2018/06/19 のログ
ご案内:「冒険者ギルド 工房」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 平民地区の冒険者ギルド、その一角にあるレンタルスペース。
だれもかれもが魔術工房なんて持つことはできない、そういう理由でレンタル可能なスペースがあった。
もちろんたいしたことはできずに、小さなブースを一つ借りれる程度なのだが。
――夜になっても活気あるブースのひとつから、ぼんっと軽い爆発音と、煙が立ち上がった。
一瞬視線がそこに集まるが、日常茶飯事だ、誰も気にせず己の作業に戻っていった。

「……――やっぱ専門家に頼んだ方がいいンだよなァ、こういうの。」

爆音のしたスペースにて。ぶすぶすと軽く煙やらを巻き上げつつ、大男がひとつ、大きな溜息。
先日の遺跡の戦利品―魔法のかかった小箱。大した魔術式でもないと己で解呪しようとしたのだが。

「やれ、だいぶ鈍ってる?……いやァさて、どうだったか。」

遥か昔を思い出して懐かし気に笑う。
どっかりと椅子に座りなおして、さて、どうしたものか。
周囲が軽く焦げてるし、怒られないといいんだが。

イグナス > ――まあ考えてもしょうがない。小箱もあかないし、さて、ひとまず今日のところはあきらめるとしよう
ご案内:「冒険者ギルド 工房」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都周辺」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > しとしと。
雨の降り注ぐ森を歩く。
脚甲に包まれた足は重そうではあるが、ぬかるんだ土でも重さを感じさせない動き。
森の中は木々が多いために雨粒はそれほどではないが、それなりに湿気に満ちていた。

「…ふぅ。」

小さく息を吐き出したのは疲労というよりは一息ついたため。
腰に回すように下げられた小さな籠には野草やキノコ類がいくらか入っている。
店で使えそうなものを採取に来たのだが、思ったよりも雨脚が長く続いている。
困る、という程ではないがそれなりに鬱陶しいな、とは感じていた。

通って来た道には魔物の死体も転がっている。
雨中だというのに元気な事だな、と小さく考えていた。
さて、規模からすればもうそろそろ森の反対側に出るはずだが、と考え歩みを進める。
森を抜ければ切り上げて王都に帰るとしよう。

「…この辺りには温泉もないだろうしなぁ。」

ぽつり、静かな森にぼやいた言葉が流れて消えていった。

ご案内:「王都周辺」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 雲に覆われた空、森の木々の上をゆっくりと飛ぶ少年。雨が降ってるのに傘も差さずにゆらゆらと、少年自身は不思議と雨には濡れてない

「お腹へったからーごはんにーかえるー♪」

歌いながら、王都へ向かおうとして、でも森の中に気配を感じる。
きょと、として、でも好奇心に駆られたのか。森の中へと降りていく
森の中、じめっとした其処を低空で飛んで

「お、いたー♪」

背の高いおねーさんを見つけて、嬉しそうな声をだす。地面に降りると、無警戒に、とたたっとそちらに走り寄っていって

ソウレン > 「ん?」

不意に聞こえる声に空を見上げる。
見上げた先には葉に覆われた木々があるだけだ。
気のせいか、と思えばそうでもなく少し後に走り寄ってくる気配と足音。

また魔物か、と一瞬剣の柄に手をかけるものの、

「……何故ここに子供がいる。…ん、いや、人ではないな。」

無防備に駆け寄ってくる姿を見て、若干眉をひそめた表情で独り言をつぶやく。
何用だろうか、とその小柄な姿を見下ろす。
どうやら、天使というか天界の種族らしい。
目を付けられるような事はしていないつもりなのだが。

シャルティア > 駆け寄りながら、ニコニコと嬉しそうな顔。何がそんなに嬉しいのか。
勿論、出会いは初めてである。が、まるで久しぶりに会った知り合いかのように嬉しそうな顔をしてる。

「こーんばんは♪なにしてるの?」

と、目の前までやってきて、手を上げて挨拶。気安い、というよりはとにかく人懐っこい子犬や仔猫みたいな態度である。
見下されるのも、にこにこと受け入れて、女性の外見を無遠慮に見回して

「おねーちゃん、なにしてるの? ボクはご飯に王都に帰るの♪」

すごくどうでもいい事を言う、少年の顔はとっても嬉しそう。なにがそんなに嬉しいのか。 でも、一歩更に近づきながら、にこー、と笑って

「ボクはね、シャルティア、シャルっていうんだよー♪」

ソウレン > 「やぁ。私はちょっと食材を探しにね。」

ニコニコ笑いながら無遠慮に話しかけてくる。
邪気は感じられないし、見た目相応の子供にも見える。
斬るような事にはならないと感じ、剣からは手を離す。

「私はソウレンだ。…王都に戻るなら早い方がいい。
もうすぐ夜が深まるし、森は暗くなるよ。」

何故天使がこんなに嬉しそうなのか。
少し深読みをするものの…ひょっとして考えすぎか、という所までは思い至った様子。
ゆっくりと手を伸ばせば、わしわしと頭を撫でてやろうとする。

