2019/10/29 のログ
ご案内:「野原の焚き火」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > りり…りりぃ…
涼しさを通し越して、めっきり冷たさを感じるようになった夜風に乗って、
心地よい虫の声が響いてくる星空の夜。
素肌にシャツ一枚をワンピースのように羽織るという寒々しい格好にもかかわらず、
薬草採取にでかけた少年薬師がうとうとと呑気にまどろんでいられるのは、自前でこしらえた焚き火のぬくもりのおかげ。
野宿に適した毛布を敷いて、そこに寝そべりながら、
眠気が訪れるまで気ままに爆ぜる炭火や』火の粉、または星空に目をやりながら
「はーっ…今日は、たっくさん色んな薬草や素材、集まったなぁ…
いくつかはお薬にして…いくつかは、お店に売りに行こうっと」
ぽんぽんに丸まった採取用のポーチ、
今日の成果を満足そうに片手で転がしながら、焚き火で温めたハーブティを口にして、息を吐く。
すっかり温まった息も、白い夜。
ご案内:「野原の焚き火」にティネさんが現れました。
■ティネ > 「あ、いいもの飲んでる~。
ねえねえ、ボクにも飲ませてよタン~」
夜闇に紛れて、焚き火につられて少年の背後から近づく小さな妖精の声。
気が緩んでいて気が付かなかったら、驚かせることになるかも知れない。
追い払わなければ少年の耳元に近づいて、あつかましくねだってくるだろう。
この顔見知りの少年なら飲んでいるハーブティを素直に分けてくれると思っているようだ。
■タン・フィール > 不意に耳元から、本来聞こえるはずのない至近距離からの声に、
驚いたように半身を起こして反応し
「わっ!?っと…!?
……ティネ? ああ、びっくりしたぁ…っふふ、もちろん。
熱いから、カップの中におっこちちゃわないでね?」
お互い、好き放題に各地を飛び回る少年と妖精、
久方ぶりに聞こえた声に、驚きと喜びを持って迎えて、
暖かなハーブティの入ったカップを両手で持ち、好きに飲めるように差し出してやりつつ。
「蜂蜜とか、スパイスとかもあるけど~…なんか、入れる?」
と、ハーブティの付け合せの、ジャムや蜂蜜、スパイスの粉の入った小皿もちら、と見つつ、
久しぶりの小さな客人を迎えて。