2020/02/25 のログ
ブレイド > ギルドの事情は良くはわからないが
咎められないあたり、問題はないのだろう。
気ままさで言えば冒険者のほうが性にはあっているが…。

「野営は問題ないってのはわかってんだろ?
その点抜かりはねーぜ。
ま、街なかの依頼の方が安全…ではあるだろうけどな…」

一度外で彼女と同行したこともある。
野営の手際などに問題はないことはわかっているだろう。
まぁ、確かに夜の仕事であれば、寒さや危険からは逃れられることも多いが…
ミレーであることを隠している自分にとっては別の意味で危険だ。

「ま、そっちの依頼は気が向いたらな…。
っと、酒が出たら目つきが変わったな。結構イケるくちか?」

彼女の考えどおり、ハーブのリキュールだという。
確かに仕事とあれば今から飲むわけにはいかないか。

「オレは今日はあとは休みだけどアンタは仕事あるしな…」

リムリア > 「ほら、何が起きるか分からないのが冒険ってものですし。
 ブレイドさんのことだから、あんまり心配はしてませんけどね。」

旅慣れた相手のことだから、危険があっても予め察知して回避してしまうだろう。
それでも何か異常があったのなら、早めに把握しておきたいところ。
どうやら、そんなこともなかったようだけれど。

「イケるかどうかで言えば、禁止されちゃってますけど……
 お酒は好きですよ。」

ぼそっと付け加えるギルド内の禁則事項
世話焼きの同僚が、この場面を見たならば少女を受付から奥へと引っ張っていくだろう。
幸い、今はそんな同僚の目もなかったけれど。

「うぅ……仕事中じゃなかったら……
 まぁ、今はまだ忙しくないので、お茶くらいならご一緒できますけど。」

めそめそと目元を拭う仕草を見せてから、併設された食堂兼酒場を示す。
冒険者あがりの厳ついマスターが出す裏メニューに、特製スイーツがあったりするのは受付嬢からのリクエストによるものだったりする。

ブレイド > 「ま、それもそうなんだけどな。
でも、そうなってたら、こんなところでのんびり報告なんかできゃしねぇよ」

カラカラと笑い、ひらりと手を振って。
異常がないからこそはやめに帰還できたし
ここで平気な顔して報告しているのだ。
彼女の言うことも最もではあるが。

「へー…禁止って、何したんだよ…
暴れたりしたか?
だけどまぁ、好きだってならやるよ」

なぜ禁止になったのかは気になる。
気になるが、流石に無理やり飲ますわけにもいかないだろう。
自分も酒は嫌いではないが、酒も好きだというものに飲んでほしいにちがいないし
彼女に譲渡することも吝かではない。

「じゃ、せっかくだ。デートっていうのか?
誘わせてもらうぜ」

ギルドに酒場がある…いや、酒場兼ギルドというのも珍しくはない。
せっかくだと彼女の言葉にうなずいて。

リムリア > 問題がなかったのなら、それが一番。
何より冒険者が元気な顔で帰ってきてくれるのが、送り出す側としては一番の報酬で。
至極尤もな言葉に笑って見せながらも、会計担当が用意してくれた報酬を差し出し。

「はい、それではこちらが今回の報酬になりますので、ご確認ください。
 ―――何もしてない、とは言いませんけど……さすがに暴れたりはしてませんよ?」

営業用のそれから、すぐに年相応の、というよりはやや幼げな拗ねた表情を浮かべる。
ちょっとばかりスキンシップが増えたくらいで、そんなに心配することないですよね、と小声で付け加え。

「そんな、ダメですよ。
 デートには喜んでお付き合いさせてもらいますけど、これはちゃんとブレイドさんが飲んでください。」

せっかく貰ったのだから、ちゃんと飲んであげてくださいと、酒瓶を戻す。
休憩入りますねー、と奥へと告げてから、カウンターから出ると、カフェというには洒落っ気のないテーブルの方へと。

