2019/10/01 のログ
ご案内:「明かりのない部屋」からヴァイスさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
■リス > 平民地区と、富裕地区の中間にある大通り、その一角にある4階建てのレンガ造りの建物。
トゥルネソル商会、王都マグメール店。
其処は毎日欠かさない営業をし、夜も冒険者の為に開けられているお店。
基本的な取り扱いは生活用の日用品が殆どではあるが、ドワーフ制作の武器や防具、第二師団お墨付きの魔法の道具などの取り扱いがあるお店。
これで、皆が驚くことなのだが、取り扱いをしている物は、大体が大量生産品なのである。
理由としては、特殊なものは数が少なく、一定の売り上げが見込めないので、少女は基本的には取り扱わない。
お店に、金が欲しくて売りに来た場合は買い取り、第二師団で鑑定をしてもらい、安全性を確認した場合は、掘り出し物として売るくらいである。
そして、店員はたくさんいるが、ほとんどがミレー族の奴隷である。
とは言っても、普通に働いてもらい、給料が出て、休みなどもシッカリと面倒を見ている。
奴隷故に商品なので、扱いは大事にしているのである。
そんなお店の一階の奥の方にある事務室で、その事務室には大きな窓があり仲が見渡せる。
そんな事務室の中で少女は何時ものように帳簿をつけるのだ。
帳簿をつけながらも、視線は入り口の方へ。
お客様の事をちゃんと見ているのである。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にセレーナさんが現れました。
■リス > 「んー……。」
売り上げ事態に問題はなく、売れ筋も大体抑えることができている。
其処まで難しい書類ではなく、報告書、的な物に納まってしまう。
それはそれでいいと思うのが少女である、纏めてしまえばあとは閉じてしまうだけであるのだ。
しまって、お金を数えてから、金庫にしまえば帰る準備は終わりという事になる。
ふう、と、軽く息を吐き出したのち、少女は周囲を眺める。
其れなりに良い時間だし、おなかも減ってきたから、そろそろ帰ろうかしら、と。
■セレーナ > 賑わいを見せるその店の入り口を、ゆったりと歩く少女がいた。
店内へと入り、働いているミレーの従業員たちに頭を下げ。
そうして、少女は、店内の事務室へと向かっていく。
扉の前に立ち、ノックノック。
『……あのぅ、店長。
セレーナです』
深呼吸をして、名乗り。返事を待つ少女。
扉の前でそわそわと。どこか落ち着かない様子なのは……。
少女が、雇われでありながら、この店舗では働いたことがなく。
あまり、店の雰囲気に慣れていないからで。
■リス > 「はーい、どうぞ。」
ノックの音と、控えめな声、そういえば、と少女は視線を向ける。
今日は月の頭だし、今回の活動費用を渡す日であるということである。
今日は何時もより少しばかり、遅かったかしらね、と思いながら、彼女へ入室を許可する。
彼女が此処に来るのは、基本的に何か報告ごとがある時ぐらい。
外で動くことが多い冒険者故に、お金も基本は手渡しではなく彼女の居場所に直接運ぶというものである。
三女の妹が。
あれはどこにいても的確正確に荷物を運んでくれるので便利よね、と。
まあ、なだめたりすかしたりするのが大変だけど、と。
そう、思いながら彼女が入るのを待つ。
■セレーナ > 相手の招き入れる声に、少女は再度の深呼吸。
そうして、ゆったりと事務室に入れば。
「……あの。もしかして。
お仕事、終わるところでしたか?」
ぺこり、と頭を下げた後、そう尋ねる少女。
事務室内に満ちている仕事の空気というか、雰囲気で察したのだ。
もしかしたら、間が悪かったかな、と。
少し、申しわけ無さそうにする少女。
■リス > 「ええ、もう、お金をしまって帰るだけの状態だったわ。
何か、或るのかしら?」
入る彼女の質問に、そうだけど、と首を傾いで返答をする少女。
とは言え、なにか、を感じ取ったのか、立ち上がり、ソファへと腰を折ろす。
そして、彼女に微笑みかけて見せようか。
「部下の報告を聞くのはお仕事だけれども。
お茶をしながら雑談するのは、お仕事とは言えないわね?」
軽く近くにいるネコミレーの少女に、三人分―――、そのミレーの少女の分も合わせた、お茶とお菓子の用意を頼むことにする。
「さ、ぼんやりしてないで、座りなさいな。」
と、ソファの対面に座るように手招いた。
■セレーナ > 「えっと、その。ごめんなさい……」
相手の返答に、少女は再度頭を下げる。
そのまま、どうしたものか、と悩むような表情をみせるのだが。
微笑まれ、着席を促されれば、小さく頷き。
「あ、その。これ……。
宣伝活動の、報告書です」
相手の言葉で、報告をしなくては、と思い。
懐から、報告書を取り出してみせる。
そのまま、ソファに座ると。少女は深呼吸を繰り返し……。
「……その。今日は店長にお願いがありまして……。
……私のことを、抱いていただきたいんです……」
少女が意を決して頼んだのは、自身を抱いて欲しい、ということであった。
■リス > 「別に謝ることはないわ?
だって、セレーナには、店舗でのお仕事は契約していないし、その時間帯だって、縛りを入れているわけではないもの。
なら、貴女が来た時に対応するのは、私の方の契約、気にすることはないわ。」
時間を決めているわけではないのだから、其れに文句をつけるいわれはないのだ、それが嫌なら、仕事の時間をきっちり決めればよいのだが、それをすると逆に彼女の仕事に――冒険者の方に無理が来る。
なので、厳密に時間を決めていないし、彼女が来たのなら、それが何時でも対応する、それが取り決めなのである。
「はい、承りました、と。
じゃあ、此方が、いつもの活動資金よ、
物資は、今から纏めさせるから、少しだけ待っていてね。」
報告書を受け取り、これは後で読むわ、と。
先に報告すべきことがあれば彼女は報告してくれるのは解っているから。
そして、報告書をテーブルに置いてから彼女の言葉を聞いて。
「ん、判ったわ。
じゃあ、行きましょうか。」
彼女の告白に対して、何故を訊かない。
訊かない理由は、此処で話すにはいろいろと筒抜けでもあるし。
お茶を用意してくれているミレーの女の子に、ごめん先に上がるからと、声をかける。
二人休憩の時間の人を呼ぶから、その子とお茶してて、と。
そして、セレーナの手を取って、移動するのだった―――
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からセレーナさんが去りました。