2018/03/28 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にリーゼロッテさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にタマモさんが現れました。
タマモ > 己が腕の内にある少女、その体を包み込む炎。
本来のその炎の効果は発揮され切れず、代わりに、夢現であった世界が壊された。
まぁ、ある意味、この結果を狙ったものかもしれないが。

現実は、少女の体は己の腕の内には無い。
双方、普通に突っ立ったままで向き合っている、そんな状態だ。
もっとも、前に立つ少女の姿は、その本来の影響を与えているようか…黒き姿となっていた。

「ほほぅ…面白く、そして小賢しい。
三つの存在か、なるほどのぅ、これでは少々足りなかったはずじゃ」

少女に掛けていた力は、内に眠る複数を想定して掛けてはいなかった。
このような存在だと、己の内にある記憶にも、取り込んだ少女の仲間達であった者達の記憶にも無かったからだ。
それが分かっていれば、もう少し強めに掛けていたのだが…今更だ、掛け直すにしても、手間となる。
しかも、今はどう考えても己に対し強い警戒心を抱いているだろう、あれは抵抗の無い状態に掛けてこその力。
軽く手元を見詰め、姿を変えた少女へと視線を向けた。

「ふむ…鴉か、ただ、あの側に控える鴉とは別物のものじゃが。
困ったものじゃのぅ、相対するのが、それだけならば掻き消すのも楽じゃろうに…」

この体の本来の持ち主、その式の一体。それを思い出しながら呟く。
そう、相手をするのが、己が言葉にした三つ存在の内の一つ、あの声の主であれば加減無く手を出せる。
それが出来れば、言葉の通り、その存在を掻き消すのは簡単な話しだろう。
しかし、今、己を前にしている内の一つの存在が非常に厄介なのだ。
己を見詰め、本来の持ち主の名を呼んだ少女自身…その存在のせいで、加減無く手を出そうとすれば、止められてしまう。
さて、どうしたものか…困惑する少女を、それを守る一つの存在と、眠る一つの存在を前に、軽く考え込んで。

リーゼロッテ > 術の効果を焼き払い、力尽くで意識を今へ引き戻す。
互いに向かい合った状態で経ったままの今。
振り返った瞬間、あの瞳に囚われたのかも知れないと今になって分かる。
ヴェールの向こう、深くなった青色の瞳孔は震えていた。
どうしてと、彼女に問いかける言葉の代わりのように。

「……?」

三つの存在、何を指し示しているのかは分からず訝しげに眉間にシワを寄せた。
見た目こそ殆ど一緒だが、少しばかり赤色の強い瞳と古めかしい口調には、妙な厳かさが交じる。
知っているようで知らない彼女。

(私がおかしくなっちゃった時と同じってことかな……?)

思い出すのは、以前自身が狂っていった日のこと。
現実を遠ざけるように、心を遠ざけて生まれた闇の滞留地点。
そして、大好きだった姉を模したもう一人の自分へと変わった。
それとよく似ていると、心の中で考えつつも、思考が異なっている可能性も気づく。
ともすれば、黒いクラシカルドレスの裾を揺らしながら、一歩下がり、じっと警戒の視線を彼女へ向け続ける。

「何言ってるの……? ねぇ、タマモちゃんだよね、それとも昔の私みたいに、人格が別れちゃったとか、そういうこと?」

言葉の意味合いから察するなら、自分か、若しくは鴉を始末しようとしているように聞こえる。
何故友人となった相手に手を下すのかが分からず、困惑しながらも仮説の答え合わせを試みた。
震える声が問いかける中、一つ、また一つと周囲に鴉が集まっていく。
大きめの鴉が枝に止まると、それより一回り小さい鴉がどんどん集まり、木々を黒々と染めていった。
重なり合う啼き声は、タマモにはただの啼き声にしか聞こえないだろうが、こちらにはけたたましい相談の話し声となり、やかましさに頭痛のように瞳を瞬かせながら耐えていく。