ブレイド > 「これで一安心だな。
今日の飯も安心して食えるってもんだ」

微笑む彼女から報酬を受けとればすぐにしまう。
これでうけてた依頼は完全に終了。
あとは自由な時間だ。肩の荷が下りたといったふうに大きく伸びをする。
彼女の可愛らしい表情とぼかすような口ぶりには今度はこちらが笑ってしまって。

「そりゃ暴れるよりタチがわりぃかもな。
勘違いする奴らが増えちまうだろうし」

可愛い女の子からのスキンシップが増えるのはうれしいことではあるのだが
男としては可愛らしい相手だからこそよろしくない気持ちになってしまうこともあるだろうと
心配する同僚の気持ちもなんとなくわかってしまうわけで。

「へいへい、んじゃ…適当に乾杯…依頼成功祝いって言うにはしまらねーが」

そういうときは酒で乾杯というのが通例なのだが
事情がある以上そうはいかない。

リムリア > 「是非とも美味しいご飯を食べてください。
 うちの酒場も味は悪くないですよ?」

ご近所の酒場も良いけれど、お金を落としてもらうならやっぱりうちで。
無理強いはしないものの、それくらいの営業は仕事の範疇。

「勘違いしちゃう人が悪いんですよ。
 私は楽しくお酒が飲めればそれでいいのに……」

カウンターを出れば休憩時間。
むぅー、とちょっぴり愚痴を漏らしてみる。
もちろん件の同僚には聞こえないように小声ではあるけれど。

「マスター、こっちエールとお茶で。
 いつもの甘いのもお願いしますー!」

締まらないという相手にはちゃっかりとお酒の注文を入れておく。
禁酒令中の自分ではなくとも、受付嬢が仕事中にお酒を飲んでいたらさすがに問題だろう。
けれど甘いものは良いのかと訊かれたら、受付嬢全員が「何か問題でも?」と返すかもしれない。

ブレイド > 「受付嬢なんだか酒場の看板娘なんだかわかんねぇな
ま、いちいち店を探しに行くよりは楽かもな」

わりとちゃっかりとしているリムリアの言に感心したような呆れたような。
受付や店員と言った接客業に慣れている様子が見て取れる。

「みためがいいってのも良し悪しだな。
オフの日とかに飲みすぎてハメ外しすぎねーようにしろよ?
目がさめたら知らない宿屋とか、笑い話にもなりゃしねー」

気持ちはわかるが。
愚痴を聞きつつも席について、彼女に注文を任せる。
いつものと言ってるあたり、受付の子たちは休憩時間にはここを利用しているのだろう。
女子は甘いものが好きだと聞くし。
自分も好きではあるがそれはそれだ。

「目の前で飲んじまってわりーね。
んじゃ、アンタにはワリーけど、乾杯だ」

やってきたお茶とエール。
エールを受け取れば少し掲げて。

リムリア > 「酒場もうちのギルドの経営ですしね。
 とは言え、ほんとに味も悪くはないんですよ?」

どちらかと言えば、コスパ優先的なメニューが多いのは、冒険者相手だからか。
それでもお酒の品揃えは、ギルドの伝手を最大限に利用しているだけあって、そこらの酒場よりはしっかりしている。
看板娘と言われても、ウエイトレスの真似事くらいまでは、時折手伝ったりはするものの、あくまで受付が専業で。

「こんな小娘を相手にする人はそうはいませんって。
 それじゃあ、ブレイドさんの依頼達成を祝って、かんぱーい♪」

さすがにティーカップをぶつけるわけにはいかずに、軽く掲げるのみ。
他にお客の姿もいないから、気兼ねなく。
今日のお茶は、鮮やかな色合いと甘い香りが特徴のローズヒップの薬草茶。
お茶請けの方はと言えば、ふわふわのマフィン
おやつに摘まむにはちょうどいいサイズ感は、マスターの気配りといえるだろう。

