2019/01/04 のログ
ご案内:「雪降る平原」にバルジリスさんが現れました。
バルジリス > 【お約束待機中です】
ご案内:「雪降る平原」にセレーナさんが現れました。
バルジリス > 新年が開けても、バルジリスの仕事には関係ない。むしろ、忙しさと言う意味では忙しくなった……が。
ワルセイから「初めての家族での年始だ。少し休め」と言われたので、今日は家族でピクニック。
とはいえ、寒い冬なので、バジリスクとドラゴンのハイブリットであるバルジリスにとってはきつい季節なのだが…
とりあえず、体を温めるドリンクを飲み、子供達とセレーナと共に、雪の積もった平原へ。
何も目標がなく歩くのもあれだと思ったので、
ワルセイから教えてもらった、「氷雪花」と言う花の咲くという地点へと向かって、平原を歩こうか

「あー、さみい……」

そう呟いたバルジリスは、少し曇り模様の空を見て……

「こりゃ、雪が降るなぁ」

何て言って、白い息を吐いて……すると、抱いていた男児、コープがその白い息に手を伸ばして…

「お、コープ。白い息が珍しいか~?」

何て、ふっと笑んで、頭を撫でてやろうか。
そして、セレーナに……

「もうすぐ、ワルセイ様から聞いた地点だぜ……寒いか?」

何て聞いて、相手のお身体を労わろうか……

セレーナ > 夫に振舞われた体を温めるドリンクを飲み。
ぽかぽか体温で平原を歩く少女。
こうして、ただのんびりとすごすのはいつ以来か。
ここ最近は色々と忙しかったので、今日は息が抜けそうである。

「寒いですねぇ~」

相手の言葉に頷くものの、表情はにこやかに。

「ふふっ。家族水入らずでピクニック、なんて。
 幸せすぎて夢みたいです」

子供と戯れる夫を見ながら笑う少女。
すっかりパパになった夫の姿は、どこかほほえましい。

「大丈夫ですよ。ね~?」

相手の問いに笑顔のまま答え、子供たちに向かって声をかける少女。
その姿もまた、妻、母としての姿になりつつあった。

バルジリス > 『あーあー』
『キャッキャッ』

そう、まだ話せないが、子供たちは母親の言葉に反応するかのように声を上げる。

「はは、チビ達もそうだって言ってるから、だいじょうぶだな」

何て言って笑って……そして、夢みたいと言われれば…

「夢みたいに幸せなら、俺も嬉しいぜ。最近、寒いからなぁ。水使った家事とかやらせちまって……」

何て言いつつ、雪をザクザクと踏みしめ、歩いていく。
そんなバルジリスは背にピクニック用の色々を詰め込んだバックを背負っている。

「さぁて、地図によるともうすぐ着くぜぇ……お、遠くに見えるのが氷雪花って花かな?」

そう言えば、遠くに雪に混じって、青白い花々が咲いているのが見えるかもしれない。

「さ、行こうぜ」

そう言って、セレーナと共に、青白く、幻想的な花々の傍にたどり着けば……

「へぇ、綺麗じゃねぇか……」

そう、感嘆の息を漏らそうか……

セレーナ > 「子供は元気ですからねー」

はしゃぐ子供たちをみて、にこにこと笑う少女。
確かに少し寒いが。それでも、気にならないほど心は温かい。

「なんでも、魔術でお湯を自由自在に使える技術もあるらしいですけどね」

水仕事はこの季節には厳しい。とはいえ、それも家族のためなら苦にはならないのだが。
夫の後ろを追い、歩く少女。足取りは軽く、実に楽しそう。

「おぉ~、到着ですかー?」

夫の声に、少女も期待のこもった声を上げる。
共にその場所へと向かえば……。

「……わぁ……」

その幻想的な風景に、息を漏らし。
ただ、立ち止まって心を奪われる。
正に、美しい、としか形容できない風景。
冬の寒さが、青白い花を引き立てている。

バルジリス > 二人して、氷雪花の群生地を感嘆の息を漏らして眺めていること数分。バルジリスはハッとして……

「っと、確かに美しい風景だが、いつまでも立って眺めるのもあれだな。シート引こうぜぇ?」

と言って、背負っていたバッグからシートを出して、雪の上に引こうか……

「さぁて、座ろうぜ。このシート、断冷性のシートらしいから、冷たく無いみたいだし」

そう言って、シートに座れば、確かに冷たくはない。セレーナに手招きして。
そろそろ、時間的にご飯かもしれない。子供たちが泣きだす前に、ご飯にしようか。
そう思い……