タマモ > 多重人格、多分…いや、この感覚は、間違いなく後天的なものだろう。
その原因が、先ほどの声の主…周囲に集まっている鴉達か。
複数の思考の集合体を纏める存在、大方そんなものだろうと予想する。
その予想が当たっていようと、外れていようと…まぁ、どうでも良い。

「………予想が付くのも、お互い様と言うものじゃろう。
無駄に賢いと言うのは、時に、己を不幸とするものじゃぞ?」

問い掛けに、端的に答えながらも、忠告の言葉を添えておく。
少女の考えをよそに、ちらりと、視線の向きが変わる。
少女から、周囲に集まり始めている、黒い影達へと。

「大元を潰さねば消えぬ、そんな感じじゃろう。
それ自体は難しくはないが…」

ゆっくりと、何かを探るように周囲へと移る視線。
五月蝿く感じる鳴き声を聞き流しながら、視線はある一点に止まるも…そのまま、少女へと戻る。
もし、これを聞いていたのが己でなければ、その鳴き声の内容も理解出来ていたのだが…今は知る由もない。

「そうすれば、あれもただでは済まんじゃろうな。
この状況で、その考えに到っておるならば…」

あれ、とは、間違いなく最後に視線を止めた少女だと、予想し難くはないだろう。
その言葉の終わりと共に、すっと片手を軽く上げ…次の瞬間、一瞬だが目にも留まらぬ動きを見せた。
それが一瞬であったのは、その動きが途中で阻害されたからだ。
踏み込み、その存在に向けて、妖力を込めた爪での斬撃。
本来行おうとした動きは、踏み込もうとした足の動きの時点で止まっていた。

少女から見れば、気が付けば己が一歩踏み出しており、上げた手、その爪が伸びていた、そんな感じだろうか?

リーゼロッテ > 「……っ」

自身の身に起きたことと近い、その言葉は暗にそう示している。
警戒の色が濃くなる中、視線は辺りを探るように鴉達を見やり、最後に自身へと定まっていく。
鴉達を払うために、自分を始末する。
そう言っているも同意な言葉に、喉が引きつるように苦しくなっていく。
数年前とは言え、仲良く過ごした時間があったというのに、久しぶりの再開で刃を交える状況。
ぎゅっと魔法銃を握りしめながら、身を強張らせるように縮こませる。

「……っ!?」

一瞬、彼女が動いたのに合わせて、こちらの意思とは関係なく鴉達が青い炎を纏いながら黒い盾の様に集合した状態で現れた。
恐らく彼女の気配に併せ、鴉達が本能的にその速度に合わせて行動したのだろう。
爪を伸ばしきったまま、斬りかかろうとする手前の様な格好。
彼女をみやる中、鴉の盾が解けていく。
じっとその赤い瞳を見つめながら、小さく息を吸い込むと……不安に固まっていく身体に酸素を巡らせる。

「……タマモちゃんは、何をしたいの?」

眼の前にいる彼女ではなく、その中に潜んでいるだろう自分がしる彼女へ問いかける。
二重人格と同じなら、眠っているか、俯瞰で様相を見ているかのどちらか。
苦笑いを浮かべながら、健気に笑みをこさえようとしつつ、彼女の石を改めて問いかけた

タマモ > 考えが真実に到っているか、一番手っ取り早い手段は、行動に移す事だ。
己の行動に対する少女の反応、それを意に介せぬまま、試すような動きを見せる。
その結果は…

「やはり、止められたか…そして、その騒がしい鴉共の大元も理解に到ったな」

切り裂いてやろうとした動きは、自分の意思を無視して止められた。
切り裂こうとした動きをみせれば、鴉達は少女を守った。
つまりは…今の己では、この少女への手出しは無理だと言う事だ。
軽く溜息を一つ吐きながら、伸ばしていた爪を元に戻す。

