2020/02/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にアルマさんが現れました。
■アルマ > 「……ご利用有難うございました。」
深く深く頭を下げる。
今夜の配達はコレで終り、後は宿に帰って寝るだけである。
治安の悪くなる夜に指定された場所に花束を届ける仕事。
勿論健全な花である、今だって届けたのはダリアの花束。
それはとある貴族の方よりとある酒場のとある看板娘さんに手紙と共に届けるのが今夜の仕事、お駄賃は花束の確認の際に貴族の方から頂いているので、懐温かくテンションも高い。
此処は王都マグメール平民地区にある酒場が無数に立ち並ぶ大通りである。
その中の1件の酒場に花束を配達の仕事を終えて、寒さの所為か笑顔のまま固まった頬に手を添えて温めながらぐにぐにと手で動かして解し、奇異の視線も気にもせず眠くなるまで少しふらつこうと、散歩中だった。
しかし、今夜は寒い。
頬は戻らないわ、寒さで鼻先も赤くなってるだろうし、指先も冷たい、手袋は……窮屈なので好きではないけども、そろそろ防寒を意識せねばと、歩きながら真っ白な吐息をハァーと吐き出した。
■アルマ > (是で雨でも降れば雪になるのかな?)
寒さで笑顔から元に戻らない表情は中途半端に弛めた所為で頬が引き攣った酷い表情になりつつあるが、そのあたりはもう諦めて、両手は頬ではなくて自分の口元辺りに寄せて、白い吐息をハーッと吐きかけて温める。
そうして、更に両手をスリスリすり合わせて僅かな暖を取りながら、歩く方向はアルバイト先へ、花屋のほうにトボトボと歩いてゆくのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からアルマさんが去りました。