2019/04/27 のログ
ご案内:「貧民地区/バー マスカレード」にリタさんが現れました。
ご案内:「貧民地区/バー マスカレード」にアッシェさんが現れました。
リタ > ここは貧民区に存在するバー、名前はマスカレード。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めは恐らくシチュー、カッテージチーズのサラダと一般大衆向け。

時刻は昼。
恐らく、である理由はまだ開店前だからである。もしかすると別のものになるのかもしれない。
店員は凡そシチューになるであろう、具材を煮込みつつ店の入り口をモップでお掃除中。
すっかり暖かくなった気候のためか、額にうっすらと汗を滲ませながらのお仕事だった。

店員の口に咥えられている、火のついていないタバコが言葉に併せて口元で跳ねた。

「…あ、そういえばカッテージチーズ作ってないや…これ終わったら作んないと…」

腰に手を当てて、ん~、と大きく背伸びを一回。いやはやおっさんくさい。

アッシェ > …久方ぶりの王都です。王都にあるとある邸宅に帰宅もそこそこに、
訪問集金おど…営業兼ただの散歩と称してうろうろしだした、外見15,6の少女。

昼間なのと貧民区にあまり寄り付いた事がないのとで、あっちにうろうろこっちにうろうろ。
まぁ 色々と貧民区ならではの 小道挟めば昼間から盛っているのもいるし、スリなど日常の様な。
あと、何気なく盗賊紛いも昼でもいるん?と財布もすられずにひょこひょこと歩いてる。

次の集金先は『マスカレード』酒の消費がそこそこの店のようだ。
貧民区でも玄人並みの料理を提供する敢て名も知られていないとんでもない店もある事から、
酒売りとしてはいい付き合いをしてもらっている。では 早速。

「…商会から集金に参りましたぁ」

開店前の為、トントントン、と扉をノックし、
猫なで声をワザと発して扉の前で待機。中に誰かしら居るのは分かっている。さて誰が出るんでしょうか…!

リタ > 集金、の声に反応して、店員は慌ててタバコをスラックスのポケットに押し込んだ。火が点いていなくてよかった。
一応、体裁は気にしている様子の店員は、軽く身形を整えて店の扉へと。

以前は色々な所から色々なものを買っていたが、最近一括してとある商会に依頼していた。
品揃いも豊富、支払いも楽。少々の我侭も叶えてくれるし、何より配達が嘘の様に早い。
決してトゥルネソル商会の回し者では無い。それだけ便利なのである。

「はーい、少々お待ち下さいね。」

聞いた事の無い声に少々戸惑い、詐欺?とか怪しむのは一応、店の場所が場所だから。
それでも可愛らしい声の主は、恐らく商会の人間である事は間違いないだろうと確信した。
なぜか商会に関係する方々は女性が多いからだ。

店員の手によって扉の鍵が開けられた。
扉に取り付けられているドアベルが、からん、ころんと鳴る。

「お待たせしました、どうぞお入りくださいな。」

営業スマイルをその声の主に届けながら、まるでドアボーイの様に、丁重に開かれた扉の横に立つ。
集金に来た彼女は初めてみる顔。年の頃は…あどけなさの残る顔立ちから、自分より年下なのは間違いないだろう。
なによりその黒髪と白い肌の対照が美しく、店員の視線を奪っていた。

アッシェ > 中にいるのは分かっている。さて大人しくきちんと出てきてくれるか、それとも…。
待機と称して突っ立った…ではなく扉に耳を当ててびたーっと聞き耳していた状態から、
中の物音に反応して張り付き状態から 立って待ってました的な体勢へ。
にこにこと扉を開けて出てきた店員さんを見上げて。

とある商会の王都マグメール店の副店長兼酒造地杜氏の者です。
前者の職は気づけば付いてました。店員でいいと言ったにも拘らず、副店長扱いへ。
つい最近まで配達業務もやっていたが、とある組織から自重しろと言われてそれからやっていない。

「今月も終わりに近いですし集金に参りましたぁ。マスカレードさん。」

こんな貧民区に1人でやってくること自体 トゥルネソル商会は竜の巣扱いというか単体でもどうにかなります。
なので配達も数人で回るのではなく、単体でいくつかの店をはしご配達もざら。何人かの配達人もいる。
昼間から動いているのは 繁華街はいいとして 貧民区は基本夜に集金を。
だって、人気があまりないんだもの ここ。

