2018/03/15 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > いつものトゥルネソル商会。
 最近入口の付近にものすごい剣が地面に選定の剣よろしく突き刺さり始めたり。
 ちょっと人間やめてしまったりでいろいろありましたが、元気です。
 というか、むしろ人間してた時よりも元気になりました。
 でも、お仕事とかやることは変わることなく、品物を管理して、人を管理して、お金を管理してます。
 今日も、一階の事務室でカリカリと、ペンを持って帳簿をつけておりました。
 何か問題が起きたら呼びに来るように、と店員に言っておいて少女は売上を眺める。

「ん。
 やっぱりあれのおかげかしら。」

 武器への注文……改造や研ぎ直しなどの依頼が増えているように思える。
 入口のところに、嫁が発案した竜の剣を突き刺して看板をつけてみたがそれがいい宣伝になったのだろう。
 契約してるドワーフさんの腕は確かなものだし。
 うんうん、と嬉しそうに笑みをこぼしてみる少女。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 団員から最近話題の店があると聞いてやってきた。
何でも、店主が美人で入口には巨大な剣が刺さっているだとか。

気になった私は早速非番の日に足を運ぶことにした。
そして店の中に入ってすぐ、私は足が止まることになる。


「おぉぉ、本当にあるではないか。」
見た目や感じる力からして、竜の素材を加工したものか。
重さもズッシリしている。
私の細腕では片手で持ち上げることは難しいかもしれない。

ところで、これはやはり非売品なのだろうか?
私は剣の前で難しい顔をしていた。

リス > 店の外観からしてみれば、その剣も、大きさ的に見劣りはしないだろう。
 なにせ、店の方は総レンガ造り4階建ての建物なのだから。
 そして、店の前で何やら剣を見ている人がいるとのことで、店員から連絡を受けた少女はペンを置いた。
 一階の総合受付を通り過ぎて、入口の方へと移動する。
 一人の女性が感心したように、極匠を眺めている。服装から見ると高貴な方ともお見受けできる。

「いらっしゃいませ、そちらの武器の製作者にご用事ですか?」

 地面に突き刺さっている剣は売り物ではなく、武器を作った人の技術を知らしめるもの。
 その技術を求めて、武器を研ぎ直したり打ち直したり。
 オーダーメイドで作ってもらったりしてもらうための展示品なのである。
 彼女もそう言う目的なのかしら、と思いながら問いかける。

フォーコ > 入り口で騒いでいる私のことを誰かが知らせたのだろう。
店主らしき女性がやってきてこちらに声をかてきた。

団員から聴いていた通り、なかなかの美人である。
なるほど、剣だけでなく店主にも目が行くものだ。

「ああ、どういう経緯でこれを作られたのかと思ってな。
恐らくこれは非売品であろう。
ならこれと同等の物を私も欲しくてな。
仕事柄、竜の類を退治することもある。
その際にこんな武器があれば仕事が楽になると思ってな。
ただ、これは大層重そうだが。」

非売品であろうが材料さえ揃えればここに持ち込めば作ってもらえるだろうか。
その際はもう少し軽めに調整してもらおう。

リス > 「ああ、それですか。私の伴侶が持ってきたものです。
 お客様の仰るとおり、そちらは非売品とさせて頂いておりますの。
 余りにも大きいですし、重いですからね。
 引き抜ける人が居るかどうかも怪しいものです。
 ただ、引き抜けたとしても、これは看板のようなものなので、お売りすることはできませんけれど。」

 少女は小さく頷きながら、視線を剣の方に送ることにする。
 地面にしっかりと突き刺さっているそれは、紛れもない一級品の技術の賜物である。
 武器とか詳しくなくても、それが素晴らしいもので、すごいものだ、と判るぐらいに。

