2020/04/11 のログ
ご案内:「キャンプ・焚き火」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を凝らすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
その事を理解している兵士達も、御国の為ではなく、利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑であった。

ご案内:「街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「川沿いキャンプ」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「えい!…や…! うあ」

裸に桃色のシャツをだぼっと羽織っただけの子供が、
川の浅瀬でちょこまかと逃げ回る魚を素手で捉えようと奮戦している。


川沿いに組まれた焚き火からは、パチパチと火花が爆ぜる音。
少年は川にしか咲かない薬の素材となる花や、
ミネラル豊富な貝殻や魚油目当てに、川までピクニックがてら素材集めに訪れたのだ。

今はもっぱら、夕食目当てで思いつきの魚のつかみ取りにチャレンジ中。

しかし、同い年の王都でアウトドアに遊ぶ子供らに比べても特別、運動神経があるわけでもない少年には、
その拙い狩りを完遂することは困難な様子で、常に小さな手は澄んだ水をすくうばかり。

「~~~っ! はあ!っは、 っふ、 ん~~~う…これ、むずかしい…!」

丸出しの太腿はびしゃびしゃに濡れ、服も無駄に空を切った手足が舞い上がらせた水しぶきでぐっしょりと濡れて、
少年の肢体にべったりと張り付き、重さと冷たさで体温と体力を奪われ、へとへとになっていく。

ご案内:「川沿いキャンプ」からタン・フィールさんが去りました。