「腹も空いているのだろうしね。」

シャルティア > 「あー!今剣持ってた―!ばっさりぽん!しようとしてたー!」

目ざといというかよく見てる、というべきなのか。
剣から離した手を見て、みーつけたみーつけたと指をさす
でも、別に警戒したり怒ったりとかしたわけでも無いらしい
ニコニコした顔は変わらない

「そーれんおねーちゃん…うん、覚えた♪ 食材?ごはんはここより、王都にいっぱいあるよ?ここにあるのは…うーん、きのこと、木の実? 王都のほうが美味しいものいっぱいあるよ?」
ゆっくり伸ばされる手を見つめる。怖がる様子もない。腕がしなやかで、長くて綺麗だなー。なんて思いながら。
わしわしと撫でられると、とっても嬉しそうに目を細める
撫でてくれる人はきっといい人、とまた一歩、距離を詰める
両手を広げて、隙あらば抱きつこうとする感じだ

「んー?うん、王都に帰るけど、おねーちゃんと一緒に帰る。おねーちゃんといっしょがいい♪」

随分と彼女を気に入った様子。頭を撫で回されながら、抱きつこうとしつつ、でも、にこーと笑って

ソウレン > 「ここには魔物もいるからね。得体の知れないものには警戒してしまうのさ。」

わしわしと撫でながら優しい声音が降ってくる。
抱き着かれても無闇にはがしたりはしないが、危ないぞ、と言ってから腕に抱き着かせるようにする。
だいぶ子供にも慣れている様子は見て取れる。
そうして、森の中を歩き始めるだろう。

「あぁ、王都では手に入りにくい野草なんかを探しにな。
勿論市場なんかにもいくよ。私はこれでも店をやっているからね。」

一緒に帰る、と言われても特に拒む様子はない。
物好きだな、と思いながらそのまま一緒に歩いて行くだけだ。
ただ、歩幅は違うので意図的にゆっくりと歩いているようにも見えるかもしれない。

「君は……えぇと、シャルはなぜここに?
それなりに物騒ではあるぞ、ここは。」

歩きながら、聞いてみる。

シャルティア > 「魔物さんは、【めっ!】ってするからだいじょぶー♪ 剣で叩いたら死んじゃうよ?」

子供らしいのか、らしくないのか、よくわからない回答。まあ、少年の言う【めっ】も結構物騒ではあるのだが、少年はあまりに小さく、ぷにぷにしててどう見ても戦闘出来るようには見えない。
優しい声、優しい手。うっとりとした表情になる。ああ、幸せだな、嬉しいなという気持ちが見るだけでわかるぐらいに素直な少年、抱きついた腰から、腕に抱きつくと、腕にぎゅーとしながら顔をあげる。

「えへへ、おねーちゃんの腕、ながくてすらーとしてて、気持ちいいね♪ おねーちゃんは、背も高いし、すらっとしてて凄い綺麗だねー♪」

一緒に歩きながら声を掛ける。歩幅を合わせてくれるのが優しくて、その優しさがとても嬉しい。ぎゅー、と強く腕に抱きついて、腕に頬をつけながら

「野草かー、サラダもちゃんと食べないと、強く慣れないって言われた―。でもお野菜きらいー…
んー?ボクは、温泉に入って、遺跡にいって、お腹空いたから帰るの♪今日も、お宝持って帰ってきたよ」

と、詰まった革袋を見せる。遺跡は森の向こうだが、かなり遠いし危険度もこことは段違いだ。だが少年は怪我もしてる様子もない

ソウレン > 「私がめっしても帰ってくれないからなぁ。困ったものだよ。」

よくわからない事をいう。
追い返しているのか妄想なのかは知らないが、それで対応できれば苦労はないな、と考える。
横を見ればやけに嬉しそうな少年の表情。
先ほどのはやはり杞憂だったか、と歩みを進めていく。

