2019/06/18 のログ
ご案内:「懺悔室」にシェラさんが現れました。
■シェラ > (いつ頃からだろうか。王国、それも貧民街、スラム・・・と呼ばれるような場所に1つの噂が流れ始めた。
それはとある教会の噂。夜になると突然そこにあったのが当然のように現れる。内装も特段変わった所もなく、神父の姿が見当たらないことを除けば特段変わったことはない。けれど、懺悔室。あそこだけは別である。
懺悔室にいけば常に一人のシスターが奥に控えていて、そこのシスターはなんでも話を聞いてくれる。そこまでならば普通の懺悔室だ。けれど、噂になる以上そこには特別なものが存在する。
――曰く、そこでは 煩悩 を抜いてくれるそうだ。話をした後に、奥のシスターから声をかけられて、それに応えれば煩悩を手ずから抜いてくれるそうだ。 ・・・当然、煩悩、なんてものは隠語であり、何を示しているかなんてここに住む者ならばなんとなく推察がつくだろう。
壁を隔てた部屋であるから、直接顔を合わせる訳ではなく。懺悔室の奥に複数の穴が空いている部屋があって・・・そこに 煩悩の溜まっている場所 を突き入れればシスターが抜いてくれる。
もし、資金に余裕があるのならばお布施をすれば更にサービスをしてくれるとかなんとか・・・。
・・・そんな怪しげな噂が此処最近、貧民街にひっそりと伝わっていた。口が悪いものから話を聞いたならば 便所 とまで言われるようなそんな噂にして、そんな場所。知識があるものであればその噂からグローリーホール、という言葉がイメージされるだろう。
そんな散々な蔑称が飛び交うその懺悔室。そこに一人のシスターが控えていた。今日の当番はシェラ、という名を持つシスターの少女である。 今日も懺悔室の扉を叩く者は訪れるだろうか。)