2019/03/19 のログ
■タン・フィール > 「うぅっ…あ、っつ…ッ…とにかく、冷やさなきゃ…」
すぐさま水で冷やしたのが良かったのか、酷く腫れ上がったり、
爛れたりといった重篤な火傷には一見見えない。
けれども火傷は火傷。
見るからに華奢な少年には、あまり経験のない激しい痛みに、涙目を拭いながら…鍋に入れていた具材やスパイスに目を向けて
「ええと…ウコン!ターメリック…… ひとまずこれで…」
お湯と練り合わせて、簡易的なターメリックの軟膏を作り、患部に塗っていく。
ターメリックには食して心身を清める効果もあるが、
軟膏にすれば外傷や火傷にも、一定の効果がある。
ひとまず野外での火傷でもあるので、殺菌と雑菌が今後入るのを防ぐための応急処置。
続いて、料理のために用意していた食材やスパイス類から、
何か役に立つものはないか見繕っていく。
「うぅん…魔獣の脂なんかあると、ちょうどよかったんだけど…。」
的確に炎症を抑え、皮膚を癒やす薬液や粉薬をふりかけながら、
傷口に浸透させていく。
■タン・フィール > シュウウウ……
と、先程、鍋に素肌で触れてしまった肉の焼ける音とは違う、
蒸発音のような清らかな音が、少年の火傷から浮かび上がる。
魔術や法術のように、瞬間で傷を癒やすことなどは叶わないが、
それでも軽くはない火傷の痛みを多少なり和らげ、痕が残らない処置は成功したと思えて…
「う~…なにか、巻くモノ…巻くモノ…
ひとまずこれでいいや」
と、薬草類を包んでいた清潔なハンカチで、手のひらを大雑把に覆った。
その後、当初の目的通り、煮込まれた鍋の中から、スープや具材を木製の皿に移して、少しずつ啜っていく。
「あふっ、こっちも、あつ…っ…」
はふはふと口から湯気が出る、あつあつの夜食。
手のひらの火傷は利き手なので、スプーンを持つのに難儀し、なかなか上手に口に運べない。
口の端から具やスープの汁を零してしまいつつ、なんとか頬張っては噛み、飲み干していく。
「…ちゃんと食べて、ちゃんと治さなきゃ、だしね。」
■タン・フィール > その後、鍋を火から遠ざけて、
薪を追加し、明け方まで火が保つようにして…
焚火の前で毛布にくるまって眠る。
手の怪我のせいか、全てを片付けてテントまで戻ることすら億劫だ。
…その火傷から、妙なバイ菌や病魔が入り込んだりしないことを祈りつつ、静かに目を閉じる…。
ご案内:「焚き火」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都内の公園」に暖さんが現れました。
■暖 > 王都の中に点在する自然公園。
森や林ほど鬱蒼としておらず、市中よりは穏やかに自然を満喫した気になれる。
木々の合間から溢れる陽光や、頬を撫でる春の風を受けながら、
木陰で木にもたれかかり、ぼんやりしながら、
市場で買った果物たくさんのバスケットの中から林檎を取り出し、
カシュっとみずみずしい音を立てて齧る
「ん~~~~っ♪美味しい!
これならジャムでも付け合せでもいけるなぁ、シャーベットとか!」
上機嫌で目を細めながら、自分の屋台の料理に使えるかどうかの選別
…を兼ねた、味見とおやつに満足げで。
■暖 > 「どーれーに、しーよーうーかーなー」
桃・ブドウ・バナナ・いちじく
色とりどりの果物のうち、次に頬張るのはどれにしようか、
指先と目線が行儀悪く彷徨うが、誰に指摘されるでもない一人のおやつの時間。
たっぷりと時間をかけて楽しもうと。
「どれかは、夜の屋台のためにとっとかないとねー♪
う~ん、果実酒とかにしちゃうのもいいカモー。」
指先を咥えて、果実酒にするなら桃かブドウ…となると、
いま食べちゃいたいのはバナナかいちじくか迷って。
誰か連れでもいれば分け合えたのにと、
ちょっと欲張って買いすぎたことを面白おかしく贅沢に後悔しつつ、その場を去る
ご案内:「王都内の公園」から暖さんが去りました。