「話が逸れまして申し訳ありません。
 はい、素材と、お金をご用意いただければ、此方の剣を作った職人にお話を通します。
 素材に関しては、流石にドラゴンですから……流通数が少ないものでお客様でのご用意をお願いいたします。
 あと、制作にはお時間を頂きますが、ご要望の武具をお作りしてお渡しさせていただくことは可能です。」

 同等のものが欲しいのならば、素材は持ってきて欲しいと願う。
 その代わり、値段は手間賃と、工費のみであり、同じ武器を買うよりは安く済むようにします、と。
 ニコニコと笑みを浮かべながら、如何しましょう?と問いかける

フォーコ > 「伴侶…?
貴女の伴侶と言うのはドラゴンハンターか何かか?
しかし、これが非売品と言うのは少し残念だな。
私では難しくてもこれを使いこなせる人種はこの辺りにはそれなりに居るだろうからな。」

やはり非売品か。
しかし、彼女の伴侶が持ってきたと言われると目が丸くなる。
彼女の連れ合いは竜を討伐する類の人なのか。

「いやいや、楽しい話を教えて貰えて何よりだ。
なるほど、ドラゴンを討伐するか手なずける必要があると言うわけだな。
しかし、並みのドラゴンを倒した所で同じものが入るのだろうか。
ちなみにご店主は素材の入手方法について伴侶の方から聞いておられないのか?」

綺麗な店主の笑顔を眺めている。
うん、綺麗な女性はただ笑っているだけで華があるな。
とりあえず、色々と興味は尽きないので少し話に付き合ってもらうとしよう。

リス > 「伴侶に関しては、プライベートになりますので。
 そちらは、ディスプレイ用に、と古龍の素材をふんだんに使いましたもので。
 そうそう居ない古龍の素材で出来た武器は手放すのは惜しいものです。」

 ほかに変えがありませんので、と少女は困ったように笑みを浮かべてみせる。
 伴侶に関しては返答を避けておくことにする。
 商売とは関係のないプライベートなことにも通じるものなので。

「はい、入手方法は、竜の信頼を得て手にするのが一番ではないかと。
 若い竜でも気性は荒く倒すのはかなり難しいと言われますし。
 ただ、お客様の仰るとおり、ドラゴンにも、色々といます。
 そのドラゴン毎に違いはあるかと思われますわ。
 炎の竜なら、炎熱に強い剣が出来上がるでしょうし。
 若い竜よりもやはり、年を経た竜の方が素材としても上位にくるのではないか、と。」

 自分を眺めている視線に気がつき、彼女の目を空色の瞳は見上げる。
 ことんと軽く首を傾ぐ。

「私に何か付いておりますか?」

フォーコ > 「すまない。 他人様の家庭事情を覗くつもりはなかったんだ。
成程…古龍か。 確かに簡単には手に入らんだろうし、手放せんか。」

店主を困らせてしまった。 私は眉を下げ首を横に振る。
初対面なのに入り込んでしまった。

「そうだな、分けてもらうのが一番良いだろうな。
素材が欲しいからと何もしていない生き物を殺すのは避けたいし、
そうそう手近に悪い竜が居るとは限らないからな。
やはりこのレベルの品となると経験を重ねた竜が必要か。」
剣の方に視線を向ける。
ご店主の言うように、経験を積んだ古龍が必要になるだろう。
となると、相手は相当な強さがある上にそもそもが希少だ。
出会うことすら難しいだろう。

「ああ、団員から聞いていた通り随分と綺麗な店主だと思ってな。」
私は隠し事の類が苦手だ。
なので、思ったことをそのまま口に出した。

リス > 「いえいえ、お気になさらず。興味が沸くとどうしても聞いてしまうことでありましょうし。
 はい、流石にコレばかりは。
 売りものにするなら、安定供給出来るものではないと。」

 謝罪ににこやかに答えることにする、確かにこれを見ればついつい問いたくもなるものなのだろう。
 自分だって問いたくなるからそれで怒ることはないと笑ってみせる。
 品物に関して逆に言えば、安定供給のできる量産品であれば、売るのに躊躇いはないということである。
 一般流通できるような、大量生産品であれば、何としてでも準備するのがここ、トゥルネソル商会だ。

