2018/09/02 のログ
ご案内:「裏通り」からミロさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈麓 無名遺跡前」にアルテアさんが現れました。
アルテア > 九頭龍山脈の麓、ダイラスと無名遺跡を繋ぐ通りにある野営地はいつにない異様な雰囲気に包まれていた。
いつもであれば遺跡へ向う冒険者パーティらがまばらに野営を設け、発掘品を載せた馬車が時折通過する程度であるそこは、
ひっきりなしに無数の馬車が到着し多くの冒険者と物資が降ろされ、慌ただしく拠点が設営されていく。

女はその様を野営地の中心に立った大きなテントの中から横目に見ていた。

「全く…謎の大型魔導機械大量発生とはね…傍迷惑な話だよ」

先日の魔導機械密輸事件を発端とした魔導機械の異常発生により、王都を拠点とする冒険者ギルドは協力して自体の打開に当たらざるを得ない事態となった。
本来であれば協力という形は煩わしいものであり、自ら前線に出ていきたいところではあったが、例の機械『アンゲロス』は魔族に対して異様なまでの出力を発揮するという情報が入っている。
故に女は渋々と協力体制を受け入れ、他ギルドらとともに前線拠点で情報の整理に勤しんでいた。

アルテア > 憂鬱そうに溜息を付けば、手元に乱雑に置かれた紙が一部床に散らかる。
無造作に置かれたそれらは国からの報告書や依頼書、冒険者によるレポートの写しの一部だ。

事前に王国や騎士団から得た情報に加え、今は遺跡内で遭遇ないし交戦した冒険者にヒアリングを行いながら各ギルドも情報収集を行ってはいるが事態の全容は見えてくる様子は無い。

「……はぁ…、これだけ集めても未だ確信に繋がるものはない、か…」

無論、一部の破壊報告や攻撃方法、破壊対象の行動パターン等は実際に交戦を行う者にとっては命に係る大きな情報だ。
しかしその破壊報告を遥かに超える個体の目撃事例が女、あるいは国全体に重苦しい空気を与えていた。

ご案内:「九頭龍山脈麓 無名遺跡前」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「」にアルテアさんが現れました。