ブレイド > 「そんなにおすすめされちゃ使わねー訳にはいかねぇな。
今度依頼が終わったらメシでも食わせてもらうか」

値段も味もいいのであれば、利用しない手はない。
身内びいきはあるだろうが、彼女が嘘を言っていたり
商売っ気のみで勧めているとも思えない。

「わかんねーぞ?
ちょっと地味めだがよ、見た目は悪かねーし
酒が入ったら甘えるようになるってならかわいいんじゃねーの?しらんけどよ」

喉を鳴らして笑いつつ、エールを煽る。
仕事終わりの一杯はいいものだ。朝でも昼でも夜でも。
彼女の注文の美味しそうな香りもあって、酒盛りというよりはティータイムという感じだが。

リムリア > 「ぜひ、ご贔屓に~♪
 まぁ、一番のオススメは、スイーツですけれどね。」

なにせ、日々、受付嬢たちからダメ出しを喰らっているのだから。
これで味が良くならないはずがない。
そんな裏メニューのひとつを頬張りつつ、幸せそうな笑みを浮かべ。

「また地味って言われたー……!
 そこまで言うなら、今度ちゃんとおめかししてきましょうか?
 いくらまだ小娘でも、馬子にも衣裳って言葉があるんですからね!」

普段の相手の言い様からすれば、これも褒めているうちに入るのかもしれない。
それでも地味発言には突っ込まざるを得ない。
素材は結局田舎育ちの小娘には変わりはしないけれど、着飾れば多少は見えるものになる…はず。

お洒落に掛けられるお金は少ないものの、平民地区のレストランくらいにならいける服は持っている。
さすがに富裕地区となると、敷居が高すぎて無理だけれど。
それでも普段の地味発言を撤回するには十分だろう。

ブレイド > 「甘いもんも嫌いじゃねぇ。
そこらの女用のカフェとかに比べりゃ近寄りやすいし…
割とありかもな」

真面目にありかもしれない。
流石にエールにはあわないが。
彼女が食べるふわふわのマフィンもまた美味しそうだ。

「どうみても派手って感じじゃねぇだろ…悪くはねーって…
まぁ?めかしこむってならそれも見てみてぇってところはあるな。
馬子がどんだけ変わるのか気になるしよ」

褒めている。むしろ、暗にかわいらしいと言っているのだが
いかんせん口が悪い。
素直に褒めるときはちゃんと褒めるのだが…

「じゃ、こんどみせてもらうか。リムリアの実力ってやつを」

リムリア > 「甘いものがお好きなら、気に入ると思います。
 ビターテイストのも、ありますし。」

お酒に合うかと言われれば、それは微妙。
少女としても、ティータイムにはともかく、お酒と一緒には頼まない。
香りは甘いものの、味の方はむしろさっぱりしたハーブティを傾けながら。

「ブレイドさん的に、褒めてくれているのは分かりますけどね。
 でも、地味地味言われると、乙女心としてはちょっとばかり傷つくわけです。」

ぐさりと大げさに心臓に槍でも刺さったかのような仕草を見せ。

「分かりました。受けて立ちましょう。
 うちのギルドが誇るファッションコーディネータの腕を見縊ったことを後悔させてあげます!」

コーディネートは、件の同僚任せらしい。
一言声を掛ければ知り合いの仕立て屋とも共謀して、着せ替え人形にさせられるだろうことは想像に難くはない。
けれど、それで見返せるなら安いものだと。
ちなみに、そこに少女の実力はひとかけらも含まれてはいなかったりする。

ブレイド > 「いろいろでてくるもんだな。
じゃ、酒じゃないほうがいいかもな。
別のもんならいいだろうけど流石にエールのお供ってもんでもねぇし」

今飲んでいるものはエール。
目の前にあるものは甘いもの。
つまみなしで飲むことなっている現状。
それはいい。次に活かそう。

「傷つくっていうか…なんか、見たところ地…真面目なお嬢さんって感じだってのに
なかなかおもしれーリアクションするんだな、アンタ」

彼女の仕草に思わず笑ってしまうし
後悔させるとか言ってるあたりノリがいいというか…

「わりとおもしろい。
ってか、ギルドぐるみかよ」

リムリア > 「エールなら、おつまみには何が良いですか?
 塩気の効いたものなら、ナッツか干し肉か……
 あとはチーズもそれなりに揃っていたはずです。」

おつまみはお好みでどうぞ、とメニューを諳んじる。
昼時を終えて、今は仕込みの時間帯。
手の込んだものは無理でも、簡単なつまみならすぐに出てくるだろう。
……そんな時間帯であろうともスイーツの注文だけは特別なのだ。

