2019/10/15 のログ
ご案内:「魔物の巣の跡」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 数十年前までは、近隣の村々からは恐れられた洞窟。

様々な目撃例や被害届の出ていた、魔物の巣とされる郊外の洞窟…。
けれども、ここ数年はぱったりと、それらの情報は途絶えていて、
近々、冒険者ギルドが、調査隊を組んで派遣されるのではと噂されていた。

薬師の少年は、そうした集団にあれこれあらされる前に、
薬の原料となる、魔物の抜けた体毛や牙、糞尿、食べかすなど、
魔物の残滓と痕跡を求めて、先んじて単独潜入に乗り出し…見事に迷った。

「うぅ…魔物が出ないのは助かるけど… 出口、見失っちゃった…」

情けない独り言を漏らしながら、頼りなげな瞳を照らすのは、
これまた心もとなく揺れる松明の光。

こつ…こつ…と慎重な足音が、洞窟に響き渡る。

ご案内:「魔物の巣の跡」からタン・フィールさんが去りました。