2020/03/19 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 住宅地や雑貨屋が並ぶ平民地区の一角に、
許可を得て空き地に建てられたテントからは、美味しそうな甘い匂い…とすら言える方向が漂っている。

「ふふーっ♪ いいにおい… これなら、どんな美味しくないお薬も、
あまーく…おいしく飲めるんじゃないかな?」

王都の各地にテントで店を開いている少年薬師の、住居 兼 店舗。
そのテントで、弱めた焚き火のとろ火で煮込まれている鍋の中身は、
チョコや飴菓子、果物にクリーム… 様々なニュアンスを感じる、
お菓子作りの最中のような甘い香りが漂って、とても薬作りの最中とは思えない。

その鍋の前でちょこんと座りながら鍋の中の煮詰まる薬の面倒を見ている少年薬師。
あたたかそうに焚き火の火にもあたりながら、穏やかな時間と香りにうっとりとまどろむ

なんらかの、そのままでは苦くて飲むのが困難な薬を、
甘く、おいしく摂取できるようにする研究中のようで、「開店中」の札の下がった
店の入口…テントの天幕の外側まで、お菓子屋さんのような甘い匂いと湯気は立ち込めていく。

タン・フィール > やがて、鍋の中身はどろりとしたはちみつ状に、液状からトロミを帯びた紫色の汁となって…
それを湯気が立つ暖かさのまま、鍋を傾けて煮沸消毒した瓶にゆっくりと垂らしていく。

「さーっ、新しい元気になるお薬…♪ あした早速、おためしで売ってみよっと!
―――いや、そのまえに、ちょっとお試ししといたほうがいいかな?」

と、ぺろりと舌をのぞかせて、むしろその実験こそ自分がしたかったかのように、
瓶の中身が冷めたら、新作の甘味の薬を自ら試そうと、
楽しみな様子で瓶を手に、ぽんぽんと宙に投げてはキャッチして冷めるのを待ち…。

頃合いになると、きゅっぽん!と蓋を開いて、ほんの1~2適味見しようと、
ゆっくりと瓶を傾け、薄紫のトロトロをゆっくり口内に垂らしていく。

タン・フィール > 「~~♪」

どのような効き目が自分に訪れるか、楽しみな様子のまま、テントの中で鼻歌交じりで薬作りにふけり続けて

ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。