「ありがとう。君もそのうち大きくなれるさ。」

頭をぽんぽん。
天使の成長度合いなど流石にわからない。
が、まぁ子供だというなら身長はまだ伸びる余地があるだろう。

「野菜嫌いか。なら一つアドバイスだ。食べやすい食べ方を見つける事だね。
…狩りの帰り…というよりは遊び帰りみたいだな。ふむ。」

特に驚いた様子はない。
天使だというなら見た目通りとはいかないのだろう。
先ほどの発言もあるし、その辺のチンピラよりは強いのかもしれない。

考えながら歩いていけば、森を抜け、王都への街道へと入っていく。

シャルティア > 「んー??おもいっきり【めっ!】しなきゃだめだよ?ちゃんと叱ったら良い子は分かってくれるの♪」

不思議そうに首を傾げる。まあ、口の【めっ!】に何が付いてるかは、少年にしかわからないのでこればかりはしょうがない。
頭を、ポンポンとしながら、おっきくなれると言ってくれると、嬉しそうに顔を緩ませて

「うん、おねーちゃんみたいにおっきくてかっこよくなるー」

スラリとした肢体は、少年にはカッコイイと見える様子。
勿論、女性的な魅力も感じてるが、やはりしなやかに背の高い女性は、カッコイイなと思うのだ。

「んとね、うん、遊んで、お風呂行って、遺跡で遊んで、お宝さがして、帰るの♪毎日楽しいよ」

子供らしい、能天気な答え。街道に入ると

「ねね、おねーちゃんはお店やってるんでしょ?今日はおねーちゃんのお店でご飯食べる♪」

と、おもむろに言い出す。腕にぎゅー、と抱きついて、時々足が浮いてるのだが不思議と重さは感じない。ぬいぐるみのような抱きつき方をしながら一緒に歩く。

「お野菜はね、人参とーピーマンが嫌い。トマトと玉ねぎはたべれるー」

そんな他愛の無い事を言いながら、腕に、ちゅー、と口づける。いやらしい感じではなく、猫が甘噛みするような感じである。

「えへへ、ちゅーしちった♪お姉ちゃんの腕、やーらかくて気持ちいいね♪」

ソウレン > 少年の言に、「そうか」と若干の苦笑交じりで返事をする。
邪気が無いというのはいいことだなぁと思いつつ。

「せっかくだから私よりも大きくなるといい。
男の子ならなれるだろう、きっとね。」

街道をゆっくりと歩いていけば、王都の影は徐々に大きくなっていく。
元々そこまで遠い距離ではない。
採取には都合がいい場所なのだ。

「そうか。たくさん遊んで学ぶんだぞ。遊ぶことも勉強だ。

…ん、私の店でか? まぁいいが。」

流石に酒は出せんな、と思いつつ嫌いなメニューを伺う。
ぎゅーっと抱き着いてくるのを見るとずいぶんと気に入られた様子だ。
やれやれ、と小さく苦笑する。

「なら、食べやすい味を考えないとな。肉詰めとか。
人参はモノがよければ果物みたいに甘いんだが…。 っと。

こらこら。腕はお客さんに見えるところなんだ。程ほどにしてくれるかな。」

本気で怒ってる風ではない。
あまり困るようなことはしないでくれ、くらいの意味合いだ。
同時に頭を撫でて、怒ってはいないことをアピールしておく。

シャルティア > 「うんっ、おねーちゃんよりおっきくなって、今度はおねーちゃんに腕にぎゅーってしてもらうの♪ あとはね、んとね、かっこよくなってブイブイ言わせて、ハーレム作る!ハーレムって、みんなでラブラブイチャイチャするとこなんでしょ?」

あってるようで物凄く違ってる発言をしつつ歩く。一緒にお話をして、お話を聞いて、それだけで嬉しいし、楽しい。
王都の光が見えてくると、ちょっとうれしそうに顔を上げる。
王都では何をして遊ぼうかな、おねーちゃんのお店では何を食べようかな、なんて考えながら

「うん!沢山沢山あそぶー♪ 沢山遊んで、沢山おねーちゃんのとこでご飯食べる!で、おっきくなるー♪」

頭を撫でられると、今度はあーん、と口を開けて甘噛しようとしてたけど、それを止めて、唇でキスしながら

「あい♪じゃあ、ちゅーだけにするー。かぷかぷはしないー♪」

王都の街道が、石畳へとなっていく。石畳をくるりと走って回って、それからまた、ソウレンの腕にしがみついて

「ねね、おねーちゃんのお店はどんなお店なの?おっきいの?」

ソウレン > 「ははは、夢は大きいな。
そうだなぁ、もし本当に大きくなって、素敵な男になっていればぎゅーっとしてあげよう。」

ハーレム作りとはまた、とは思う。
まー王都住まいならそうなるのかもしれないなぁ、とも。
ゆっくりと王都の光の下に行きながら、頭をなでなで。

「私の所でか? 構わないけれど、なるべく静かにね。」

腕にキスされているものの、特に振りほどく事もない。
困る用な事だけしないでくれれば、女は割と鷹揚であった。

「私の店か。…王都では変わっているかな。
造りも、料理もな。ずっと東の飯屋を参考にしているからね。」

料理も少し変わっているよ、と話す。
それだけ言ってから、味噌よりも醤油をメインに味付けに使わないとな、と思う。
考えながら、ゆっくりと平民地区への道をたどっていくだろう。

