2020/02/07 のログ
ご案内:「山中の洞窟」にリヒトさんが現れました。
リヒト > ――ざあ、と雨の降り注ぐ音が周囲には響いている。

空には黒色に近く分厚い雲が広がっており、溜めた涙を延々と山へ降り注がせている。
ぬかるみ崩れそうな山道を横に抜けた洞窟は暗く、その代わりにどことなく暖かく、雨をしのぐにはもってこい。
灯りの一つもありはしないが、一本道のそこは人を惑わす事もないだろう。
しかしその最奥、暗闇に紛れるように一匹の狼が丸まって休息している。
余程嗅覚、視覚が鋭い物でもなければ、静かに休むその獣の存在には気づかないだろう。
その逆に、侵入者があれば狼は耳をひくつかせ、すぐに察知するはずで。

さて、相手が獲物となるか、ただ暇つぶしの話し相手となるか、はたまた他か、は。顔を合わせた時の反応次第だろう。