「お邪魔致しますねぇ、此度もご贔屓にぃ」

中へと招かれたので ひょこひょこと店の中へとお邪魔する。
外見は少女そのものです 振る舞いも。ただ気配だけは人じゃない気配が濃厚。
何か見られている事に首を傾げて どうかしましたぁ??とにこにこと。

リタ > 先日店を訪れた配達人は、彼女よりもっと若かった。というか子供だった。というか竜だった。
だから彼女も、外見から判断できないそれ相応の何かがあるのだろう。
店員はなんとなく、そういう違和感を感じていた。
裏で怪しい仕事を沢山こなしている店員は、怪しい人物を見抜く力がそれなりにある。
その眼力が、可愛らしくも首を傾げてくる彼女を評価していた。
可愛らしい声は可愛らしすぎ、綺麗な外見は綺麗過ぎる。
それに加えて、なにかこう…威圧感のようなものがあり。

「あ、ああ、もうそんな時期なんですね。態々有難う御座います。
――どうぞどうぞ。お金、持ってきますので少し待っていて下さいね。」

店員は彼女をカウンター席へと案内し、カウンターの奥にある扉を開き、店の奥へと。
そして2~3分の時間の後に封筒を持って戻ってくる店員。

「お待たせ。代金、確認して下さいね。
――お嬢さんは、お店の人ですよね?若いのに頑張ってるね。こんな所に来るの、怖くなかった?」

彼女が副店長、なんてことは全く知らない店員は、年相応の対応をしてしまうのだった。
封筒を彼女に手渡すと、寸胴に入ったシチューになる予定の煮込みをお玉で掻き混ぜる。

アッシェ > 殆ど商会の配達人は…角あり角無しもあるけど竜。それの人間形態。
…変化は得意か得意ではないかと聞かれたとしたら3つの人の姿を持ち、ドラゴン形態も持つ身としては、
王都に住む以上 人になれる術を持ってから配達人か店員を務めよ、と口酸っぱく言って言われて今に至る。
気配云々は消しきれない落としきれないので最低ラインまで如何にかしろと命じてから後放置。

声は標準であり猫なで声ではない、脳髄蕩けさせる甘声はそのままだ。
外見はリスがこの姿だと喜ぶので、そのままに。下手に大きくなったりしていない。
…どこまで視られているかは気づかないそぶりを―『普通』の少女はあくまでも可愛らしく?配達人を黙々と。

「レッドエールとブラックエールが大半でしたね 此処。後はエールが幾らかと…」

店員さんが奥へとお金を取りに行っている間にどこからか取り出した
集金済領収書の束を取り出してカウンターの上へ。
酒の種類ごとに持って来たのだが、エールだけなので一枚で済む事に。

「分かりましたぁ。え、ええ。
 貧民区のお空はうちの庭みたいなもんです、大丈夫大丈夫問題ないですよ?」

(お嬢さん?そないにうち若く見られるん!? 嬉しか。)
中身はアレだが、外見勘違いされてお嬢さん呼びされてウキウキする少女。
ひぃふぅみぃ、と硬貨を数えてきっちり確認出来れば掌にその封筒を置いて一言。『収納』。ふっとその封筒が消えた。

あらかじめ商店名の書かれている集金受取済書を手に取ると 代金受け取りましたと、店員さんへとそっと差し出そう。

「うちそないに若く見られるん? 嬉しいわぁ」

素直に、そうつぶやく 見た目はそこそこ年若い少女。業務も一応終わったことだし、
カウンターの上で膝を立てて腕を組むとにこにこーと店員さんを見つめて。

リタ > 「あ、次からリキュール類もお願いしようかな。
というか殆どのお酒、そちらに御願いすると思いますので、店長さんに今後とも宜しくとお伝えください。」

カウンターの上に置かれた領収書の束。これだけで商会の規模が判る。
恐らく色々な所を集金して回ったのだろう量はその仕事量の多さを物語っていて。
それでももしかすると、彼女も竜だったりして。それなら文字通り、飛んで回ってるのかな…
なんて考えると、くす、と笑いが漏れてしまう。
そこで続けられる彼女の言葉。「お空」。目の前で消える封筒。
ああ、彼女も竜なのだな、と確信に変わった。

領収書を受け取りながら彼女の言葉に耳を傾けていると、どうやら見た目よりはお年を召しているご様子で。
そして先程までと少し違う、独特の抑揚の言葉と軽い口調に、店員は少し目を丸くした。
がそれも刹那、どうやら単純に、仕事モードが終わったのかしら?と感じ、店員も少し、口調を和らげた。

