2020/01/12 のログ
■シムニ > 「んー、良いかもね、ペット。
普通に犬とか猫とかでもいいけどね。
……部屋は……ちょっと、考えた方がいいかも。」
もっと広い部屋が必要になりそう、
と言う少女の表情は、朝の様に秘密めいている様にも見える。
「すごいね、空から街を見るとあんな感じなんだー。」
普段見る事の無い、高空から見下ろす町並み。
見上げれば大きく見える王城も、こうしてみるとおもちゃの様である。
「……だって、あんなの本でしか読んだことないし……!」
ちなみに彼女の密かな趣味は官能小説の読書である。
「そうですねー、クレト君ほどの鬼畜はそうそういませんからねー。」
と、意地悪く目を細める。
「僕を縛って叩いて蝋を垂らして……
……ほんと変態さんなんだから……」
そうつぶやきながら、少年の数歩先を一人で歩み……
「そんな変態なセックスで、僕を孕ませちゃったしね。」
振り返って、不意に打ち明けた。
その顔は、まだ少し戸惑いがあるものの、幸せそうに微笑んでいる。
■クレティアン・ド・ベロー > 「今の部屋だと、僕ら二人が始めちゃったら場所ないもんね。」
常にまぐわうのが前提の二人。
少年は少女の変化に違和感を覚えるも、特に気にすることなく。
「凄いよね。
やっぱり高い処って最高だよね。」
上空でありながら気候は穏やかで、花が咲き誇る。
天国と言うのはこういう所なのかと連想する程の場所で。
「そうだけど、僕らが泊っている宿はそういう場所なんだって。
…いやいや、シムニもノリノリだったじゃない。」
鬼畜だの変態だのと言われ、苦笑する少年。
おかしいな、二人で盛り上がったはずだったのだが。
「…えぇぇ!?」
まさかの少女の告白に面食らう。
眼を白黒させて、フラフラと少女の元へと近づく。
そして、両手で抱きしめ。
「やったねシムニ。
ついに赤ちゃんか。」
幸せそうな表情に、少年も破顔する。
今はまだ変化はないだろうが、これから先のことを考えていかないといけない。
「そうなると今の場所ではだめだよね。
新しい家を探さないと。」
■シムニ > 「……何となくだけど、多分妊娠してると思う。
僕のとは別の、命をここに感じるんだ。」
少女は下腹を軽く押さえながら言う。
昨日今日の事で分る事ではない……が、少女は確信していた。
それは濃密な行為で培われた魔力によって感知できたのかもしれない。
「約束通り妊娠しちゃった。
クレト君もパパだね、おめでとう。」
少年を抱きしめ返し、耳元で囁く。
昨日の行為中に少年に言われた通りに、妊娠した事になる。
「……で、どうしよ………
………実家に……一度、話に行かないとだ………。」
さて、それとは別に残るのは現実的な問題。
少女は気が重そうにため息をつく。
■クレティアン・ド・ベロー > 「あれだけ毎日出したらね。
僕は産んでもらうつもりだったし。」
少女が触れている場所の隣に手を宛てる。
少年の能力では新たな命の存在には気づかなかった。
「これからもよろしくね。」
抱きしめた少女の頭を撫でる少年。
まだ実感は乏しいが、それでも幸福感を覚える。
「昨日今日じゃないよね?
冬休みはまだ日があるし、その前に一度大物を仕留めてからの方がいいかも。」
お互い、実力だけなら相当な物。
特にシムニは先日手に入れた衣装もある。
後は世間を納得させるだけの実績を用意するだけだ。
「これから忙しくなるね。
新しい家に、実績作りか。
まずは実績かな。
ギルドで大物の依頼をやるのが確実かなあ。」
生憎、少年には上流貴族とのツテはない。
となると、単独出来る依頼をこなすしかないか。
■シムニ > 「……確かに……
……昨日ので、孕んだとは限らないか……。」
そう言えば、と。
最近避妊も曖昧だったし、まぁそれはそうなのだが。
「うん。よろしくね、旦那様。」
ぎゅっと抱きしめて言葉を返す。
「う、うん。
実家に話に行くのは、ほんとに妊娠してるか確実になってからかなぁ……。
あ、無理はだめだよ、パパになるんだから。」
大物を、と息巻く少年を心配そうに諫める。
しかし二人は、もう国内でも有数の使い手と化している気がするので、
ある程度の獲物なら十分相手にできそうだ。
■クレティアン・ド・ベロー > 「昨日のかは分からないけど、
まあいいんじゃない?」
少年は喜んでいるが、なんとなく予期していた。
どちらとも避妊はいい加減で、最近はほとんどしていなかった。
そのくせ、何回も出しているのだ。できない方が不思議である。
「あ、今の旦那様っての凄くいいね。」
昨日のご主人様も良いが、今の旦那様も酷く気持ちがいい。
抱きしめているうちに、身体が熱くなっていく。
「その頃にはお腹が出てきちゃうかな?
無理はしないけど、多少は凄い手柄立てないと納得しないんじゃない?
とりあえず、旅行が終わったら寮はでよう。
どこか一軒家を借りるか買うかしようか。
子供部屋も必要になるし、二人目も多分できちゃうからね。」
シムニのお腹を摩る少年。
「婚約指輪はまだ早いかな。
ここでなら良いのあるらしいけど、どうする?」
■シムニ > 「……旦那様♪」
耳元で恥ずかしそうに、しかし幸せそうに囁く。
「えへへ……なんだか恥ずかしいな。
……普段は、やっぱクレト君で……。」
言っておいて、赤くした顔を伏せてしまう。
「ん、そうだね。
良い家があるといいね。
……二人……じゃ、済まない気がするなぁ。」
まだ若く、性欲旺盛な二人である。
片手では済まないくらいになってしまいそうだ。
「う、あー……指輪かぁ。
……でも、良いの……?」
少女にとっても、憧れの婚約指輪。
欲しくない、と言えば嘘になるが……
「えっと、でも、王都に帰ってからしっかり決めよう?」
高価な物であるし、そんなに焦る事でもない、と。
■クレティアン・ド・ベロー > 「シムニ。」
抱きしめ、互いに名前を呼び合うだけのやり取り。
先ほどの親子に負けない程に二人だけの空気が漂っている。
「え、そうなの?」
少し残念ではあるが、伏せた顔も可愛いので納得してしまう。
「だよね、だから初めから広い家に住んだ方が良い気がする。」
そうなると、掃除や家事をするゴーレムでも購入することになるだろうか。
今からやることが幾らでも湧いてくる。
「そりゃあね。
ちゃんと形にしておきたいじゃない。」
二人で何かを選ぶのはこれが初めて。
少年はシムニの指を手にし、綺麗な指をまじまじと眺めている。
「そうだね、それなら明日か明後日にでも王都に戻ろうか。」
楽しい旅行であったが、この庭園から戻ったらそれも終わりで。
庭園での一日を楽しんでから、予定より早いが王都へと戻っていくのであった。
ご案内:「設定自由部屋」からシムニさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」からクレティアン・ド・ベローさんが去りました。