2018/01/27 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場 十三師団駐屯地」にヴェルムさんが現れました。
■ヴェルム > お約束待機中です
ご案内:「ハテグの主戦場 十三師団駐屯地」に舜胤さんが現れました。
■ヴェルム > 主戦場の外れで出会った舜胤は記憶を失くし彷徨っていた。
出会い方はたいへん血生臭いものであったが、幸いにも話のわかる人物だったこともあり、彼女を連れて十三師団の駐屯地へ戻ることにした。
日はすっかり落ちた時間、駐屯地は松明の明かりを付けて見張りが周囲の警戒をしている。
「ここがウチの駐屯地。案内したいとこだけど、まずはその服をなんとかしたほうがいいかな…風呂あるけど入る?」
駐屯地の中に入れば、団員たちはみな忙しく業務に励んでいるため師団長を出迎える者は少ない。
気づいた者は「お帰り団長」とか気軽に声を掛けてきてくれるが、すぐに隣の血塗れの猫耳メイドに驚いた表情を浮かべていた。
とりあえず招き入れたが、まずはその服をなんとかしたほうがいいだろうと、風呂を提案してみた。
■舜胤 > きちんとついてきた、血塗れ鮮血メイド一名。
さっきまで殺戮の限りと一方的な蹂躙の極みをしていたとは思えないが、
王国側の騎士(師団長)に連れられて 駐屯地と言う場所に保護されてきた。
見張りはきちんと警戒しているようだ、まぁ メイドからしたら物足りなさ満載ですが…
団員の様子は風紀乱れた様子はない、それとやはり これは 師団長のようだ。
出迎える人数は少なくても その対応からして 疑いの目を向けていたからだ。
「…そうですね、風呂は…あれば。服は、虚倉庫があるので問題御座いません」
ぴっちょんぴっちょん 先ほどから 鮮血メイドの裾から滴り落ちる血。
メイド自身が流した血ではなく、全て返り血。それ位 殺伐料理(殺し)をしていた。
提案には応じたい 服は 俗にいうアイテムボックスに替えのメイド服を入れているから不要と告げる。
■ヴェルム > あまり団員から敬われていないようにも見えるが、これがこの師団の日常。
人手不足なのもそうなのだが、できるだけ上司と部下の距離感を少なくしているため、挨拶の気軽なものだったり、呼び捨てで呼ばれたりもしょっちゅうだが、それゆえに結束もまた強い。
さらには団員の中にはミレー族や魔族といった多種族が平然と輪に混じっていたりする。
「虚倉庫…まぁなんか便利なものみたいだね、じゃあこっちへ」
ただあんまり血塗れでウロウロしていると、だんだんザワついてきてしまう。
馬や犬たちも血の匂いにビビリ始めてしまうので、彼女をつれてそそくさと仮設風呂を設置したテントの前へ。
虚倉庫と聞きなれない言葉ではあるが、なんとなくイメージがついたのか特に詳しく聞かず納得した様子。
「えーと、じゃあ外にいるから…ゆっくりしていいよ」
風呂は今は誰も利用していないので、彼女だけになる。
誰か見張りでも立たせておくかと思って周りを見るが、あんまり暇そうな人がいなかった。
拾ってきたのは自分だし、彼女を一人置いて離れるのも不安なので、テントの外で待っていようか…皮肉なことに自身は忙しくはなかったし…。
■舜胤 > 師団の見張りが少ないように思える。そもそも師団の割に…反響定位など使用した所―入った前後に。
師団の割に人数が少ない。ギリギリ師団になってますが正しいのだろう?
