2019/12/28 のログ
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「雨天 町外れの小屋」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 季節外れの雨が冷たい空気を纏って降り注ぎ始めた夜。
完全に気候を読みそこねた薬市の少年が足早に逃げるように王都の町並みを駆け抜けて、
自らの商店にして住居のテントまであと一歩というところで、濡れた衣服の冷たさに負け、無人の小屋に緊急避難。

「ひゃ~~~っ…さむっ…冷たい…っ! ちょ、ちょっと、温まらないと…。」

持ち主のいない小屋は、ごく最近打ち捨てられたもので、時折浮浪者が風雨を避けに来たり、兵士の簡易拠点となるそうだ。
かんたんな竈や薪など、とりあえず火をおこせそうなものも見つかり、
手早く温まろうと火打ち石を擦るが、
寒さで震える濡れた手や湿った火口に手こずり、なかなか炎が立ち上がらない。

「ぅ~~~っ うまくいかないやっ…おねがい、ついて~~~っ。」

カチカチと歯を慣らしながら、祈るように火の面倒を見て。