「………玉藻前じゃ。その愚かな娘の名で呼ぶでない。
簡単な事、リーゼロッテ、妾の暇潰しにお主を壊せるか試しただけに過ぎん。
結果は、見ての通りじゃがのぅ?」

つまらなさそうに答え、一度、二度と爪を伸ばしていた手を振り、袖の中へと戻す。
本気を出し切れれば、あの鴉共の動きを越え、少女の命を断つのは可能。
今回は、相手の力量をそれなりに測れたので良しとしておこう。

リーゼロッテ > 「……」

殺すつもりでいたという答えに、困惑は深まるばかり。
爪が収められながら、語る言葉よりも鴉達の声のほうが耳障りなぐらいに脳裏に響く。
奴は魔ではないが、それに準ずる。
悪だ。
魂を冒涜する獣だ。
ただ、その言葉一つすらも否定できぬほど、心はざわついて、悲しげに瞳を伏せていく。

「愚かも何も知らないよ、私が知っているのはタマモちゃんだから。それに」

そう呟きつつ、魔法銃を胸元に引き寄せていたが、今度は銃口を下にずらすようにして構えていく。
何時でも射撃に移れる警戒態勢、それを取ったのはここまでの事で、知らされてきた出来事が一つ一つ繋がってしまったからで。

「答えて。この人達を何かで試したんだったら……私と同じ武器を持った娘にも、同じことをしたの? 私の……お弟子さんで、お友達の娘達にも」

魔法銃を携えている娘達は、それなりの実力者でもある。
特にこの九頭竜山脈の監視や警備を担当する狙撃隊や、その前身となった偵察班の精鋭も。
それらが忽然と消息を絶ったという知らせに、森のなかに引きこもりながら胸を痛めていた。
だが、彼女がその犯人なら全てに説明がつく。
いくら強い娘達でも、相手が異様な強さを持つならば簡単にやられかねない。
ふせられた瞳が再び彼女を見つめる。
心の痛みに薄っすらと濡れた瞳が、真実を求めていた。

タマモ > 「五月蝿い鴉共じゃ、黙らせる事は出来ぬのか?
どうせ、その鴉共にも手は出させぬじゃろうが…妾にも、限度と言うものはある。
それが来る前に、どうにかするが良い」

鳴き声の内容は理解出来ないが、醸し出す雰囲気から良い事ではないだろう事は分かる。
この少女に出来るかどうかは疑問だが、一応は問うてみる。
少なくとも、言葉の分かってそうな少女ならば、僅かにも可能性はあるからだ。

と、己へと言葉を返す少女、そこから続けられる問い。
その内容を聞けば、つまらなさそうな表情から一転、笑みを浮かべる。

「人間風情に現を抜かした上に、人間を喰らわぬ等とふざけた契りを交わす。
妖怪、しかも九尾狐でありながら…これを愚かとせず、何とする?

?…あぁ、そこらの人間はちと遊んでやっただけじゃ。
良い暇潰しになった、人間如きが妾の役に立てたのじゃ、良かったではないか、のぅ?」

人間を完全に見下し、それに組する者も娘であろうと…
そんな考えをまったく隠す様子も無く言葉にし、その扱いに、逆に同意を求めたりもする始末。
鴉達でなくとも、この存在は人間にとっては悪、そう思える事だろう。

「あぁ、その者達か…確か…」

間違いなく、言っているのは己が喰らったミレー族達の事だろう。
唇の端をつり上げ笑みを深め、思い出すような仕草をすると、思い付く限りの名前を連ねてゆく。
それは、少女であればすべて聞き覚えのある名前である。

「…その者達は、喰らった。
妾等は人間の肉体を、魂を喰らい、その力を得るもの…力がある者であれば、喰らうのは当然じゃろう?
まぁ…それを知らず、あの娘は今だ、人間を喰ろうておらんと思っておるようじゃがな?
それを知ったら、少しは懲りて、そんな人間との約束はどうでもよくなるやもしれんじゃろうか…?」

