2019/11/29 のログ
ご案内:「無名遺跡/大図書館」にファントムハンドさんが現れました。
ファントムハンド > 無名遺跡の片隅にある濃霧と共に現れるという大図書館。
求めればそれは現れず、避ければそれは姿を見せる、或いは其処に至る資格がある者の前にだけ霧が晴れる、等と色々噂があるが真相は一切闇の中。

だがその図書館は今宵も静かに佇んでいる。
無名遺跡を彷徨った結果誰かの前に現れたのか、ただ森で迷子になった者の前に現れたのか矢張り謎ではあるが、確かに濃霧の晴れた先にそれはある。

重厚な艶やかな黒塗りの木製の扉は半開きとなって、外からの侵入者を歓迎するような姿を見せている。
その隙間からは外気と違って温かな空気と図書館特有の紙と防腐剤の香りを漂わせて迎えている。

一歩中に入れば魔法の明かりが点々と輝く薄暗い書架の迷宮が見える、その書架に収まる本は何れも何処かで販売している有名な本ばかりで書架の迷宮の奥に進めば進むほどに書架に収められている本の希少さが増していく。

入り口は利用者を迎え入れ、奥に進めば罠が待ち構えている。
その書架の本と本の隙間から、書架と書架の合間から大図書館に仕掛けられた罠がくねり揺れながら待ち構えている。

本泥棒を捕らえよと、本を汚すものを穢れと同じだけ辱めろと、この広大な図書館の働き手をとして生まれ変われせよと、ファントムハンドは罠は設置者に命じられているのである。

ファントムハンド > 大図書館の利用者は現れない。
彷徨い人を招くために晴れた濃霧は再び図書館の周囲にふわふわと現れ広がり図書館を包み隠していく。

再び現れるのは明日かそれとも1週間後か、広がる霧は次第に図書館から森をも包み込んでいき、それが晴れた時にはそこには図書館など存在しておらず……。

ご案内:「無名遺跡/大図書館」からファントムハンドさんが去りました。