2018/12/30 のログ
ご案内:「街道沿いの馬車」にイーシャさんが現れました。
イーシャ > 【待機中】
ご案内:「街道沿いの馬車」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > どこも触れない、という青年をじっと翠の瞳で見つめる。
男女のやりとりも経験はある――青年の声音から、こちらをからかうようなものである事くらいは解る――が

「…確かに、私も言葉足らずだったな……」

苦笑めいた笑みを紅い唇に浮かべて、青年の言い分もある意味最もだ、とそっと息を漏らす。

「解った、好きに触れていい。
…が、ほどほどに、節度を守ってくれ」

先ほどまで尻尾に触れていた手を伸ばし、彼の口元に指をあてる。

「先のような触り方は、色々と、差しさわりがあるからな…」

イーシャ > 「節度かぁ…曖昧な表現でズルいなぁ。
でも、わかったよ」

こちらの言い分が通ったらしく、好きに触れていいとまで語る彼女。
ただあくまで節度を守った上での触れ合いと。
なんとも難しいお願いではあるが、節度の線引きについては個人差があるだろうなんて、屁理屈レベルのことも考える。
彼女の指が唇に触れると、ほんのりと唇が動いた。

「まぁ、大胆すぎだったかもしれないね。
ジナイアの反応は可愛かったけど」

色々と差しさわり云々について、ぜひ具体的に伺ってみたいところ。
だがあんな愛撫であっても蕩け眼を見せてくるあたりは、彼女にその気があるのかどうか。
改めて青年が彼女に手を伸ばせば、再び片手を彼女の背中に、もう片手は少々迷ってから、お腹に触れさせてみようか。

ジナイア > ズルい、という言葉に苦笑の笑みを強くする。

「…済まないな。
お互いの感覚の擦り合わせというのは、難しいものだな……」

青年の唇を少しそっとなぞってゆっくりと離す。
彼の手が背中に回り、もう片方が腹部へと伸ばされる…触れれば暖かな体温が伝わるだろう。
一方女は、青年の獣の耳にじっと視線を注いでいる…本当は、彼の頭を抱き込んで、その耳を思い切り撫でたいのだが…流石にそれは失礼だろう、逡巡の視線を彼に戻す。

「…頼みがあるんだが…」

少しの間を置いて、ためらいがちに問いかけの言葉を。

イーシャ > 「ふふ、時間はたっぷりあるから…ゆっくりでもいいよね」

このまま馬車の中で一晩過ごすつもりな発言。
だが外の寒さを考えれば、日が出てから活動した方がいいのは確かか。

彼女の唇を触れる所作にほんのりとした気恥ずかしさを感じつつ、緩やかな笑みを浮かべたまま、彼女の腹と背の手のひらをすりすりと動かしていく。
体温の伝わる彼女のお腹の触り心地は如何様なものか、感触を確かめるように触る。
その下腹部に向けて淫術を放つというのもアリかもしれない…と思っているところへ、彼女からの頼み事。

「ん?何かな」

彼女に視線を戻すと、どうやら青年の頭の上にあるものにご執心な様子。
だが先ほどから存分に触っている猫耳、今更躊躇うような頼み事などあるのだろうかと、小さく首を傾げた。

ジナイア > 女の指輪には精霊が宿っているが、自身に魔術の心得はほぼ皆無だ。青年が何かを企んでいるかもしれない…とは完全に思惑の外。
腹を撫でる動作にちらりと視線を投げてから、自然と上目遣いになり、言葉を紡ぐ。

「その…耳をだね、少しの間キミの頭ごと、貸してほしいのだが……」

彼の方へ身を乗り出した姿勢のまま、再度右手を彼の耳へと伸ばしていく。

イーシャ > 「悪いけど頭は取れないよ?
まぁ冗談はさておいて、所謂…アレ?頭ハグしたいってやつ?」

頭を貸してほしいと願う彼女に、ささやかなジョークを織り交ぜて微笑んだ。
意外にも彼女がそこまで、猫耳に羨望の眼差しを向けていたとは予想外なもので。
ともかく彼女のやりたいことと、青年の考えていることが一致しているかどうか、訪ねておこう。

