2018/08/19 のログ
ご案内:「森の中」にクレイプニルスさんが現れました。
クレイプニルス > 【お約束待機中です】
ご案内:「森の中」にシュライアさんが現れました。
クレイプニルス > (とある森の中、冒険者姿のクレイプニルスが、一人の村娘風の女を追い詰めていた)

「やっと追い詰めたぞ、マネック!」

(そう、この村娘、実はマネックという魔物なのだ。人に擬態し、人を襲う厄介な魔物で…)

『おのれ、人間風情が!』

(村娘風の見た目からは想像もつかない、おどろおどろしい声が響く。
今回のクレイプニルスが受けた依頼は、このマネックの討伐。
あちこちに切り傷があり、ぼろぼろの姿のマネック。だが、ここで思いもよらない行動に出る)

『た、助けて!だれか、誰か!こ、殺される!』
「何を、悪あがきを……!」

(村娘のような声で、助けを叫ぶマネック。そして、マネックにとどめを刺そうと、
大剣を振りかざしたクレイプニルス。
端から見れば、村娘を冒険者が殺そうとしているように見えるだろう…)

シュライア > その日、そこにいたのは単なる偶然だった。
たまさか、近郊で盗賊が出たとの報せを聞き、それに即座に対応できそうだったのが自分と自分の側近だったのだ。
盗賊が出たとのことだったが特に誰も見当たらず、悪質ないたずらか、既に痕跡もなく逃げたかはわからないがひとまず報告に戻ろうとした際にその声を聴く

「今のは…。貴方たちは報告を。」

短く命令を出して、盗賊についての情報を先に伝えさせに部下を走らせる
側近は自分たちがいたほうが彼女の足手まといになることを知っているため、しっかりとした敬礼をしてから、馬で去っていく
そうして自分は悲鳴の聞こえた方へと軽鎧のまま信じられない速度で走り

その光景を目にする

「……―――っ!」

頭に情報が届いた瞬間、彼女の判断は何よりも早く
草を踏みしめる音すら一瞬、大剣と村娘の間に身を躍らせる

同時、鞘から愛剣を抜き、平を向けるように突き出し

ギィィィン!

そのまま、男が振り下ろすなら硬質なモノ同士がぶつかる音が森に響くだろうか
大剣相手に一歩も引かず受け止めるその様は女性とわかれば異様なもの

「…。盗賊が出たとの報せでしたが、まさか冒険者が盗賊だったとは、思いませんでした」

至近距離で一言。
後ろにいる者が本当はどういったものかもわからず阻む辺り彼女の正義感がうかがえるが
今の冒険者には、ただ彼女は邪魔でしかないだろう。なにせ討伐するはずだった獲物への攻撃を妨害されているのだから

クレイプニルス > ギィィィン!と、自身の大剣が、直剣に防がれる。それに驚き、一瞬動きが止まるが、
さらに驚いたことに、大剣を止めたのは騎士の女ではないか。
だが、戦闘においては一瞬一瞬が命取り。すぐに気を引き締め直し、タッっと距離を置く。
相手のリーチは分からないが、一撃は防げるだけの距離を取り、大剣を構えたまま語りかける。

「………いきなり現れて、盗賊呼ばわりとは失礼だな」

そう言いながらも、騎士の後ろでニヤニヤとしているマネックを見て舌打ちをする。
やられた。これでは悪者は自分ではないか。

『騎士様、あ、ありがとうございます……』

そう、マネックは女性の声で礼を言うと、木の後ろに隠れて……
逃げないのは、もしかしたら、二人が戦った後、漁夫の利を得ようとしているのかも……
ちなみに、盗賊はすでに、マネックに食べられているのだが、それを二人は知る由もない。

「一応聞くけど、そこ、どいてくれるかな?その女は、女に擬態している魔物なんだ」

言っておいて、説得力の無い言葉だとは思う。マネックは血も赤く、見分ける方法は、
聖水を浴びると皮膚が紫に変色することだけなのだ。

「……どかないなら、怪我してもらう」

とりあえず、は。目の前の女騎士を無力化し、早急にマネックを倒す。
大剣は対人戦闘では不利……なら。
そう思い、大剣を地面に突き刺し、細身の剣を鞘から抜き、構えて……

シュライア > 防がれたことで、どう出るかはわからなかったが
慌てることもなく、すぐに退くその判断力に少し驚く
普通の盗賊や荒くれなら、激昂してがむしゃらに切りつけてくることが多いからだ。
距離が離れれば、大剣と直剣は比べればリーチは比べるまでもないが、知覚外から一気に距離を詰めた彼女の身体能力があればあってないようなものだろうか