「あら。と言う事は、それなりにお年を召してらっしゃる?なんて。
…あ、何か食べたり、飲んだりします?これからお仕事の続き、無かったら、ですけど。」

深い紅の瞳に見つめられると、ぞくりと背筋が震えた。
先程までの彼女と今の彼女が全く違い、大人びた…いや、それ以上の何かを感じてしまい。
掻き混ぜられている寸胴の煮込みに視線が移るのは、そういった理由で彼女の瞳を見ていられなくなったからだ。

アッシェ > 「リキュールは…「白龍」だけだったやろな。
 まぁ、米酒、洋酒、焼酎、泡盛、ブランデー、ワインとか殆ど扱ってるからねえ。
 てんちょはんに言っとくね、んー。畏まり。」

酒造っている本人がここにいる。カウンターの上に置いていた領収書の束も同じように収納して消える。
本気を出せば物の数分で王都巡りは終わるけど、それをしないのは自重だからであり、
飛んで移動は自重レベルなので、屋根の上を走る位ならまだやってる。
地上を代りにうろうろ歩くのはちょっと苦手なのは秘密。

方言丸出しのこの口調、素なので敬語は苦手の極み。敬語みたいな言葉遣いは違う姿の時に使うのだ。
オンとオフを切り替えるのが割と自然体なので、のろのろとだがどこか隙は無い態度で、

「んー 年齢は…1000年超えてから数えてなかよ。
 あと、寿命とかの概念なかから、割と微妙ぉ。
 うちがあまり動くと色々とメンドイらしいやから、うちの子とか、他の配達人がやってくれるやろ。
 なので なんか 食べさせてくれはるんやったら 食べたいわぁ」

瞳はまだ竜眼で見ていない。ただの瞳だ。
竜の形態が大き過ぎて某王国軍に警戒抱かれた程の自重レベル。
慌てて視線を逸らす様子の店員さんに どないしたん?とにこにこーと振舞う少女。

「何食わせてくれはるん?…あ。名乗り忘れたわぁ。
 うち、アッシェ・トゥルネソルっていうもんです。宜しゅう」

うちは、と腕を組み解き、左の親指をぐっと自身に向けて名乗ってみたり。

リタ > 「ああ、そうそう、先日、試供品のお酒を頂きまして。その中で…えっと…玉響の雫…だったかな。
あれ、凄く美味しかったので、個人的に一本、欲しいかな。
…高いんでお安くしてくれると嬉しいな、なんて。」

米を材料にしたというその酒は、舌触りが滑らかで爽やか、後味も良い。
そんな未知の酒に出会った店員は、ひっそりそのファンになってしまっており。
しかし入手がとても困難で、ここぞとばかりに更に追加をする店員。決して商会の以下略。

「1000…せん?!うわぁ…
千年生きた方の舌に見合う食べ物、ウチじゃ出せないかもですよ?」

いきなりハードルが上がった。上がりすぎて飛べない。
店員は困った顔をしながらも、フライパンを温め始め、オリーブオイルとニンニクを投入。
どうしたと聞かれれば

「ん?ああ、ええ、お綺麗なので見惚れておりました。」

なんて冗談めいた言葉を投げかけながらホールトマトの缶を開け始めた。
しっかり温まったフライパンに刻んだ玉葱を入れ、手早く炒める。

「はい、アッシェさんね。宜しくお願いします。私はリタって言います。」

飴色に近くなる玉葱は、それなりの時間の経過を物語っていた。
そこにホールトマトが加えられ…
後に寸胴に入った、シチューになる予定のブイヨンで煮られた肉と野菜のスープがフライパンへと移る。
どうやらミネストローネ風の料理の様子。塩、胡椒で味を調え、味見をしている店員。

「…あっしぇ?」

その手が止まった。お行儀悪く、味見をするためのスプーンを口に咥えたまま固まる店員。

「(いや待って、彼女アッシェさん?いや、会うつもりだったけど、待ってちょっと唐突過ぎる
え、私今変な格好してない?大丈夫?うわどうしよなんて顔すればいいの!)」

以上、店員の心の声である。勿論彼女には聞こえていないのだが、
苦虫を噛み潰した顔を赤く染めて、照れとも慌てとも言えない微妙な表情を彼女に届けていた。

アッシェ > 「毎度有難う御座いますぅ。今度持ってきますねぇ。
 …割引欲しいですか?まぁ 割と色々と交友割とかありますよぅ?」

酒を造りたいと言って色々と造り続けて最終的に米に手を出し豆に手を出し、
酒は無論、オコメ、味噌、溜まり醤油から醤油等調味料が出来てきた。ただ、本業(副業では)は酒造なので酒が一番である。
入手問題を複雑にしたのは、辺境の地でやっているのと島を動かすという珍現象をやってしまったから。

