2018/02/07 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
■リス > マグ・メールの平民地区と、富福地区ちょうど間、大通りにある4階建てのレンガ造りの大きな建物がある。
そこの入口は、トゥルネソル商会と書き込まれた看板が置いてあり、本日の目玉商品が書き込まれている。
年中無休、24時間営業している大型商店で、食料、酒、冒険者用の道具、武器、防具、服、宝石など様々なものを取り扱っている。
お値段は控えめ庶民の味方。
トゥルネソル商会はいつも皆様のご来店をお待ちしております。
本日、リスは事務室で作業を行っていた。
いつものように、従業員には不測の事態や、自分宛の手紙や客があれば呼びに来るかこの事務室に通すように話をつけておいてある。
作業というのは、いつもの売上帳簿や。
在庫の確認に、諸々の物の仕入れの調整、この店に登録している傭兵たちの状況の確認。
船便や馬車便の運行状況の確認。契約している職人達の作業状況……etc……
広げている作業が多ければ、そういった確認項目も多くなってくる。
やりがいはあるが大変で。
これは、店長である少女にしかできない作業でもある。
かりかりかりかり、と一回の事務室に羽ペンが紙の上を踊る音が響いている。
■リス > 「……ふぅ。」
多くの書類仕事は肩が凝る。
大量の作業を繰り返し、最後の作業に視線を向ける。
そこには、とある社員に送る為の装備一式、さて、どうやったものだろうか。
居場所はだいたい報告を受けているから、そのまま送り届けるか。
逆に呼び寄せて、渡したほうが良いか。
「手間ではあるけど、呼び寄せたほうが宣伝効果になるかしらねぇ。」
とはいえ、あまり多く冒険者を抱え込む気はないし、それなら、送り届けて渡したほうが良い。
うーむ、と少女は装備一式を見て悩む。
箱には、ミスリル制の防具と、薬や食料が詰められている。
これで十分ある程度の活動はできるはずだが……が。
冒険者ではない自分にこれが十分かどうかもまた不明。
手探りにも程があるわね、なんて少女は箱を眺めて苦笑をこぼす。
■リス > 「……ん。
まあ、送り届けようかしら、足りなければ足りないといってくると思うし。」
そう結論づけることにする、彼女が何をどれだけ必要としているかは連絡してもらえなければわからない。
先ずは送り、必要分が足りなければそれに合わせればいいのだ。
それに、ポーションの瓶は5つほど、保存食は一週間分。
満足ではないかもしれないがこれで十分凌げるはず……だと思いたい。
保存食といっても、栄養価とかを考えてしっかりしたものを入れている。
普通の冒険者なら、保存食にここまでするか、というレベルだが本人は知らないのはご愛嬌というやつか。
少女は、うん、と決意を込めて箱の蓋を閉める。
そして、奴隷の店員を呼んで、郵送の手続きを始めることにする。
これで、大丈夫であろう。と。
今、するべきことはこれぐらいかな、と軽く伸びをして、気分を切り替えた。
■リス > 「さぁて、と。
これでやることは終わったし、そろそろ上がろうかしらね。」
うん、と満足そうにひとつ頷いて、立ち上がり、金庫の中にお金と書類をしまって鍵をかける。
とはいえ、直ぐに帰り支度をするわけではなくて、少女はトコトコと、奥の給湯室へ。
喉が渇いたしお茶でも飲んでからにしましょうと、お湯を沸かし始める。
お湯が沸く間に、お茶の道具を取り揃えつつ軽くあくびをする。
今日も疲れたわぁ、なんてのんびりした気分で言葉を放ち。
お湯が沸いたら、まずはポットとカップにお湯を注いで置く。
ほこほことしたお湯でポットとカップが温められていくのを眺めることなく、お茶の葉を手にして、お茶を作り始める。
そこから、ティーポットを手にして茶葉を入れ、しっかりと温めたお湯をそのティーポッドに入れていく。
茶葉がぐるぐる動き回る様子を眺めてから蓋をして、砂時計を回転させる。
出来上がるまでの間に、暖かくなったポットとカップからお湯を捨てておいて、茶漉しをポットにセットしておく。
砂時計が落ちきったら、ティーポットから、ポッドに入れ直して茶葉を漉す。
綺麗にできた紅茶をカップに入れて。
「お茶菓子は…………」
どうしよう、食べたいというのもあるけどご飯も近いし。
食べたら太るかなぁ、太るだろうなぁ。
紅茶にはお茶菓子が欲しくなるけど、我慢我慢と息を吐き出して欲望を我慢。
出来上がった紅茶のみで、ブレイクすることにした。
■リス > 「ん~……。」
紅茶の良い香りに女は軽く感嘆の息を吐き出しながら、美味しく出来たなぁ、と自画自賛。
本格的に勉強したメイドとかそういったものにはかなわないだろうけれどね、なんて軽く笑ってみる。
事務室に一人で紅茶をすする音が響いて消えていく。
静かでのんびりとした時間を堪能するように、女は紅茶を楽しむ。
たしか、紅茶って香りも楽しむものだったかしら?
思い出しながら、今度はそっちも気にしてみましょうかと小さく笑う。
店員から何か問題ができたとか、呼びに来る気配もなさそうだ。
紅茶を飲み終えたら、今日はもう上がろうかしらなんて、女は考える。
最初からそのつもりであるのだが。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にセレインさんが現れました。
■セレイン > こんこん、とノックが響き。
店員の控えめな彼女を呼ぶ声が響く。
声色からして何かが起こった様子ではあるが。
入ってもいいでしょうか、と言う問いかけがもう一度響く。
■リス > 「あら?」
帰りの間際に起こる問題というのは、よくある話である。
基本的に責任者がいるあいだにいろいろ責任の発生しそうな問題を駆け込んで持ち込もうとする心理だろうか。
それとも、そこだけ記憶に鮮明にあるからだろうか。
どちらにしろ、問題が発生した模様なので、カップを置いて対応することにしよう。
店から出るまでは、店長なのだから。
「はい、どうぞ?
要件も同時によろしくね。」
ノックしてきた奴隷の店員に声をかけながら、少女は視線を向ける。
さてはて、何があったのかしらね、と首をかしげて。