2018/09/01 のログ
ご案内:「裏通りにある飲み屋」にカイサーさんが現れました。
■カイサー > 繁華街の裏通りにある飲み屋には厳つい男どもが集まり、今夜も下品な話題や自慢話で賑わい喧騒が絶えない。そんな中に明らかに周囲とは浮いている女騎士が一人、カウンターで慣れない酒を飲んでいる。それは飲むというより本当に舐めているようで一向に減る様子はない。好きではない酒をチロチロと舌先で舐めながら、まずそうに眉間に皺を刻みながら飲む姿は、何か苦い薬を飲んでいるかのようで傍から見ていて滑稽でもあり、そんな姿にマスターも思わず苦笑いを漏らしてしまう。
■カイサー > 何やら気難しい表情で酒を舐め、下戸な女はすぐに頬が赤らんでしまう。
今夜は暫くカウンターで酒と格闘し、やはり酒は半分以上残して店を去って行ったのだった。
ご案内:「裏通りにある飲み屋」からカイサーさんが去りました。
ご案内:「裏通り」にミロさんが現れました。
■ミロ > そこは、通りと通りを繋ぐ中継点。
大通りから夜の賑わいが遠くから聞こえて来る。灯火も其処にまでは届いて来ない為、頼りはほとんど月明かりのみ。
迷路と言えば大げさだが少しばかり入り組んでいて、それ故に街娼の客引きや禁制の薬物の取引の場ともなっている。
近くの廃墟の屋根から、身軽に飛び降りて来る人影。ほとんど足音もなく着地すると、膝を伸ばして立ち上がる。
この界隈の地理を把握しきっている少年にとっては、こういったショートカットはお手の物。
今日の仕事を終えてねぐらに帰るのに、ここを通るのは最短ルート。
暗く、狭い路地だが隣の通りに向かうために通る人間も居るから、足元に埃も溜まっておらず、荒れ果てた雰囲気ではない。
もちろん、一般人が何の不安も抱かずに踏み込むにはためらう程度には怪しげな雰囲気ではあるのだが。
ここを通るのは慣れているから特別警戒はせず、周囲を一瞥。現在地のすぐそばに人はいない。
少年はそのまま、ひとつ息をつくと大通りの喧噪が聞こえる方角に向かって歩き始める。
入り組んだ路地を真っすぐ歩き、角が有れば曲がり、分かれ道があれば迷わず選択し……