「…違うのですか?彼女は明らかに村娘に見えますし、報告もありましたが…。…いえ、貴女は気にすることではありません」

短く答える。弁明をするなら聞こう、という姿勢。村娘には笑顔を向けて
ただ、村娘の挙動には疑問を覚える。逃げるのはわかるがなぜこちらを見ているのか、という

「なるほど。平和にその言葉を証明できるなら、喜んで謝罪しながら退きますけれど?」

どちらが嘘なのか彼女にはわからない。
切りかかっていた男の言は怪しいし、かといって村娘も…先ほどの疑問から男の言葉を信じるなら、背後を取られている自分は非常に危うい状況だろう

「怪我…?、向かってくるのであれば、貴方がされないようにお気をつけて。私は…敵対するものには、手厳しいですよ」

緩やかな言葉とは裏腹に直剣を握り直し、正対する
堂に入った構えとそこから洩れる自信。
未だ判断がついていない状態なのか、自分から切りかかることはせず
前にも後ろにも注意を分け、両者がどう動くか観察しているようだ

クレイプニルス > 段々と曇り空になってくる空の下。冒険者と騎士が対峙する。
どうやら、対峙する女騎士は理性的なようだ。自分の言葉はもちろんあまり信用していないようだが、
マネックの事も疑問に思っている。なら、なんとかなるか…?
剣は構えたまま、言葉を発する。

「その魔物が魔物であることを証明しろか。聖水があれば、
かければすぐ人間じゃないと証明できるんだが…あいにく、切らしててね。
騎士様、持ってない?」

このマネックをとある村から探し出すのに、手持ちの聖水は全て使ってしまった。
つまり、自分では証明できない。
とはいえ、相手の技量は高そうだ。戦闘になれば、ケガでは済まない可能性も高い。
さてどうする……
だが、考えていても、マネックの体力回復の時間が増えるだけだ。
仕方がない……っ!

「悪いけど、時間が惜しい。無理やりでも、その魔物、殺させてもらう……っ!」

そう言って、もし騎士が聖水を持っていなければ、騎士に向かって行こう。
ただの考えなしの行動ではなく、もし騎士に自分が倒されても、恐らくこの騎士なら、
本性を現したマネックなど十分倒せるだろうし、
騎士を倒せれば、そのままマネックを倒し、騎士を魔法で回復させよう……そういう考えで。

シュライア > 雨が降り出しそうな天候。それは二人の間の緊張を表しているようで
彼女は妄信的な正義の徒ではあるが、それは彼女自身が悪と判断していた場合だ
例えば、怪しい村娘が真っすぐ逃げていたなら単純な彼女は全ての力を冒険者に向けていただろう

「聖水…。特別に効く、アンデッド討伐任務なら常備していますが
今日は生憎持っていませんね。」

男の希望は叶わず、騎士も常備はしていないようで
元々大抵のアンデッドなら仮初の生命力が無くなるまで潰し続けられる彼女にとっては聖水を持つ価値は低い
1合だけで相手の力をある程度把握したのか身体に気合を入れなおす
彼女にしてみれば怪しい人物に挟まれている状態。
戦闘に関しては頭が回る彼女は、もしかすると先ほどの光景は付近の者を呼び寄せるための茶番で、冒険者と後ろの村娘が同時に襲ってくる可能性もありうると考え

どちらが、あるいは両方が正体を現してもいなさなければならないため、感覚を研ぎ澄まし正面と背後に警戒を配り続ける

「忠告はしましたよ。名も知らぬ方。怪我で済ませる様にしますので…!」

向かってくる相手に、まだ警戒を続けながら、体を動かす
相手に向かって直剣を無造作に横なぎに振るう。
真っすぐな、眩しいほどの剣筋。美麗ともいえるが、その剣に込められた力は先ほど男も味わったばかりだ
細剣で、工夫なくまともに受ければ容易く折るであろう一撃
一応手加減はされているようだが、直撃すればどこかの骨くらいは砕けそうだ

クレイプニルス > 聖水を持っていない。その言葉に、少し落胆しつつも、まあ、そんなに都合はよく無いかと思い。

「ま、そんな都合は良くないか。ああ、こっちも、ケガで済ませるように努力するよ……っ!」

恐らく、純粋な剣の腕と質は相手の方が上だろう。それは、先ほど大剣を防いで見せた身のこなしでわかる。
だが、これでも冒険者と知れそれなりの修羅場を潜り抜けてきたのだ。負けたくはない。
それに何より、、あのマネックの思いのままに動くというのも腹立たしい。
なんて、少し意地になりながらも、向かって行けば、直剣の横薙ぎが迎え撃とうと放たれる。
その真っ直ぐな太刀筋に込められた力はすさまじいものだろう。
だが、真っ直ぐ故、立ち筋は読みやすい。
無論、相手もこれで取れるとは思っていないだろうが、素早く体を引くくし、回避しようと…
そして、低くした体制から、細剣での突きを、相手の剣の持っている手へと向かって放とうか。
無論、避けられる可能性は高いだろうが、細剣での突きをそのまま、連続で繰り出そうと。
あくまで、相手の剣の持ち手を狙い、無力化狙いで……
もしかしたら、クレイプニルスの太刀筋は、貴族の護身剣術に似ていると感じるかも…?