失う。
じっと見つめ合い、お互いの体温を交換し、一番熱が籠もっった針が少女の子宮の上へと押し付けられる。
「……いくよ。」
子供をあやすよう背中を叩かれ、それに促されるよう何とか絞り出した短い言葉。
その言葉と共に少女の膝に両手を掛けて腰を潜り込まさられる程度に押し広げる。
そして、少女の一番熱い場所へと針の先端を押し当て――。
「……うっ!」
まだ湿りの足りないそこに先端が埋まりこむ。
少年の細長いモノはある意味女を犯すのに適していた。
濡れが足りずとも摩擦が少なく中へと入り込んでいくことが出来る。
それでも引っ掛かり引きずられた皮が無理矢理捲られ、ピンク色の先端が完全に露出する。
「ディオ、力抜いて?」
経験の浅い少年は、それが少女が緊張で身体をこわばらせているのだと判断し、優しく呼びかけながら口づけを……少女が求める唇ではなく手のひらからはみ出すほど豊かな膨らみの先端へと与える。
両手で柔らかさを堪能するようゆっくりと捏ね回しながら赤ん坊のように先端に吸い付き、少しずつ腰を押し込み、少女の中を解していく。
■シンディ・オーネ > 自分のために全てを投げうってくれた男。
それを少し愚かだと評してしまう部分もあるけれど、
抱きしめて求められている時まで、遠慮しなくても良いのか?などとは考えない。
私を手放してくれるなよと…
…もうちょっと浸っていたいところだけれど、膝を開かれて、一番恥ずかしいところが触れ合って。
アニーに手を重ねながら受け入れようとするが…
「――ッ…!」
侵入する感触が、少し痛い。
全身を強張らせてしまい、締め付けると更に痛みが増してしまう。
「…っあ、ぁ、ん、ああ… ごめん…」
受け入れ方が悪いのかなと、息を整えて力を抜くよう試みるが、
ふっと緊張を解いてみても内部に残る感触がすぐにキュッと脊髄反射を促して。
結果、ひくひくうねって、断続的に少し余裕のある内部をくぱくぱ締め付ける事に。
「――っ、はッ… ァ…」
ちょっと落ち着いて状態を整えようとしていたら、乳房がこねられ先端に唇。
未熟な感受性は心地好さよりもくすぐったさの方が先に立ってしまって「っふっくく」と少し和やかに喉を鳴らしてしまう。
いささかムードに欠けるが、ゾワゾワと胸が切なくなる感覚は、これが性感なのだろうなと受け入れられるもの。
吸われる乳首はもちろん素直に硬くしこって、それで形は整うのだ。
「ん、ん…」
乳房に熱心な頭を撫でて、やはりあやすような手つきになってしまうが、何よりも愛おしく思うのは間違いない。
次第に潤みを帯びた中はもはや動きをさほど阻まず、ついにっこにこしてしまいながら穏やかに息をつく。
■アーネスト > 熱く柔らかな幼馴染の中は堪らないほどに気持ちいい。
少しずつ腰を推し進める引き攣るような摩擦感と襞のうねりに気を抜くと漏らしてしまいそうなほどの快感を感じる。
「うああっ!?」
くぱくぱと断続的に締め付ける動きはあまりにも気持ちよすぎた。
堪らず悲鳴のような声を上げ、三分の一ほど入り込んでいた肉棒を引き抜いてしまう。
それでも間に合わず、腰を震わせながら針の先端からシーツの上へとぺちゃっと精液の塊を垂れ流す。
あっけなく果ててしまったことが恥ずかしくて、バレないように少女の胸をこね回す動きを激しくして誤魔化す。
そして、針の先端をシーツに擦り付け漏らした精液を拭い、再度少女の中へと少し柔らかくなった針の先端を押し込む。
「はぁ、はぁ、おっぱい、気持ちいいの?」
余裕のある少女と逆にまったく余裕のない少年は浅く差し込んだ針をゆっくりと抜き差しして慣らしながら問いかける。
固く尖った先端を愚直に吸いたて、滑りが増してきた少女の孔を少しずつ大胆に抜き挿ししていく。
それでも経験の浅い少年は、どこまで挿れて大丈夫かわからず、少女を気遣って肉棒の半分ほどまでしか挿し込まない。
■シンディ・オーネ > 「――!? …んっ? い、痛かった?」
声が悲鳴のようになって肉棒が抜かれると、率直な気遣いはそんなところ。
自分同様アニーも我慢していたのかと思うと、どこが悪いのか分からないが上手く出来ていない気がして申し訳なくなる。
大丈夫かと顔を覗き込もうとするのだが、胸へのアプローチが激しくなってオロオロと手をさ迷わせた。
「っと、ととっ…? ンっ? んくッ…」
どうした?仕返しって事もないと思うけど、どうした?