本当は固定した島でやりたかった が、魔族の国でいると色々と面倒だから移動させたとしか。

「大丈夫大丈夫 年齢はアレやけど うちの見た目は今 少女!
 なので、子供でも食べられそうな常識的な量と味で宜しぅ。」

商会の三女は大食いですが、この身と家族の殆どは普通の量を食べます!
間違っても大盛りにされても食べきれません! 冗談っぽい事を言われれば ふぅんとニヤリとして。

「うちに惚れたん? 火傷で済まへんわぁ …冗談やね?」

ふふふって冗談として受け取るにとどまり 何が出て来るかカウンターでうきうきわくわく、
家事能力ほぼゼロの少女は足をぶらつかせて ぎしぎしと椅子を軋ませ、床を鳴らす。

「どないしたん?おもろいかおしとるで リタはん。」

うちの名前がそんなにあかんのか。なんかフリーズしている店員否リタさん。
彼女の心の内まで読める術はないので、なんか凄まじい顔をしたかと思うと赤く染めあがって 
何か苦いものでも食べたのかと心配そうに どないしたのかとぐぐーっとカウンターから身を乗り出そう。

リタ > 「交友割引とか嬉しいな、もっと仲良くしておかないと」 なんていう打算を含んだ軽口、
「1000年生きた少女って!」 なんていう突っ込み。
――それらがすべて吹き飛んで無言になってしまっている店員。その口には未だ、スプーンが咥えられている。
手元に調理中の料理が無ければ、ずっとこの状態が続いていただろう。

店員は慌ててフライパンの火を止め、皿にミネストローネ風の煮込みを注ぎ、彼女の元へ。
一応、彼女の言葉に従って、常識的な量。というか非常識な量なんて提供できない。本日の営業が出来なくなる。

「…そりゃ変な顔もしますよ…
アッシェさんって、リスさんの奥様、ですよね?お噂はかねがね。
…えーっとその、ほら、私、立場的にアレなので…
――ちょ?!顔、近い近い!」

乗り出してくる彼女に合わせて背中を反らせて逃げる店員。

「ま、まあ、そんなアッシェさんに惚れるとか、大火傷確実なので。更に立場悪くなるし。うん。
…ほら、料理、食べちゃって下さいな。ね?」

彼女は綺麗なだけでなく、どことなく不思議な魅力があって。
竜であること、独特な口調、幼そうで大人びていて…素敵だ。
だからってそんな事は口が裂けても言える事ではなく、
なんとか無理矢理笑顔を整えながら、冗談めいた言葉を紡ぐだけしか出来なかった。

アッシェ > あと、酒の値段、弄っていないのだが船舶で仮に運んだ場合を想定してつけた値札の為、
現在ドラゴン急便で大半を運んだ場合を想定してつけていない、つまり値段いくらか下げる事は元々可能。
それに大量に売れるのでもう一本売れるだけでも元が取れるお酒とか売り切れになると、リスが喜びます。

フリーズしていたリタの顔がというか解消したらしい。
出された料理名がさっぱりわからないのだが、多分野菜スープの何かだろう。
煮込みなのは先程からずっと見ていたので 味がすごくおいしいのだろうなという漠然とした推測に基づく。

「んー リスを知っているん? んーまぁ リスの正妻やろな。
 うちの関係 特殊やろ。女×女で夫婦しとるし。立場??何が。
 んーどないしたん? 逃げると 追いたくなるぇ うち。」

舌舐めりをじゅるりと音を立てて ニヤニヤする少女。
カウンターから身を乗り出してそのまま飛び掛ろうかと思ったくらいだが、やめた。
するするとカウンター席に戻り、ミネストローネ風の煮込みスープを、いただきます、と言ってからそそと食べ始める。

「立場って何。…んーそういえば リスからハーレムがどうこうってあったなぁ。
 あれやろか、新しく入るとかいうのは リタはん あんたか?」

ずずっと熱を冷まさずにスプーンで一口ずつ掬い飲み始める少女。
思い出してきた リスからハーレムに1人入れるからぁ!てすごく熱っぽく言われた日を。
名前まで聞いていなかったので ああそう、と生返事したことも思い出した。そして漸く繋がった。
その新たに入るメンバーは このリタはんだと!

