2019/11/20 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にミンティさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」からミンティさんが去りました。
ご案内:「平民地区にある酒場」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > お店を閉める時間になってから、ときどき外に呼び出される事がある。相手は大体、顔なじみの冒険者。用件は仕事の途中で見つけた品物を鑑定してほしいというもの。
本当ならお店に足を運んでほしいと思っているけれど、まだまだ新米鑑定士である自分がわがままを言ってもいられない。瞳の力に助けられてばかりで知識も経験も足りていないから、できる仕事は引き受けておきたいところだった。
そして今日も酒場の片隅で、数件の依頼を請け負い、黙々と仕事に励んでいた。やっと最後の品物まで見終えて、はあ、と息を吐く。
「…ええと、このくらいで。…もし、よろしければ買い取りも……
あ、……そう、ですか。いえ、はい、…だいじょうぶです。……ありがとうございました」
眼鏡をかけ直して値段を伝える。自分が見立てた金額なら今の手持ちで払えるだろうと思って買い取りも打診してみたものの、売るのはもう何軒か回ってみてから、という返事に肩を落とした。
信頼してもらえていない様子ではないものの、この場で即決してもらうほど頼もしくも見えないのだろう。もっと頑張らないとと思いながら、鑑定料だけ受け取って。
ご案内:「平民地区にある酒場」にガルディさんが現れました。
ご案内:「平民地区にある酒場」からガルディさんが去りました。
■ミンティ > テーブルに置いていた折り畳みの小さな立て札を鞄に戻し、帰り支度を終えて立ち上がろうとした。けれど腰を上げるより先に、鑑定依頼をしてくれた冒険者の一人が歩み寄ってくる。
彼が手にしていたグラスを、どん、とテーブルに置かれて目を丸くして。
「……あ、先ほどはどうも。…?え、いえ、そんな…、すみません、ありがとうございます…」
鑑定料金が想定よりも高くなかったから、浮いたお金の分で奢りだと言われて、しどろもどろに応対する。グラスに注がれた飲み物を突き返されても困るだろうと考えて、厚意に素直に甘える事にした。
これで強いお酒の類だったらどうしようかと思ったけれど、口をつけてみると、甘く飲みやすいもの。ほっとしつつ、仲間のもとへ戻っていく冒険者の男性に、小さく頭を下げて。
■ミンティ > ドリンクを飲み干して一息。あらためて周囲を見回してみると、夜が更けてきたからか、かなりの席が埋まっていた。そんな中で自分が一人、テーブル席を埋めているのが申し訳なくなって、あわてて腰を上げる。
今日の依頼をくれた冒険者の人たちに頭を下げながら、足早に酒場をあとにして…。
ご案内:「平民地区にある酒場」からミンティさんが去りました。