2020/02/05 のログ
リス > 「大丈夫、ですわ、私、ナイン様を信頼していますし、友人ですもの。もし、お困りが有れば、お手伝いさせていただきますし。」

 この国では、身分さえも金で買えるという、その気になれば、その身分を買う事もできよう、それはそれで面倒くさいのでしないことにしているのだ。
 そもそも、何百年と生きる竜種が人の貴族位を取ってどうするのだともいえるのだ、竜としてはプリンセスなのにそれ以下の位をお金で買うのもバカらしい。
 なので、手を出さないのである、が、こういう友人が居るのならその為に私財を投げ出すのは少女は問題は無いのだ。
 大事な、大事な友人ゆえに。

「それに、私、人竜ですものね、悪いこと企んだら、正義の味方が退治に来てしまいますし。」

 秘め事でいい、秘め事が、良い。
 あまり目立つことはしたくないものである、商売以外では。少女は彼女の言葉にくす、と笑いながら頷いて見せるのだ。
 そして、少女は、彼女とともに歩きだし、去っていくのである。
 今宵は静かにお酒を飲むのもいいし、悪い秘め事に、耽るのもいい。
 其れは、道すがらに相談することに―――

ご案内:「夜会」からナインさんが去りました。
ご案内:「夜会」からリスさんが去りました。