シャルティア > 「素敵ー…むぅーかっこよくなって渋くてダンディ!になる♪
で、おねーちゃんとデートするー♪」

王都に入りながら、頭をなでてもらう。ああ、気持ちいいな、幸せだな、なんて思いながら、腕に、唇だけのキスをする。腕にキスしてから、またぎゅー、と抱きついて、それだけで幸せそう
言うことはちゃんと聞くので、これ以上困らせたりはしない。
本当は腕によじ登って、ほっぺたにちゅーしたいけど、其処は我慢。

「東?ひんがしの国とか、とーよーとか、言われてるもっともっとずっと東の国の事?」

首を傾げる。あっちのご飯は食べたことがない。でもその分楽しみである。
平民区へ入っていく。石畳を一緒に歩きながら今度は手を繋ぐ。指を絡ませる。恋人繋ぎと言うやつである

「えへへー、これ、らぶらぶ握手っていうんだってー♪好きな人と、こうやって繋ぐんだって♪」

歩きながら嬉しそうに、繋ぐ手を見る。しなやかな指はつないでるだけで心地いい。嬉しそうに、スキップしながら一緒に歩いて

ソウレン > 「はは。頑張るんだぞ、シャル。」

なんというか、ずいぶんとませているな、と思う。
天界の恋事情など知りたくもないが、魔族達とそんな変わらないんじゃないか、とすら思う。
腕に抱き着いている小さな頭を見ながら、小さくため息をついた。

「あぁ、そうだ。私の生まれはそちらの方でな…。
ずいぶん長く旅をしてきたと思うよ。」

平民地区に入り、ちらほらと人の見える通りを歩いていく。
途中、恋人つなぎとやらをされれば、ちょっと苦笑する。

「そうか。…まぁ、今はいいか。」

恋人、というわけじゃないんだけどな、と思いつつも拒んだりせず好きにさせている。
子供のやる事だ、と思っているわけで。
足取りは平民地区にある公園の一つを曲がり、細い路地へ。
あそこだよ、と指をさせば風変わりな木造建築が見えるだろう。

シャルティア > 「むー、ほんとだよ?本当にかっこよくてダンディだよ?」

本気にされてないと思ったのか、ぷぅ、と頬を膨らませる。
平民地区をゆっくりと歩く。恋人つなぎをしながら、満足そう
とはいえ、恋人、という感覚は少年自身もあまり分かってない

「おねーちゃんはねー、スタイルが良くて、優しくて、頭なでてくれるから、好きー♪だかららぶらぶ握手するの♪」

まあ、こんな感じである。性的、恋愛的な意味での好きとはまた違う、Like的な意味合いがとても強い。特に拒まれる事無く恋人つなぎを許されると、嬉しそうに鼻歌を歌って

「お?道が細くなって…かーらーの?」

指さす先の変わった木造建築に、ぱっと顔を輝かせて駆け出す。
木造の建築も珍しいが見た目がエキゾチックで不思議な感じがする
ぺたぺたと壁に触りながら

「石じゃないー!なんか変な壁ー!すごーい、かっこいいー!」

大はしゃぎで、小さな庭石に飛び乗ったり、木製の立板に触ったりしてる。子供からしたら凄い不思議な空間である

「ここがお店なんだ!すごいね、すごいね♪」

ソウレン > 「ふふ。そうだな。期待しているよ。」

と、調子は変わらず。
まだまだダンディとは遠いかな、とも思いつつである。
好き、というのもまたちょっと違う風な解釈のようである。
まぁ、まだ早いという事なのだろう。
そのうちわかるさ、というのが定番の返答になりそうで、ちょっと噴き出した。

「別に凄いとは思わないが…王都では変わっているだろうな。
さぁ、どうぞ。」

賑やかに騒ぐ少年にそう言いながら中に招き入れる。
中も少数のカウンターとテーブルがあるだけの小ぢんまりした空間だ。
それでも仕込んだあとの醤油や味噌、出汁の混じった香りが漂っている辺りは飲食店という風情だろう。

「さて、じゃあ何か作るとしようか。」

普段ならゆっくりと着流しに着替えるところだが、今日はこのまま。
調理場へと入り、色々と見繕っていく。
米や魚、野菜を中心とした献立。
食べやすいように主に醤油で味付けを行いながら、苦手克服の為のメニューをちょっぴり。
少年の苦手意識を払拭することができただろうか。

そうやって、風変わりな出会いを果たした夜は更けていくだろう。

ご案内:「王都周辺」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都周辺」からソウレンさんが去りました。