激しくこねられてしまう乳房はこれまた少し痛くって、
羞恥心や興奮で心地よさのようなものを感じる反面、
素直に受け入れるにはもーちょっと優しいと素敵なんだけどなあという心残りが。
しかし気持ち良いかと問われてしまえば、つい先ほどのぎこちなさもあり正直には言いにくい…!
「…あ、ああ、なんだか、切なくなる。」
赤ちゃんみたいよ?と茶化すように出かかった言葉は飲み込んだ。
それも愛しさなのだけど、なんとなく、彼が求めている反応を私が出来ていないのだろうなという直感もあって。
「――っふ… っふぅ… ッぅうン」
変に喘いでみせたりもできず、積極的にキモチイイ部分を探し、受け入れようとして深く息をついた。
抜き差しを再開する肉棒には、興奮も手伝ってきちんと快感がついてくる。
ゾクゾクと背筋を震わせるものは、もしかしてこれが絶頂とかいう事もあるのだろうか?
アニーの気遣いに気付けぬまま、とにかくこれは、彼が満足すればそれが第一なのだと考えておくことにした。
■アーネスト > 「だい……じょうぶ。
気持ちよすぎただけ……だから。」
少女の中が十分に濡れれば針の抜き挿しも滑らかなものへとなっていく。
細く挿れやすい形の先端が少女の肉襞を掻き分け進み、段差の少ないなだらかな形の先端はどこにも引っ掛からずに簡単に抜けていく。
当然湧き上がってくる絶頂感に必死に抗いながら、少しでも愛する少女にも気持ちよくなってもらおうと大きな動きで胸をこね回し、浅い場所をへこへことかき混ぜる。
「おっぱい……切ないんだ。
そっか、もっと揉んで……やばっ!?」
少女がより深く受け入れる体勢を作ると再び堪えきれないほどの射精感が湧き上がり、慌てて肉棒の根本を右手で握りしめる。
そのおかげでかろうじて漏らすことは避けられたものの、手を離せば一気に果ててしまうことは明白。
せっかく受け入れてくれようとしている胸への愛撫を行う余裕もなく、無理矢理作ったロスタイムで少女の中を突き上げる。
しかし、根本を掴んでいるせいで先端しか入らず、動きもぎこちない。
無意識のうちに左手で少女の太ももを抱き、蛙のように股を開かせ羞恥を誘う。
そして、勢い余って抜けてしまった肉棒が再度挿し込もうとした所で狙いが狂い少女の後ろの窄まりを突き上げた。
「も、もう……っ!?」
そこで限界。
腰を上げると右手を離し、少女のおなかの上へと精液を吐き出す。
今までは塊がこぼれ落ちるような写生だったのが、根本を握って堪えたせいか勢いよく飛び、少女の下腹部からへそにかけて一本の筋を残した。
「はぁっはぁっはぁっはぁっ!」
脳が焼けるほどの射精感にくったりと少女の胸に倒れ込む。
そして、荒い息を吐いて全身を何度も痙攣させる。
■シンディ・オーネ > 「え、ええ…? いや…でも…」
気持ち良かった?なら何よりだけど、アニー今絶対無理してるでしょう?
