2019/09/17 のログ
ご案内:「富裕地区の公園」にクレマンスさんが現れました。
ご案内:「富裕地区の公園」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…む?良いではないか。俺自身は陽光を好む訳では無いが、お前が外で活動し、日に焼ける事を特段咎めはせぬ。寧ろ、健康的で良いと思うくらいだ」

公務等で屋内で過ごす事の多い己は兎も角。彼女が自らの意思で行動し、日焼けするというのは寧ろ好ましいくらいだ。
屋敷に閉じこもっているよりも、彼女のやりたい事をして欲しいな、とも思っていたり。
思っているだけでそれを堂々と公言する事は無い。とはいえ、彼女の前では多少そう言った言葉を紡ぐ事が出来る様になっただろうか。余り自信は無いが。

「聖女の手料理の毒見役か。それはそれで、中々に光栄な事だと思うが……」

と、彼女の冗談に答えつつも、実は此方は此方で緊張していたり。何せ、己の為に作られた手料理等何年ぶりに食するだろうか。記憶に残るのは、5歳の誕生日に乳母が作ってくれた料理だった、気がする。
それ故に、些か固い仕草でサンドイッチを口に運ぶ事になる。はむ、と頬張り、もくもくと咀嚼し、飲み込む。
その様を恋人に眺められているのだから、些か気恥ずかしそうな様子ではあるが――

「……んむ。美味い。美味いぞ、クレマンス。素材の味を引き立てているというか、余計な雑味が無いのは実に良い。
こういう味付けを食す機会は中々無くてな。本当に美味しいよ、クレマンス」

普段これでもかとばかりに高価な調味料をふんだんに用いた食事を取っているからこそ。食材の素朴な味わいを感じるサンドイッチは、存外気に入った様子。
素直に、そして本心から美味しいと褒め称えつつサンドイッチを頬張り続けるだろう。
華奢な体躯とはいえ育ち盛りかつ多忙を極める身。気付けば、あっという間に手に持っていたサンドイッチを平らげていて――

「……その、何だ。お前も食べると良い。俺ばかり食べているのは、その、うむ」

それがちょっと恥ずかしくなったのか、サンドイッチを手に取るとずい、と恋人へと差し出した。