少女とは対照的に、楽しげに語る。
その語る途中で、己の言葉に、これは名案かと、ぽんと手を打った。

リーゼロッテ > 「……多分無理だと思うよ、この子達が鳴いているのは……貴方が原因だから」

うるさいからと、それだけの理由で狂気とすら言われた彼等が止まるはずもなく。
普段なら苦笑いでも浮かべて紡ぐ言葉は、曇った表情のまま、笑うことなく淡々と紡がれた。
問いを紡げば、何故か楽しげに瞳を細める彼女に、訝しむように眉がひくりと跳ねる。
しかし、言葉の一つ一つが自身が知る彼女と、そこにいる彼女が別であることを理解させた。
人を喰らわぬと決めた彼女が、こんな仕打ちをするはずがない。
それを嘲笑う彼女は、そんな想いを踏みにじっているだけだと。
握りしめたハンドガードに指が食い込みそうなほどに力が篭っていく中、連なっていく名前に、唇が小さく開く。
皆、自分が手解きした娘ばかり、指先が震えるのは怒りか悲しみか。
どちらでもいい、心に決めたドス黒い感情に身を任せると、鴉達が一斉に羽ばたき、黒い羽が秋風に踊る木の葉の様に吹き荒れた。

「……皆、あの悪いタマモちゃんだけを焼くよ。全部焼いたら駄目だからね」

友達を殺し切る事はできないが、その意志を縛り付けるもう一人の彼女なら、躊躇いなく殺しにかかれる。
久しく溢れていく残忍な一面が愛らしい顔を無表情に変えていく。
鴉達は二手に別れて動き始め、こちらはバックステップで距離を離す。
無数の鴉達が彼女の上空を不規則に飛び回りながら、青い炎を纏いながら急降下突撃を繰り返す攻撃。
魂を直接焼く炎の狙いは、今表に出ている人格のようなものだけに絞られる。
青い炎に触れたなら、術も何も関係ない。
直接魂を守る術を持たぬなら、命をすり減らす激痛と共に目の前の彼女の意志や魂だけを焼き払おうとするだろう。
もう一つの纏まりは、先程の攻撃を警戒してか、こちらの周囲を飛び回りながら身を挺する盾として待機していく。
その合間も、彼女に向け青い炎の魔法弾を撃ち放ち、クロスファイアの要領で攻撃を重ねがけする。
こちらも同様に魂を焼く青い炎の弾丸、青い曳光を描きながらまっすぐに彼女の胸元へ迫っていくだろう。

タマモ > 「おやおや、それは残念な事…それでは仕方ないのぅ」

言葉ではそう言うも、そもそも期待はしていなかった感じを強く受ける、そんな口調で。

さて、どんな反応を少女は見せてくれるだろうか?
言葉を伝えた後、視線は少女へと向けたまま、その変化を確かめる。
…まぁ、言うまでもない、その表情を見ただけでも分かるくらいの違いだった。
だが、これはこれで悪くは無い。
どのような感情が少女の中で渦巻いているか、そんな事はどうでも良いのだ。
少なくとも、少女から溢れ出る感情は、負の感情なのだから…何とも心地良いもの、そう感じる。

己に対し、その黒い感情を向ければ向ける程、同調するように己の力は増す。
そうとも知らず、己に殺意を向けている…
同じような人間達を何度も見てきたが、何度見ても哀れで面白いものだ。

「ほほぅ…? 悪いものだけを焼くのか…そうかそうか」

くっくっ、と喉を鳴らしながら笑い、改めて周囲に視線を向ける。
少女と、すべての鴉達の位置を理解し、後は耳を澄ませた。
どんな些細な音だろうと聞き逃す事はない、空を舞う空を切る音、少女の動きに合わせ擦れる衣服の布地の音。