人間に限らず 色々と 混じっているようだが メイド自体が分類上魔族なので、差別意識は全くなかった。
「別名 異次元収納ですが。…」
余り喋る事はしないようで、案内に従って歩いていく。
足音は最低限に落とした歩み方で、着実に彼の後ろを歩いていく。
テント、まぁ 移動を繰り返す駐屯地であれば、的確な代物。
「すぐにすませますね」
風呂は所望したので そそくさと入ろうとする。
見張りは必要でしょう、一応保護されてきたとはいえ不審者に近い。
拾われた身分としても監視の意味で見張りは必要では、と言えなかった。
暫くと言っても 10分少々で済ませたらしく、血塗れメイド は 綺麗なメイドになって テントから出てきたという。
その時は 大小の拵の存在が無かった…もう 武装をしていないメイドが其処に。軽く会釈程度に頭を下げて
「お待たせ致しました。 色々とお聞きになりたい事もありましょう?」
■ヴェルム > しばしテントの外で待っていれば、綺麗になった猫耳メイドが現れた。
血塗れの姿しか見ていなかったので、きちんとした姿を見ると「へぇ」と興味深そうに眺めていた。単純に、可愛いと。
「ほんとにすぐだったね、メイドさんらしいけど。
聞きたいことと言っても、ここ最近の記憶がないんだろう?」
ものの10分ほどで出てきた彼女、確かにメイドらしいてきぱきとした動作と振る舞い。
今は客人だから、ゆっくりのんびりでもいいのだが。
彼女がいろいろご存知なら聞きたいことはたくさんあるのだが、記憶が無いというのであれば、さてでは何を知っているのだろうか。
とりあえず外では湯冷めするだろうと、師団長のテントに向かい彼女を連れながらの会話。
■舜胤 > 風呂には入った そして 体を洗って…仮説風呂の湯自体が血に染まったので、
洗浄魔法で綺麗にし 湯を張り直して元の通りに終了。
その間約10分少々。後で誰かが入ってきたとしても気づく事はあるまい。
「人に遭遇した一か月間の記憶は欠落です。
一か月毎にどうやら 遭遇した人たちとの記憶がなくなるようです。
自身の記憶は欠落しておりませんので その辺は無くて良かったと思います。
記憶がないといっても 都度 メモは取っておりますので然したることは…」
記憶と言っても人と遭遇した際の記憶がすっ飛ぶだけなことを伝える。
それもきっちり一か月事にその記憶が欠落する事も。それ以外の記憶の欠落はない事を伝えよう。
一種の呪いに掛っているのだ、それも面倒な呪いの様なものに。
ごそごそと取り出したのは 遭遇を綴ったメモ帳。パラパラとめくって…然し 其のメモ帳、ほとんどのページは白かった。
■ヴェルム > 「それはまた、面倒な問題だね…いや呪いの類か。
そんな呪いを考えた奴がいたとしたら相当捻くれてるね」
舜胤の説明を聞くと、なんと難儀な問題を抱えているかと。
呪いについてはいろいろと聞くこともあるが、こうも面倒な呪いは聞いたことがない。
だが確かに彼女の言うとおり、言葉や知識まで失うことになるような呪いではなくてよかっただろう。
「なるほど、メモか…それならご家族や自宅の場所なんかも……
なんか真っ白だね…」
メモを取っていると聞けば、安心したように微笑む。
これなら彼女の身内や、家の場所、友人などの情報やヒントが得られるだろうと期待していた、ほとんどメモが残っていないのを見るまでは。
ちゃんとメモ取ってたのかと、疑うような目線を舜胤に向けてみた。
■舜胤 > 師団長のテントにつく事が出来れば 中で話し始めてみたい。
「特に然したる問題は御座いませんし。」
問題ないらしい。メイドはメイドだった。元々その辺の記憶力はよくなかったのだ、
覚えているといっても半年程度で忘れる始末。それが一か月毎に欠落になっただろうけど、
解呪する気を起こさなかったのは 頼む方向性に知り合いがいなかったのと、
何より 呪いかかったままでいいか、だった。
「つい最近 今の状態で目覚めたばかりなので、何もメモをしていないのですが、自身の記憶はありますし
人と会った遭遇だけを認めるのであれば 認めておりません。
あ、では 簡単な自己紹介を致しましょうか。
名前は先ほど申しましたが 鳳 舜胤 吸血鬼にして真祖種 『愚癡』の二つ名を持つ、
魔王リュウセンの一人娘にして次期継承者です。一応魔王に当たりますが元魔王です。
