2019/01/02 のログ
ご案内:「王都平民地区娼館通り」にトールさんが現れました。
■トール > 年明け早々は大半の店は休業中の看板を掲げているものだが、商売熱心な店は逆に商機だと張り切るものだ。
この娼館もその一つだった。
この通りの店も半数以上は閉まっているものの、それでも女を求めやってくる客はいるものだ。
故に彼らは開いている店を見つければお互いに情報共有し、寒空の下だろうが足を運ぶ。
「いやぁ、すまないね。
今、全員接客中なのだよ。」
そんな客すべてを捌くにはさすがに出勤している娼婦だけでは足りず、こうして断ることもすでに両手の数ほどにまで数えてしまった。
もっとも受付に座って客を捌いている黒衣の少女はそもそもこの店の人間ではない。
近々娼館を開こうと勉強させてもらっている恩で足りない人手を買って出ているのだ。
奥の部屋では娼婦たちが客を楽しませていることだろう。
そちらへと視線を向けた後、時計を確認する。
娼婦の手が空くのはまだ少し時間が掛かりそうだ。
ご案内:「王都平民地区娼館通り」にランバルディアさんが現れました。
■ランバルディア > かくいう男も、暇を持て余して娼館へ繰り出したのだったがどこもかしこも休業中。
顔見知りのところへといけばただ女を捕まえるくらいは訳も無かっただろうが、
こうも店に入れないとなると逆に意地でも娼婦を頂きたくなるというもので。
「そんな直ぐ済むヤツばかりじゃねえのはわかってるよ。
……というか、今夜はもう客ついたら空かないんじゃねえの?」
とぼとぼと店を出ていく男を尻目に、何食わぬ顔で受付に回った男が少女へと語りかける。
同様の台詞でお断りを受けた訳だが、いい加減素直に帰るのも飽きたところ。
娼婦に見劣りなどしない器量を持つ少女に、まさか目をつけるのが自分だけとは思わないが。
「……お前さんは?
暇とは言えなさそうだが、手が空いてないってワケじゃあなさそうに見えるぜ。」
■トール > 「まあ、確かに今晩はもう難しいかも知れないね。」
受付の椅子に脚を組んで腰掛け、漆黒のドレスで強調した膨らみを持ち上げるよう腕を組んだ少女は客の言葉に申し訳なさそうに頷く。
蛋白な男であれば一発出して満足するだろうがそのような男はわざわざこのような日に女を買いに来ないだろう。
故に先程から仕事を終えて戻ってくる娼婦は一人もいない。
「儂かね?儂は娼婦ではないのだが……ふむ。」
粉をかけてきた男をまじまじと見上げる。
大柄で筋肉質、さらには日に焼けた肌は炭鉱夫か何かを思わせる。
しかし、羽織っている白衣は医者か研究者と言った風情。
そして、新年早々女を買いに来るくらいだから、下半身はかなり強そうだ。
「儂は本職ではないので、咥えたり挟んだり跨ったり程度しか出来ないが、それでも構わないかね?」
正直、むせ返るような男達の欲望に晒され続けて身体が疼いていたのも事実。
口元に悪戯っぽく笑みを浮かべ、男へと挑発するような流し目を向ける。
■ランバルディア > 「受付嬢ってのは、どっちだったとしても大概みんなそういうだろ。
娼婦だったならその方が客をいい気にさせられんだから。」
声を掛けておいて、その返答は想定通りだと大きな肩を揺らして笑う。
であれば、逆に品定めされる視線も不快感など覚えず許そう。
必要以上にひけらかそうとはしないが、抱かせろと言う女に隠す程自信のない肉体でもないのだ。
その下半身の強さも、男の生きる術の一つであるからして。
「いいぜ、その分サービスしてくれりゃ。
『その程度』で済まさせちまわねぇようにするのは、男の仕事だ。」
前のめりな返答に目を細め、挑発には挑発で返そう。
改めて彼女の肢体に視線を這わす。欲望を隠さず、肌を舐めるような視線を。
女を買いに来た男を更に煽るためのような谷間に、不敵な唇に。
一度熱を吐き出す深い呼吸と共に瞼を落とし視線を切って、それから。
「さて、それじゃ部屋に案内してもらおうかね、と、……名前は?」
手を差し出し、その名を問う。