2020/02/23 のログ
■ロザリア >
「…本当に何も目的なく危険なこの城に入り、此処にまで足を踏み入れたのか…呆れたミレーもいたものだ」
細く白い肩を小さく上げて嘆息する
物好きは数々見てきたがこれほどの逸材は初めてだろう
「やれやれ…そんなものを知ってどうするといったところであるが、大方当たりである。
…その妙な手つきをやめよ。まるで寄った醜男のようであるぞ」
なかなかの眼も持っている…
審美眼、といえるほど上品なものではないだろうが
■キルシュナ > 「いやいやちゃうねん、ウチかて勿論デカい目的を胸に抱いてはるばる来ないなとこまで来たんやで! 人をそんな暇人みたいに言わんといてほしいなぁ」
心外だと言わんばかりに首を振り、立ち上がろうとしたところで眼前に用意されたチーズとワインに目を落とし、ごくごくむしゃむしゃあっという間にそれらを平らげる。
そんな雑な食べ方をしたとてやはり一級品の味わいに翳りは無かったのか、んふぅーっと満足げな吐息を漏らした後に改めて立ち上がる。
椅子に座れば足先さえも地面に届かぬような小躯に対し、こちらは伸びやかな四肢を有する長躯。黒銀のグリーヴが煌めく、それでいて不自然な程に足音の存在しない歩調がゆるりと少女との距離を狭め、その背後に回り込む。
そうして持ち上げた褐色の繊手をオフショルダーのドレスから大胆に露出した細肩にゾクリと肌が粟立つような淫猥な所作にてそっと乗せ、腰を折って少女の尖耳に寄せた唇でこの地に赴いた真の目的を告げようとする。
「ウチがここまで来たんはな、ロザリンみたいな人外の美少女ちゃんにずっぷし深々ウチのデカちんぶちこんで、散々恥ずかしい喘ぎ声上げさせた挙句にこの薄いお腹がぽっこり膨らむ程にザーメン注いで、こってり黄ばんだそれを浣腸液みたくひり出す様を楽しんだりするためや♥」
■ロザリア >
「成程。貴様が此処に来た目的はよく理解った。
…しかし吾の存在は噂程度しか伝わっておらぬであろう?
不確かな情報を元に趣味道楽に危険を顧みず時間を浪費するのであればやはり暇人(ひまびと)の所業であるぞ」
小さくため息を吐き、薄く眼を閉じれば指を払うような所作
先程までキルシュナの掛けていた白い椅子は既に用無しと光る魔力の粒となって消えていった
「しかし悪い趣味だ。貴種たる吾がそれに喜んで付き合うことはできんな?」
口元にうっすらと笑みを浮かべ、視線を横眼に小さな声で言葉を向ける
■キルシュナ > 「にひひっ、そんな本当におるかおらへんか分からん特別な相手を見つけ出してヤらしい事する言うんは燃えるやろぉ?♥ そのために時間使うんは、ウチにとっては時間の浪費にならへんのや」
―――とはいえ、キルシュナとてそれを望まぬ相手に無理強いする程飢えてはいない。……たまにその気も何もないいたいけな少女を追いかけまわして疑似レイプごっこに無理矢理つき合わせるなんて悪趣味を発揮したりもするけれど、それでもそうした行為の犠牲者はそれなりに吟味して、最終的には互いに楽しめるようにと相手を選んでいるつもり。
故に少女の肩に乗せた手が、あっさりとすげなく払われたならば「ありゃりゃぁ……」と苦笑しながら折り曲げていた腰を伸ばし、彼女の耳元に寄せていた顔も離して
「残念やわぁ……ロザリンってばいかにも美味しそうで、結構期待しとったんやけどなぁ……。ま、そない言うた所で気ぃの向いとらん相手に無理した所で楽しないし、今日の所はあきらめとくわ。引き際間違えると酷い目見たりするしな」
そう言ってとんとんと数歩後ずさり、少女から距離を取れば
「邪魔したな、おチビちゃん。あ、ワインごちそーさまや。後、チーズうまかったて羊の彼に伝えといてな」
ぴらぴらっと手を振った次の瞬間、もうその姿はどこにもない。
不死者の超感覚をも誤魔化す認識阻害の新術とやらを使ったのか、地脈乗りや影潜りの様な異術にて立ち去ったのかは定かではない物の、その後は質の悪い猫に静かな時間を邪魔される事なく過ごす事が出来ただろう。
■ロザリア >
「引き際は心得ているようで何よりである。
──なれば次は手土産の一つでも持ってくるのだな。
吸血鬼の求めるものなぞ、いくらもわかろう?」
あっさり引き下がる相手にそう言葉を返す
いきの良いミレーの血を飲むのも悪くないかと思ったが──
「…行ったか。……ふむ、興味深い術を使う」
本人よりもむしろその扱う術に興味を示すように椅子から立ち上がり、蛻の空となった庭園を眺めて
「闖入者のお陰で思いの外よいティータイムであった。…久しぶりに外に散歩にでも出かけるとしよう」
なんだかんだで誰かと言葉を交わすこと自体が久しい
妙に調子をよくした城主は背なから蝙蝠の翼をはためかせ、吹き抜けの庭園から夜の闇へと姿を消した──
ご案内:「宵闇の城キルフリート」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「宵闇の城キルフリート」からロザリアさんが去りました。