「乱暴にしないなら、いいよ」

どちらにしても、断る理由などあまりなく。
相当無茶なことをしない限りは青年も彼女の好きにさせてやろう。
淫術を流し込もうとしていた手を、するりと離した。

ジナイア > 青年の言葉にゆっくりと頷きを返し、そのまま右手を伸ばして、彼の猫耳へと触れる。

「ああ…大丈夫だと思う。不快ならば、遠慮せずに振り払っていい」

言葉を紡ぎながら指先でまた擦るように耳を撫で、そのまま後頭部へと回してゆっくり引き寄せる。胸元まで引き寄せてくれば、大きな猫耳が間近になって笑みが零れる。
左手で猫耳を撫でつけていき、指先は彼の髪を少し絡めて、また撫でつける。
結果的に彼の鼻先は、女の胸元に少し押し付けられることになるだろう。窒息はしないようにと、彼の頭を抱え込む力は大分緩やかだ。

イーシャ > 青年が了承すると、彼女は期待いっぱいの笑顔で頭を胸元に抱き寄せてきた。
今彼女がどんな表情をして猫耳を思う存分堪能しているのかはわからないが、その手つきを感じる限り幸せそうな気がする。
彼女の目の前で猫耳をぴこぴこと動かしながら、態勢を支えるように彼女の腰を掴もうか。

(なんだか悪しき心が洗われていく……ような気がする)

そんなことを頭の中で考えているが、所詮気がするだけの話。
彼女のストールの中の胸がどれほどのボリュームかわからなかったが、頬に触れる感触はなかなか悪くなく。
猫耳に夢中な彼女の腰に触れている両手のひらから、じわじわと淫術を流し込み始めよう。
果たしてどんな反応を見せるようになるのか、楽しみだ。

ジナイア > 翠の眼をきらきらと輝かせて、撫でつける動作を繰り返す。
そうしながら、むかし、虎を飼いたかったんだ…と言葉を漏らす。目を細めて耳の感触を楽しんでいると……何だか下腹の辺りが熱く感じる。

「……?」

普段滅多に無い感覚だ。訝しげに思って青年の頭から手を離し、腰を掴んでいる両腕にそっと手を添える。

「……有難う、堪能したよ…」

礼を言いながら下腹にやる蕩けた視線。何かを抑え込むように横座りの両腿をぎゅっと閉じる。

イーシャ > 「と、虎?
そっちの国じゃ割と普通なのかな…」

猛獣を飼うというのは、王族貴族でもなかなかいない。
こっちの国では専ら猛獣使いのサーカス団で見られるくらいだが。
存分に堪能したらしい彼女が頭から手を離せば、その表情を改める。

「なんだか眠そうな顔してるね、そんなによかった?」

どうやら淫術は効果を発揮したらしく、表情の変化が容易に見て取れる。
腰に掴んでいる両手に彼女の手のひらが触れれば、さらに淫術を流し込もう。
もちろん、彼女の感じている変化が目の前の青年による奸計であることを意識できないよう、阻害の魔法も併せてだが。

ジナイア > 熱が下腹から背筋を伝い、脳髄へ奔る。どうしようもなく顔が火照る…

(何だ………?)

眠そうだ、と言う青年。確かに、意識には若干靄が掛かっているが……熱っぽいため息をついてから、ぞれが己のものだと気づいて、内心ぎょっとする。

「…ああ…とても、よかった……」

何とか言葉を返す女の視線はぐずぐずに蕩け、それでも困惑した様に眉が寄せられている。

「……すまない…何か、変なんだ…」

急に彼へと縋りつきたいような衝動。抑え込もうと、彼から身体を離し、シートの端へと身体を凭せ掛ける…

イーシャ > 良い具合に蕩けてきた様子の彼女の様子に、青年は無邪気に楽しそうにする。
それに認識阻害の魔法も効果を見せているようで、肉体の変化の原因をまるで疑おうともしない。
なんとか身を落ち着けようとしているらしい彼女は、青年から身体を離してシートの端へと。

「具合でも悪いなら診てあげようか」

等と優しい言葉を投げかけつつ、青年はわざとらしく内股に指を掛けるようにして、彼女の太腿に手のひらを置こう。
ただ肌が触れただけのものであったそれは、淫術により感度の高まった彼女には発情し、肉欲を呼び覚ます衝動となったか。

ジナイア > 大丈夫だ、と返そうとして、太腿に置かれた手のひらから脚の間へと走った感覚に軽く背筋を震わせ、目を見開く。
そうして、蕩けた視線のまま、浅い息を少しの間繰り返して青年を見遣り…