リタ > 彼女が料理を口にするのを見れば、一応首をかしげて「お口に合いますか?」と一言。竜の好みの味など判らないので。
それでもやはり、1000年も生きているとすれば、人間の言う美味しい、が理解できているのかもしれない。
もしかすると自分が思っている以上に、彼女は人間らしさを学んでいるのかもしれない。
こう、自分が思っていた竜は厳かで、偉そうで、人間を見下してる、そんな印象なのだけれど、彼女は違うのかしら。
なんて色々な憶測が飛び交う中、彼女の言葉がそういった思考を妨げる。

「…ん、まあ、特殊ですけれど、そういう愛の形もあると思うし、素敵だと思いますよ?
彼女がアッシェさんを好きになった理由も、なんとなくだけど判るし…」

今の行為もそうだが、彼女は所々に女の色気を醸し出している。
見た目に相応しくないそれらは、明るい口調や冗談めいた言葉の間に挟まれており。
こういう所に惚れたのかな、と考えつつも、続けられる言葉に難色を。

「いや、これ、私どういう顔して答えればいいの?まあ、そういう事になりまして…」

熱いスープをものともせず啜る彼女。そりゃあ竜ともなれば火を吐くのだろうから、こんなスープなんて御茶の子さいさいだろう。
そんな冷静な視線で彼女を見る事ができるのは、多分に竜に接する機会が増えているからであろう。

アッシェ > ずずっと普通に飲んでる。全く冷まさずにあっついスープを飲んでる。
美味しいかと聞かれれば にっこり笑顔で返すくらい。家事能力ないんです。
素で料理出来る者と家事が全般的に出来る存在を崇拝する、一応竜神の少女。
最後に至るまで普通に食べ…飲み切りました。最後にごちそうさま、と合掌して終了。

「美味でありましたぇ。まぁ愛は複雑や。
 もう子供もお互いに妊娠して産んで3人、序に養女と…。」

見た目少女だ だが人妻であり既に子持ち!この見た目で養女含めて4人!
見た目詐欺を地で行く。口調は微妙だあと振る舞いは大人じゃないけど子供ですらない。

「まぁ その辺 第二夫人になったゼナはんもいるから、許可したん。
 胸張って堂々と通い妻になるなり、同居したらええ。うちはリスにええでって答えたん。
 ほな そろそろ帰るわ。家の合鍵は貰ろたん?後で言っとくわ。じゃっていう事で」

うちはそろそろ帰るわ、と零して 席を立ち、帰る前に忘れたぁと言って置いて、
つつっとリタはんに近づくと、ハグをきゅっとするように抱き着き ほなまた、とにこやかーにお店を後にしていきました。

リタ > ご馳走様、の彼女の声ににっこりと微笑み、お粗末様でした、と声をかける店員。
やっぱり、自分の料理を平らげてくれるのは嬉しい。

「娘さん、会ったことありますよ。一人は配達に来てくれて…料理、沢山飲んでくれました。
もう一人は偶然会ったんだけど…まあ、個性的ですよね。うん。」

彼女から家族の件は伝え聞いており、現に二人の娘さんともあった事もあり。
そしてその親がこの彼女なのである。申し訳ないが、声を大にして言おう。詐欺だ。
それでもやはり、愛の形は様々。きっと素敵な恋をして、素敵な逢瀬を重ね、彼女の今があるのだろう。
そう考えるとなんか、胸が暖かくなる。自分の立場も忘れて。

「流石にそんな即、胸、張れない…
――あ、はーい。お気をつけて。また来て下さいね。歓迎しま…す?」

語尾が上がったのは、唐突にハグされたから。彼女が帰った後も、そのまま数分固まったままで。
やっと自分を取り戻すと、先程スラックスのポケットに突っ込んだタバコを口に咥え、火をつけた。

「…なんかもう、色々考える時間が欲しい…」

大きく息を吐く店員。タバコの煙が宙を舞う。
きっと今晩の店員は、常連客からどうしたの?突っ込まれまくるだろう。
――ああ、気が重い。店、今日休んじゃおうかな。なんて思う店員だった。

ご案内:「貧民地区/バー マスカレード」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「貧民地区/バー マスカレード」からリタさんが去りました。