といつもの決めつける見当違いな気遣いを発揮して、
ちょっと正直に話してごらんなさいみたいな姿勢になりかけるが、そこはピストンの再開でさすがに流される。
アニーの形がどうとか、持久力がどうとか、そんな話は全く分からない。
不満は無いが、戸惑いが大きく、こういうものなのだろうと静かに受け止めるには、相手の様子が気になり過ぎた。
「……。」
どうして欲しい?いっそそう聞けば良いのではないかと気付いたが、
何だか懸命に乳房を揺すり腰を回しと忙しそうなアニーに、余計な事を言える雰囲気ではなく。
入り口だけを掻き回されるとてももどかしい刺激にはつい腰が動きそうになるのだけど、一緒に動いてしまってはやり難いだろうかとごちゃごちゃ考えはじめたらもうダメだ。
マグロになってしまいながら、せめて締め付けないでいられるようにしようと逆に努力して、くっぽくぽ。
「――っお!?おおっとととと…!?」
がばっと脚を広げられて思わず焦る。
ここまでしておいて今更な羞恥心と、しかしそのためだろうか、普段やらない角度に広げられたそこにぐぐっと快感がせりあがる。
ああ、こういう事なのかと、自慰にもきちんと成功した事がない感覚ではじめてのそれを迎えようとしたが――
「ぁっ、あッ、あッ、アニー…! アニーっ、アニっきゃァ!?!?」
我慢とかしない。積極的に快楽の波に意識を集中しているところへ、肉棒喪失からの後孔直撃である。
そこはダメ、というか衛生的にアニーの側へ深刻な被害まで発生しうるのではないかと、びっくんと盛大に身体が跳ねた。
今度はこちらがそこ違うと悲鳴を上げて―― それに構わず続く熱いしたたりに、きょとんとしてしまう。
「ああ… あ、アニー?」
とりあえず、私の汚いところに触ってしまった泌尿器はすぐ洗った方が良くはないかと、消耗した様子の肩に手を添えて… まあでもお風呂入っているしねと言い聞かせる。
倒れ込んできて密着する体は、求めていた体温。
離れて色々してくれるより、実は密着してぎゅっとされるのが一番なのではないかとか、身も蓋も無い事を考えしまって。
…思いは複雑だけれど、どんなであっても愛おしいには違いない。
荒く息をつく体をぎゅうと抱きしめて、安らいだため息をつき、あんまり見せない顔で幸せいっぱいに笑うのだ。
■アーネスト > 抱きしめられると絶頂後の気だるさもあり、堪らない心地よさに大きく息が盛れる。
恋人の柔らかな胸に顔を埋め気だるさに任せ瞳を閉じる。
「すごい……気持ちよかった。
ディオはどうだった?
最後何かすごい声出てなかった?」
必死のラストスパートのさなかに聞こえてきた幼馴染の可愛らしい喘ぎ。
今までのセックスの中では聞けなかったそんな声を導けたことが嬉しくて悪戯に胸を揉みながらのピロートーク。
「俺、明日もがんばるからさ……だから、ずっと一緒に……。」
意識は心地よい眠りへと落ちていき、恋人の胸で安らかな寝息を立て始める。
明日もがんばる、それは冒険者稼業のことか、それとも夜の営みのことか……。
そして、王都へと到着した翌日から幼馴染二人の活動は本格的に行われることとなる。
しかし、素人二人では当然上手く行くことのほうが少なく……日々の生活費を稼ぐことすら難しい。
そんな折、偶然知り合った実績ある冒険者のパーティに欠員が出来、少年はそこへと誘われる。
苦渋の決断の末、一人前になるまではと少年ひとりお世話になることになった。
一緒にいられる時間は少なくなってしまうけど、二人の生活を守るため。
いつか、二人でわくわくする冒険生活を送るため……。
寂しいけれど仕方がない。
……その時はそう思っていた。
■シンディ・オーネ > 「……そう、なら、よかった。
あいや、最後のあれは… あー…
ま、まあ… ううん… うん…」
非っ常に歯切れが悪いが、照れているのだとでも思ってもらおう。
自分がこんな調子なのでアニーも本当に良かったのかと疑ってしまうが…
嘘でも、互いを思いやってのものなら別にいいじゃないかと一人で納得の息をつく。
こんなのは二人きりの話なのだから。
「気持ち良かった。」
キスをしたいけど、顔は胸元。
また揉まれるおっぱいに、それ好きねと思わず苦笑い。でもいいのだ。
自分と向き合って、感じさせようと一生懸命になってくれた。
絶頂感は今日も分からなかったけど、それが本当にあるのかどうかも分からない。
もしかしたら全ては脚色された幻想かもしれないし、
では正体の知れないそんな感覚よりも、誰かに選ばれている幸せを噛みしめよう思う。
肌が優しくこすれるようにやんわり身をよじりながら、抱きしめて頬を摺り寄せて。
戸惑いながら交わっている時も、これくらいが一番キモチイイ。
「ねえ、明日くらいは…」
一日くらい遊んでも… というか街の地理確認とかしてもいいんじゃないかなと囁いて…
返事が無くて、まあこれで良かったと笑う。
私も浮ついているのだろう。
夢見がちなアニーに厳しい事を言うのが私の役割だと頷いて、
ちょっと重たいが心地好い圧迫感の中で、やがて眠ってしまう。
ご案内:「マグメール王都」からシンディ・オーネさんが去りました。
ご案内:「マグメール王都」からアーネストさんが去りました。