「ええ、ドラゴンならば、ウロコや爪や牙、生え変わることもあるでしょうし。
 それを譲ってもらえればみんな幸せかと思います。
 
 あと、確かに齢の若い竜の素材では、これと同じものは無理かとおもいます。」

 重さとかは、多分若い方が軽くなるのではないだろうか。
 密度とか、これは後で自分も調べてみる必要がありそうだと思う。

「ふふ、おだてても割引はしませーん。
 でも、ありがとうございます。」

 綺麗だと言われて、少女は嬉しそうに笑う。
 でも、商人として煽てただけで割引するほどきやすいわけではないですよ、と釘を刺しておきます。

フォーコ > 「こんな品が安定供給されようものなら国家間のパワーバランスが変わりそうだな。」

にこやかな店主と、並んでいる品を眺めた。
ここは一点ものよりは大量生産や安定的に仕入れることができる品を扱う店の様だ。
都市で店を出すにはこういった店の方が上手く商売出来る気がする。

「なるほど、手を出さずとも生え変わりの時期に取れたものを使えばいいのか。
ご店主は随分と竜について詳しいと見える。
やはり若い竜では同じものを作れんか。
ちなみに、これは重さとしてはどれくらいなのだ?」
刺さっているものを触るわけにもいかず。
見た目からして重いのは分かるが、知っているなら聞いてみたい。

「いや、煽てて安くしてもらおうとか言うわけではない。
後でお茶でもどうかと思ってな。」
どうやらご店主はノリが良い相手の様だ。
ならばもう少し色々と話をしてみたいものだ。

リス > 「自国が強化されるのはいいことではないでしょうか?
 少なくとも、他国の影に怯える必要はなくなりますわ。

 その前に、この国自体を正さないといけないという問題はありますが。」

 そして、一点物に関しては、こういう風にドワーフの鍛冶師を紹介するなりなんなりで、対応すればいいのだ。
 それが少女の……否、トゥルネソル商会全体での意見である。
 その結果が、複数の支店と、この建物とも言える。

「情報もまた売りものですから。
 これは、今後お付き合いいただくための先行投資と言う事にしておきますわ。
 この剣ですか?鞘込みで、170センチ、重さ500kgを超えてます。
 ただ、扱えるのであれば、古龍でも必ず斬れるでしょう。」

 伴侶の話を思い出しながら答える。
 性能はすごいのだ、使えれば、の話ではあるけれど。

「あらあらあら?
 伴侶がいると聞いた上で、お茶に誘うんですか?」

 彼女の言葉に、目を瞬いて問い返す。
 いたずらを思いついた子供のようににひ、と笑みを浮かべて半眼で一歩近づいて見上げる。

「下心は?」

 にやにや、と言う音がするような笑、半眼で見上げながら、ストレートに問いかける。

フォーコ > 「確かに、自国だけが強化されればな。
だが、誰でも使えて誰でも作れるとなると簡単に広まってしまう。

…私は今の状態でも気に入っているぞ。
知り合いの中にはご店主のように正さんと思っている者も多いが。」
ご店主はどうやら良心的な人物の様だ。
この国の現状を憂いているタイプの一人だった。
この国で手広くやっているにしては珍しい。

「すまない、次からは対価を支払うとしよう。
広い屋外で思い切り振りまわす前提となるな。
その威力なら攻城兵器としても使えるな。」
重さを聴いて驚いた。
これを一人で振り回すとなると余程の怪力が必要になる。。
古龍でも切れると言うのなら屋外での使用では最強クラスの剣と言えそうだ。

