2020/01/20 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > トゥルネソル商会、王都マグメール店、大きな店の中には、沢山の売り物があり、其れは階層によって分けられている。
 平民地区と富裕地区の中間にあるその店の店長である少女は、今宵は店の中で走り回っていた。
 様々な売り物が有るから、その売り物の確認をする必要があって、売り場が広く、売り物が多いのでそれはそれなりに大変なのである。
 在庫の薄い物は無いか、売れ筋は、どれなのか、それらを確認するために少女は、店の中を歩き回り、店員たちの様子をうかがいながら、在庫を確認するのである。
 そして、手の空いているミレーの店員に、倉庫に行って、在庫の確認をするように願うのである。
 少女の持つボードと、紙には、様々な品物の在庫が書き込まれているのであった。

「ん……少し、本店からポーションとかをもらう方が良いかしら。」

 ポーションなどに関しては、冒険者だけではなくて、日常でも使う人がいるものだ、在庫はそれなりに多い方が良いだろうか。
 倉庫の中の状態を確認してから、と軽く息を吐き出してみる。
 その間でも、お客様が、困ってないだろうか、迷ってないだろうか、視線は探すように動くのである。

リス > 少女は、特に今のところは、困っているお客様などが居ないと確認し、再度在庫のチェックに入ることにする。
 食料品は常に在庫を気にしておかないと、腐ったりとかもあるので、其の辺りの調整は難しい、とは言え、ドラゴンのお陰で鮮度は頭一つ抜きんでていると言えるので、他よりは余裕が有るのだけれども。
 其れでも油断はいけないと少女は思うのだ、食料品は、直ぐに傷んだりするものだから、匂いなども合わせて真剣に確認をしていく。
 問題はなさそうで、在庫も大丈夫だという事が判る。
 二階の品物は一番商品としては繊細なものであるから、大事にしないとな、と少女は思うのである。
 何が大事かって、食べるものや食べる事が、一番大事だからである。

「だって、生きていくには食べないといけませんし。」

 さて、食料品の確認が終わったら次は、と少女は三階へと歩いていくのだ。
 武器防具などを取り扱っているフロアであり、少女は、ちらり、と中を見回す、様々な鉄の武具が、光を反射しているのが見える。
 どれもこれもドワーフの作った上質の剣であり、鋭いのであろう。
 在庫、確認しましょうね、と少女は武器に近づいていくのだ、あまり好きじゃないけれど。

リス > 三階の武器は、どれも名品と言って良いだろう、店売りにするには勿体ないかもしれないが、品質もまた、少女の考えるものである。
 武器が苦手だから、とそれに手を抜くことは無く、しっかりと見回るのである。
 武器は飽く迄少女にとっては売り物であり、使うものでは無い、だから、細かな機微が判らないからこそ、オーダーメイドを受け付けるのだ。
 最初は金が無くてそれが出来ないなら、店売り―――この店にある武器を使い、そして、お金が貯まったらオーダーメイド。
 そうしてくれればいいな、と考えての品ぞろえ、故に、武器の種類は確りとあるのだ。
 ただ、魔法の武器とかはお値段高くなるけれど。取り扱いはある。
 これに至っては王国第二師団の御墨のついたものだし、魔力もシッカリと込められている物だ、良いものを安く、と少女は武器を眺めるのだった。

「……食べ物の様に腐らない分、管理はしやすいですが。」

 そんな、商人目線で武器を眺めて、数を数えて間違いはないか、在庫の数はどうか、を確認。
 問題がなさそうなので、よし、と頷くのだ。
 次は、防具ね、と防具売り場へと、三階のもう少し手前の方へと移動する。
 武器の方が奥なのは、武器は高いし、危険だから、盗んでも逃げにくいように。防具は重くてかさばるし、逃げにくいから、手前にとなっているのだ。

リス > 鎧に関しては、少女は特に意見は無かった、様々なものが有るのだけれども、どれもこれも、売り物でしかないのだ。
 自分が着る事が出来ないし……着てもうまく動けないとから、興味がいまいちわかない。
 とは言っても、普通の洋服をおしゃれに着る事が出来ないのだが……それでも、鎧よりは服の方が良いと思うのである。
 
 淡々と少女は鎧を確認して、防具の在庫を確認していくのだ。
 これもまた問題はなさそうであり、少女は、うん、と頷いて見せる。

「さて、と。」

 まだまだ、やることはたくさんあるので、店の中をめぐることにする。
 少女のお店での仕事はまだまだ続くのだった―――。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。