「…喰らった肉体は、魂は、妾であり、食われた者でもある。
そう、それが力を吸い尽くされ、抜け殻のようになったものであれ、な?
さて、お主に焼き尽くせるか?」

僅かに頭を垂れ、前髪に表情の半分が隠れる。
そこから覗くのは、爛々と輝く紅色の輝き。
とん、と片足が地面を叩くように踏む…それを合図に、己の周囲にいくつもの魂魄が浮かび上がる。
それは、ゆっくりと人の形をとっていき…向けられた攻撃を庇おうと前に立つ。
言葉にした、力を吸い尽くされ、抜け殻のようになった者達。
そこに周囲を漂う別の霊魂を込め、盾にしているのだ。
それらには、少女が知る者達も、何人も混ざっているのが見えるだろう。
別に人の形を取らせる必要はない、だが、そうするのは少女の更なる反応を見る為だ。

リーゼロッテ > 自身が抱く感情が、彼女を余計強めてしまうとは知る由もなく、無遠慮な攻撃を放った。
彼女とて、四方八方から襲いかかる攻撃を、回避のみでいなすことは難しいはず。
そう思ってい矢先に、差し出した盾。
罠か何かかと、思えば、鴉達も一度空へと舞い戻り、こちらも放った弾丸の力を消していき、青い炎の弾は消えていく。
徐々に人の形を象るそれと、重なる言葉に、童顔が醜く憤りに歪み…奥歯が軋むほどに噛み締められる。
そこまでして人を弄ぶ彼女を理解するなど、最早不可能だった。
ゆっくりと力を抜いていき、軋む音が消えていく中、今一度深い青色が彼女を睨み付ける。

「……焼けるよ、この子達は…そういう子達だから」

そう告げると、再び鴉達は無遠慮に彼女へと襲いかかろうと飛来する。
炎の勢いは強く、全身が燃え盛るような火の玉となって鴉達が迫るだろう。
魂を盾にするなら……それにも遠慮なくぶつかり、込められた魂を焼き尽くす。
しかし、痛みは与えず、苦しみを焼き払うように炎は作用し、彼女の束縛から解き放とうとする。
盾にするなら次々と、混じり合った魂を一つ一つに浄化しながら、葬るだろう。

「死は静かな月夜の安らぎを。壊れた魂が目覚めるまで、眠るだけ。本当はそうやって、生きる事すら苦しかったり、壊れてしまった人を優しく葬る子達だったから」

同時に課せられた、魔を滅する役割に囚われ、来るって言ってしまったのも事実。
彼女の盾となる魂を崩すように、カラスたちをけしかけながら、その様子を見守る。

タマモ > なるほど、あの青い炎、その手の調整も可能なのか。
先の発言から、最初に己に向けようとしたのは、何らかの悪い要因を含めた炎だったはず。
だが、己が周囲に呼んだものが、魂魄であると理解した上で、再度攻撃を開始した。
それはつまり、浄化の類が含まれたものであるのだろう。
あの青い炎は、使い手の扱い次第で性質が変わる…なかなかに便利な力だ。

「ならば、頑張ってみる事じゃ。
果たして、お主はそれ程に力を振るい続けられるじゃろうか?
この地だけでも、魂だけとなった存在は…ほれ、これでもまだ一部じゃぞ?」

便利な力だ、確かに便利な力だが、それだけに負荷は小さくもないだろう。
予想が外れ、そう負荷が無かろうと、決して零と言う事はない。
掛ける言葉と共に、もう一度、地面を踏む。
同じだ、周囲にいくつもの魂魄が浮かんでくる。
…ただし、今度はその数が尋常ではなかった。
先程は、人を限定して魂魄を呼び出した。
だが、今度は人に限定せず、生命を持つすべての生物のものを呼び出したのだ。

己にとって、同じ妖怪以外の存在価値は同じ。
大小様々な魂魄が庇うように、飛来する鴉達の前へとやってくる。
…だが、次のこの魂魄には、また別の仕掛けをしておいた。
浄化の炎に触れた途端、その魂魄自体が発破するようにしておいたのだ。
魂一つに鴉一羽、完全に使い捨ての玩具扱いとして見える事だろう。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からリーゼロッテさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からタマモさんが去りました。