「……キミ、何か、しただろう?…」

にい、と紅い唇が笑みを形作る。

イーシャ > 「さぁ…でも、日が昇るまでの時間身体を暖め合うのなら、ちょうどいいんじゃないかな」

魔法もそこまで万能ではない。
太腿に触れた手のひらが起こした刺激は、思いのほか強烈だったのか。
青年が何かしたのだと認識はできても、それに怒りを覚えるどころか情欲に染め上げられてしまうだろう。
彼女の唇の笑みに、青年もにやっと笑った。
そのあと二人、馬車の中で如何様にして寒い夜を過ごしたかは、二人だけが知ること…

ご案内:「街道沿いの馬車」からイーシャさんが去りました。
ご案内:「街道沿いの馬車」からジナイアさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > マグメールの富裕層と、平民地区のちょうど中間点に位置する場所、そこにトゥルネソル商会の、王都マグメール店はある。
 いつものように少女は仕事をしていた、売上の確認に、品物の在庫状況のチェック、品物の品質確認。
 裏方なお仕事を一通り終えたあと、少女は事務室に戻り、金の勘定を始めるのだ。
 売上がどれだけで利益がどれだけなのか、多く安く売ることを旨にしているがゆえに、利益率はあまり多くない、だから多く売る必要がある。
 それに必要なのは――――、そう、お客さんの要望と、在庫の調整である。
 何回も使える道具は単純にたくさんあるものを売っても、持っている人が多ければそれは売れない。
 消耗品も消費と供給のバランスが崩れると売れない。
 そのあたりの見極めが必要であり、父親にそれをしっかり学び今の経営に生かしているのだ。
 ぱちりぱちりと金貨を計算する少女、店で何かあれば店員がすぐに呼びに来てくれるので、行くことは可能だ。
 なので―――少女はお金を数え続ける。

リス > 「う……ん。
 売上とかに問題はないよう、ね。」

 ふむ、と納得した様子で少女は計算を辞める。今までの売上も上々だし客の入りも十分である。
 さて、そうなってくると気になるのが客の要望である、出来うる限り叶えたいところではあるがさて、どんなところが気になっているのか。
 聞きたいところではあるけれどどうしましょうか、と。
 特に、大口の顧客になりやすい冒険者とか、最近は酒の販売も始めているので、酒の取引先となりうる飲食店が考えられる。

「飲食店か……」

 娘が酒の件で営業をかけているのは知っている。
 本格的にそこにいちまいかんだほうがいいのかしら、娘のやる気に任せているのだけれど。
 そんなふう少女は考える。
 そのへんも直に会えれば話せるのになぁ、と。
 自由すぎる娘たち、まあ、母親が自由なので仕方がないところではあるが軽く頭を悩ませる。

リス > 「とりあえず……これはまだ、いいか。」

 急ぎの案件でもないし、と少女は軽く息を吐き出す。
 あまり飲食店の人間に親しいものもいないし、お酒は需要がそれなりに有る、貴族たちが買っていくので慌てなくても大丈夫なのである。
 今のうちに新規開拓、というのも考え方としてはあるが……酒の生産量は手作りというのもあり、そこまで多いわけではない。
 あまり大きくしすぎると今度は生産量が追いつかなくもなるだろう。
 そのへんはアッシェと相談してからの方が現実的であると考え。

 ふと、時計を見れば、結構いい時間だ。
 食事もしていないし、ちょっとお腹が減ってきている。
 先程、飲食店のことも考えていたので、余計にというところだろう。
 何か、食べに行こうかしら、と、少女は思考。

リス > 「そうね、何か、食べに行きましょう。」

 ちょうどいい時間でもある、そろそろ家に帰るのもいいだろうし。
 そう考えてしまえば少女はいま作業している仕事を確認する。
 今日中に終わらせないといけない仕事はなく、あとは明日以降終わらせればいいものや、日常的にやらないといけない仕事のみ。
 店員たちもちょうど交代していることだし、するべきことはないだろうと確信する。
 それなら、いいか、と少女は立ち上がり、金貨の袋など大事なものは金庫にしまいこんでいく。
 そして、終い終われば、よし、とうなづいて少女は自分のカバンを手に取る。
 軽く店員たちにおつかれ、と挨拶しながら、少女は店を出ていくのだった。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。