2018/10/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にぼたんさんが現れました。
■ぼたん > 背の高い木々の間、所々木洩れ日が差す中を、鼻歌交じりに女が歩いて来る。
「あるーひー、もりのなかー…」
いかにも無防備な雰囲気だが、時々きょろきょろと周囲を見回す
■ぼたん > 「…くまさんにィー…」
何かに気づくと、木の根元にしゃがみこんでごそごそ。暫くして
「…あったぁー」
茸を手にして立ち上がる
■ぼたん > ぽいと背負っていた小さな籠に放り込んで、再び歩き出す。
その後またしばらくは収穫もなく、ぶらぶらと歩いているとぽっかりと陽の差す広場へ辿り着く。繁みはほんの少し深いが、いかにもふかふかとした下映え程度
■ぼたん > 「…お昼にしよか」
いかにも居心地よさそうな広場に踏み入れると、陽の光を浴びて目を細める。翳した手のひらの向こうは、木々に丸く縁どられた青い空と白い雲。
「良い天気だねえ…」
空を見つめたまま、広場の中ほどへと歩み出る。
■ぼたん > 背中から籠を降ろし、腰に括っていた風呂敷を外す。柔らかな叢に腰を下ろすと、足を投げ出して座る。
「………」
風呂敷は傍らに置いて、ぼおっと空を眺めたままで、そよぐ風に目を細めて
■ぼたん > そうしてしばらく時が経ち
「…だれも、来ないね?」わざと、声に出して言ってみる。
言った後で、そっと辺りを伺う…聞こえるのは鳥の囀りと、時折の羽ばたきと、木々の触れ合う音。ひとの気配はしない。
■ぼたん > 意を決したようにシャツのボタンをはずして抜き捨てる。下に着ていたキャミソールも脱いで、靴を脱ぎすてて、ズボンを脱いで下着を脱いで
「…うぅーン」
白い肢体を陽の中に晒すと大きく伸びをする。いつの間にか黒い獣の耳と、ふさふさの尻尾がその身に備わっている
■ぼたん > 次の刻には手近な木の上へとするすると登っていく。
…暫く木立の上を何かが駆け回る音、驚いて飛び立つ鳥の羽ばたき、同じく木の上を住処にする動物の声があちらこちらで
■ぼたん > 遠くに遠ざかって行った音。
しばし静寂がその広場に訪れる。
■ぼたん > やがてまた木立が揺れ、気配がその上に留まる。
「…よいしょ…」
声とともにざん、と白い人影が降ってくる。木立の間を動いていたはずなのに、肌には傷一つない。軽く息を弾ませながら、それでも満足した様子で脱ぎ捨てていた服のほうへ
■ぼたん > 「たまにはねえ…」
眼を細めて獣の耳を撫でつけると、ひとのそれに戻っている。尻の辺りを払う仕草で尻尾も消える。脱いだ時とおなじくらい素早く服を身に着けていく
■ぼたん > 眼を空にやれば、少し陽も傾き始めている。
「また時間経っちまったねえ…」そういう顔に後悔の色はない。
とにかくのんびり食べている時間はもうなさそうだ。腰に風呂敷を結びなおし、籠も背負いなおす。
■ぼたん > 「さてね…」
軽く弾むような足取りで広場を後にする…
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」からぼたんさんが去りました。