「じゃあよ。セレーナはフュリーナに飯やってくれよ。俺はコープにやるからよ」

何て言って、バックから哺乳瓶を取り出し、コープに咥えさせて……
中身は、幼子でも飲めるように薄めたリンゴジュースだ。
それを、ちゅっちゅと飲み始めて……

「一杯飲めよ~」

なんて、サングラスの下、優しく目を細めよう。

セレーナ > 「あ、そうですね。お手伝いしますよ」

少女も、夫の声に我を取り戻す。
そのまま、シートを二人で引き、そこに座る。

「……いいですねぇ、こういうの」

のんびり、と雰囲気を味わいつつも。
相手の言葉に従い、子供へと食事を食べさせる。
穏やかな時間。目の前で幸せそうにする夫。
少女は、ほぅ、と息を吐く。

「本当に。いいですね、こういう時間」

たまには、こうして家族でのんびり過ごすのもいいなぁ、なんて。
思わずコロコロと笑ってしまう少女であった。

バルジリス > ジュ~と哺乳瓶の中身を飲み干すコープに、バルジリスは優しく頭を撫でて……

「ほーら、美味しかったかぁ?食欲旺盛なちびだなぁ」

何て笑おうか。そして、こういう時間が良いという妻には……

「ああ、そうだなぁ。こういうのんびりとした時間が……人間の言う、幸せってことなのかねぇ」

そう言えば、バッグから、サンドイッチの入った籠を取り出す。
そして、コープを胡坐の上に座らせて……

「ほら、俺達も飯にしようぜ」

そう言って、温かい紅茶を魔法瓶からコップに移し、セレーナに手渡そうか…

「……去年はありがとうなぁ」

そう言って、紅茶を一啜り……

「で、今年も……よろしく頼むぜぇ?お母さん」

そう、優しい声色で言おうか。

「コープも、フュリーナも……パパの子供になってくれてありがとうな。
今年も元気に育てよ?」

そう言って……

セレーナ > 子供たちの食欲に笑う少女。
そして、目の前では夫も幸せそうであり。
まったくもって、本当に夢みたいな風景だ。

「多分、そうなんでしょうねぇ。
 ホント、こんな幸せを味わえるなんて思ってもみませんでした」

相手の言葉に、うんうん、と頷く少女。
相手からコップを手渡されれば。両手でソレをうけとり。

「……何言ってるんですか。それはコッチのセリフですよ」

唐突な夫の言葉に、くす、と小さく微笑み。真っ直ぐに夫を見る。

「本当に。こちらこそ、よろしくです。
 ……それにしても。ちょっと子煩悩というか……」

子供たちが大きくなったらどうなるのやら、なんて思ってしまうほどに。
相手の様子は正に溺愛。子離れなんて時が来たら、泣いちゃうんじゃないかな、なんて。
また微笑みつつ、紅茶を飲む。暖かい液体が、また体を温めてくれて、思わずほぅ、と一息。

バルジリス > ちょっと子煩悩だなんて言われれば。ふっと苦笑して…

「っはは。そうかぁ?仕方がねぇじゃねぇか。俺にとっちゃ、チビ達は宝なんだからよ……」

何て言いつつ、サンドイッチを一口。
うん、美味しい。

「それに……よ。俺ぁ………」

そして、少し言いにくそうに…

「俺ぁ…子供の幸せってのがわからねぇんだ。「よい父親になるための100の方法」って本で、
それらしい知識は付けたけどよ……やっぱり、分かんねぇ。
俺は、本当にチビだったころは生存本能で生きてただけだったからな」