「…………
 お褒めにいただき、光栄です。」

相手が口に仕掛けたタブーに、じとーっと冷たい視線を向けて黙らせる。
面白いと評されれば、営業の笑みを浮かべて見せ。

「ブレイドさんの中での私のイメージが気になるところです。
 真面目な方なのは否定しませんけど、お嬢さんって柄じゃないですよ。」

それこそ、ギルドの制服効果というものだろう。
村にいた頃の少女を見れば、地味を通り越して、路傍の石よろしく華麗にスルーされてしまったかもしれないレベルで。
ギルドぐるみでもなければ、田舎育ちの少女を見飾らせることなど不可能で。
ちなみに、そんな件の同僚から声が掛かる。

「そろそろ戻らないといけないみたいです。
 お付き合いありがとうございました。ごゆっくりどうぞー」

自分の分はきっちり払って、カウンターへと戻っていく。
その後には、作戦会議という名の着せ替えタイムが待っているのだけれど、それを披露するのは次の機会で―――

ご案内:「とある冒険者ギルド」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「とある冒険者ギルド」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > トゥルネソル商会、王都マグメール店。そこは平民地区と富裕地区の境目に有る大きな商店、煉瓦造り4階建ての大きな建物である。
 その店のそれぞれの階層が別々の売り場となっていて、様々なものを取り扱って居るのだ、何か困ればここに来れば、大体の物はあると言って良いだろう品ぞろえの店。
 本店は、ダイラスに有るのだけれども、王都の店舗は本店に負けぬぐらいに繁盛をしているのだ。
 そして、マグメール店の店長は、商会の長の娘、リス・トゥルネソルと言う少女であり、その少女は今は3階にある、武器・防具の売り場に居るのだった。

「うー……ん。どうしたモノ、かしら。」

 先日、妹が保護者同伴で魔族の国に行き、そこで魔族の遺跡に入り、様々なものを持ち帰った。
 それを、縁のある人に鑑定をしてもらい、そして販売許可をもらったもの―――いくつかの魔法の武器や防具に、道具をどういう風に置いたものかと、頭を悩ませるのだ。
 数量の少ない高級な武器防具、日常的に手に入るものでは無いから大っぴらに置いておくべきなのか。
 それとも隅っこに置いておき、見抜ける眼力を持つ人に買ってもらうべきだろうか。
 少女は、仕事の最中なのでシンプルなデザインのエプロンドレスを身に付けて、コトン、と首を傾げながら考えるのである。

リス > 「うー……ん……。やはり、此処は速く売り切る為に、前に出した方が、良いわね。」

 少女は暫くの間、うんうん悩んでいたが、この武器防具に関しては、量産できるものでは無いしと、早めに売り切る為に、前面に出すことにした。
 決めてしまえば後は、レイアウトだけでもあるし、と少女はミレー族の店員を呼ぶのだ、牛のミレー族の娘を呼んでもらう。
 力仕事なので力持ちの子にしてもらうのが一等良いだろうし。少女はそう考えて、腕を組んで、ミレーの店員が来るまでの間、さて、どう飾ったものか、と考える。
 壁際に、一画を作って其処に並べておくか、それとも中央の部分を開けて、其処に集めてみるか―――。

「中央にして、集めた方が良いかしらね。」

 中央に置けば、お客様は色々な角度で見る事もできるし周囲360度集まることが出来るので、集客には十分良いだろう。
 それなら、と少女は武器や防具の棚を少し移動してスペースを開けるように指示する。
 当然自分もそのスペースつくりには参加するのだ。
 持ち上げて、空間を作り出して、其処に鎧掛けを立てて鎧を掛ける。その周囲に剣や杖などを立てかけて見せるのだ。

 これで、良いかしらね?と一歩下がって眺めるのだ。