「そういうことになるな。
何せ私は邪なダークエルフなのでな。」
私は得意げに答えた。
そして、彼女も悪戯な笑みを浮かべ近づいてきた。

「下心だらけだ。 無論、ご店主が望む範囲までだがな。」
ご店主が手の届く範囲に近づくと、そうっと手を伸ばして抱き寄せようとするだろう。

リス > 「私は別に、売れれば良いのです。
 正さんというのも、国が潰れるのが嫌だ、という程度のことですよ。
 そこまでの正義感とかそういうのはありませんわ。」

 良心的というよりも保守的というべきだろうか。
 現状はしっかりと把握しているけれど、だからといって行動を起こすつもりはない。
 どこにでもいる一般市民的な、その程度の存在であるのだ。

「いいえ、これは私が自発的に話したことですし。
 勝手に話して対価を寄越せは可笑しいにも程がありますから。
 必要な情報を必要な対価で提供するのが正しい商売の有り様ですわ。
 たしかに、これなら、お客様の仰る通りに、城も斬れそうですね。」

 ドラゴンを屠れるなら確かに、城もいけるな、と刺さっているそれを眺める。
 こわいわね、とどこか他人事のように剣を眺める。

「対価をお支払いいただき、正しくお買い上げ頂くなら。
 それは、『お客様』ですわ。」

 種族など、関係はない。
 邪だろうが、ダークエルフだろうが、ちゃんとお金を払って品物を買うなら、そう括る。
 先程の、伴侶がいるのに、誘うのかという問いかけに対して、わざと言い返す。

「お仕事中ですから。」

 抱き寄せようと、腕を伸ばしてきた相手に、するり、と下がってみせる。
 そして、店内へと移動し、中断していた書類をしまい込み、店員に指示をする。
 ぽふ、と帽子をかぶって、カバンを持って、戻ってくる。

「楽しませて、頂きましょうか?」

 奢らせる気満々の少女は笑みを浮かべて言いましょう。

フォーコ > 「分かりやすい考え方だな。
その観点で言うのならまだまだ商売は続くのではないか?
いや、二つほど脅威になりうる国が近くにあったな。」
ご店主の望む商売の継続と言う意味ならこの国はまだまだ大丈夫だろう。
とはいえ、近隣に二つ巨大な敵国があるが。

「耳が痛いな。
あまりあこぎなことはしないようにしよう。」
勝手に押し付けて対価を取った事のある身としては苦笑を浮かべるしかない。

一級品の危険物を店頭に飾っている。
願うことなら紛失など起きないでほしい。

「ほう、対価を払えばいいのか。
ならばそれ相応の対価を支払うとしよう。
あまり高額でないことを期待するよ。」
彼女の言う対価が金銭的な意味であればいいのだが。
ともすれば支払うにそうおうの思いをするような物かも知れない。

腕が空を掴み、溜息をつきそうになる。

が、しばらくして荷物を持ってご店主がやってきた。

私は上機嫌のご店主に笑みを返すと共に店を出る。
彼女が応じれば重たそうなカバンを代わりに持つことだろう。

リス > 「商人の考え方は、だいたい同じだと思いますわ。
 ええ。続かせますよ、他の国には負けないようにするつもりもありますし。」

 ほかの国との戦争状態でも、商品があり、お客様が求めるなら売るのは商人の役割である。
 国は潰れていないのだし。

「商売は、信頼が基本ですよ。」

 商人ではないのは見てわかるし、まあその程度のことを軽くたしなめる程度にしておこう。

「あら、人妻がそれなりの対価でどうにかなるとでも?
 と、お仕事は此処まで。
 これからデートに連れて行って下さるお方?
 お名前ぐらいは、お聞かせ願えますか?
 私の名はリス。リス・トゥルネソルと申します。」

 カバンは、持たせてエスコートしてもらい。
 今回はお茶だけ飲んで、終わりとしよう。

フォーコ > 「私はフォーコ・アッサルトだ。」
問われて初めて名を言ってなかったことを思い出す。

渡されたカバンを持ち、彼女とお茶を楽しんだ。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。