そう言って、コープとフュリーナの頭を撫でてやって…

「だからよ、せめて、こいつらが不幸だと感じることが無いようにしたい。
こいつらの幸せがわかんねぇならよ…」

何て言って…そして、

「大丈夫だって、甘々に甘やかしたりはしねぇよ。
……さ、辛気臭い話は終わりだ。ほら、セレーナもサンドイッチ食べようぜ。」

そう言って、サンドイッチの入った籠をセレーナへと…

セレーナ > 「そうですけどねー。
 この子たちが恋人なんて連れてきたらどうなっちゃうやら……」

くすくす笑いつつ、そんな未来について語る。
きっと、怒ったり慌てたりするに違いない、なんて考えつつ。

「……う~ん。本にばっかり頼ってても仕方ないんじゃないですか?
 そういうのって、実際経験するってのも大事ですし」

夫の不安そうな言葉に、少女は静かに言う。
実際、少女だってそんな物については分からない。
だからこそ、一緒に学んでいくのだ、と。そう思っている。

「まぁ、未来のことは未来にならないと分からない、ですもんね。
 あ、いただきます」

絶対甘やかすな、これは。なんて思いつつも。
少女もまた、サンドイッチを食す。
ここまで歩いてきたこともあり、空腹なお腹に実に染みる味だ。

バルジリス > 「ははは、確かになぁ。コープはともかく、フュリーナが連れてきたらなぁ…
きっと。セレーナに似て。可愛く綺麗に育つからなぁ……」

未来の事なんて未来にならないと分からない。確かにそうだ。
子供たちも成長し、恋人を連れてくるかも。そんなIFを想像するのも楽しいものだ。

「……そうだな、実際に経験してこそだよなぁ。お互い、頑張ろうぜぇ?」

何て言いつつ、サンドイッチを齧って…
そうしていると、コープが手を伸ばし、サンドイッチを掴もうと…

「ダメだぜ?まだコープはこれ、食べられねぇよ」

そう言って、サンドイッチが掴めないように上へと……
そんな、ちょっとした攻防をしていれば、空から、はらり、はらりと雪が…

「お、雪降ってきたなぁ…」

雪が氷雪花の上に乗れば、さらに幻想的な美しさが深まって。

『おー!おー!』
「はは、これは雪って言うんだぜ?」

初めてみる雪に、少し興奮気味の子供にそう教えてやろうか……

セレーナ > 「ほら出た。男親特有の、娘への溺愛」

くす、と笑う少女。
きっと変な恋人を連れてきたらものすごく怒るのだ。
想像するだけでもちょっと愉快、である。

「ですね。ふふ……。
 本当に、しばらく退屈しなさそうですね」

相手と共に、サンドイッチを食す少女。
外で食べるご飯というのも、また美味であった。

「あ……」

はらり、と降る雪に。また少女が言葉を失う。
コレまで以上にキレイで、幻想的な風景。
子供と戯れる夫を見ながら、少女は、空を見上げ。

「……ずっと、こうして家族仲良く過ごしたいですね」

ぽつり、と。そう呟く少女。

バルジリス > ずっと、こうして……そんな言葉には、子供をあやしつつ…

「……ああ、そうだな」

そう同意して。未来の事なんて分からない。セレーナが、再び消えないという保証はどこにもない。
でも、このまま未来まで、仲好く過ごせたらいい。そんな希望を込めた同意だった。

「……いや、少し違うか。
ずっと、こうして家族仲良く過ごすんだよ……何が、あってもな」

そして、少しだけ言い方を変えつつ、セレーナの隣へと移動し……
そっと抱きしめ、子供たちの前なので、おでこにキスを落とし……

「愛してるぜ、セレーナ」

そう愛を囁いて……
その後、しばらく滞在すれば、子供たちがお昼寝の時間になったので、
眠る子供たちを抱き、夫婦は家へと戻るだろうか……?

ご案内:「雪降る平原」からセレーナさんが去りました。
ご案内:「雪降る平原」からバルジリスさんが去りました。