家族と自宅の場所は 遭遇の呪いにより欠落しているので覚えておりません。 こんな所でしょうか。」
色々とツッコミと爆撃級の内容である自己紹介を口にし始めた。
メモは取っていなかった ただ その記憶だけは覚えているのだ、忘れようにも忘れられん。
あと 疑う視線を向けられても動じなかった。
■ヴェルム > 「いいのかそれで…
まぁ君のことだからどうともできないけれど、悪化しないことを祈るよ」
記憶の欠落を全く気にしていない様子の彼女が心配になる。
親切心もあるが、万が一呪いが悪化して知能すら蝕んでしまったら。
あの戦闘力を持ったままのモンスターになってしまうのではないかと。
なんとかしてあげたいと思うが、生憎呪いに詳しい人物に心当たりが無かった。
そうして師団長のテントへと入っていく。
マークが付いているだけで、大きさは他の団員達の使うものと変わらない。
一応、客人を招いたり作戦会議をするためか、絨毯や家具はそれなりのもので、テーブルには地図が広げられていた。
あとはパーティションの向こうにベッドがあるくらいか。
ああ、彼女を休ませる場所を用意しなければ…。
「吸血鬼の真祖種の…ま、魔王……。
肩書き、いっぱいあるね…」
なんとなくその強さから予測は立てていたのか、元魔王と名乗られてもあまり動じていない。
驚いたのはその肩書きの多さのほうだった。
こういうのは憶えているものなのか、というかこれで簡単な自己紹介なのか、乾いた笑いを浮かべながら冷静になって彼女の言葉を整理する。
「舜胤の目的は、その居場所のわからない家族を見つけることかな?」
■舜胤 > 「元々 遭遇しても忘れやすかったので。
序にいますと 吸血鬼なのに猫耳と尻尾がありますが これも呪いの一種なのです。
此方は解けますが 解くとつまらなさそうなので、解く気はありません。」
遭遇に関しての欠落について全く気にしていなかった。
元々その辺に執着する性分でもなく、忘れない様にメモを取れればよいのではと考えているに留まっている。
ただ 問題になっていたとしても 解呪者は知らず、自信を探している家族等が捜索願を出しているとは思えない。
あと 猫耳と尻尾は 呪いだったが これは自身で解呪いつでもできるので、今は解く気はない事を伝えよう。
何より解いてしまったら 普段から 表情が淡いので読み難いと噂されるのに余計分からなくなると。目覚めてから僅か5日の事だった。
テントの中は まぁ 大きかった。
適当に座っていいのであれば テーブル席の椅子に腰かけよう。
保護と言う名の後程 テント位はくれるのであれば 頂こうと思案する。
「要は真祖吸血鬼です。元魔王ですのでそこそこ強いですよ?」
そこそこではあるまい、それなりに強いと思う。
それ以上突っ込まれても 如何せん覚えていない。魔王の領土とか先代魔王は既に故人だし。
彼に問われた問いかけに対して そうですね、と漏らしてから
「居場所の分からない…そもそも私が行方不明になっている事すら不明の様な。
前の私がどんな性格で そんな行動をしていたかは忘却の彼方ですので、何とも言えませんが、
取り合えず 父親筆頭に家族を見つけるが目標でしょうか?あ、先代魔王である母は既に故人です。」
それで 保護されようとしている自身は 此処で何をしたらいいのだろうか? 料理(色々な意味で)? 始末(色々な事を)?
■ヴェルム > 「あ、それも呪いなんだ…
まぁ解かないほうがいいな…」
つまらないから解かないという猫耳と尻尾の呪い。
確かに表情少ない彼女に付いているそれは、わかりやすいし愛嬌もあるような気になってくる。
ただこういう呪いを造る奴は、変人なんだろうかと思ったりした。
テントの中のテーブル席に彼女が座れば、相対するように向かいの椅子に腰掛ける。
記憶とか家族のことについて、彼女は火急に探さなければならないというわけではないらしい。
父親が存命らしいが、魔王の夫というからには只者ではないのだろうし、そう簡単に見つかるとも思えない。
だがこの13師団には魔族も多く参加しているし、人の出入りの激しい。
彼女の家族に繋がる手がかりを得られる可能性は高いだろう。
それに彼女の戦闘力は手放すのも惜しい、ただあまり束縛はしたくない。
あくまで彼女の自由を尊重したかった。
「確かに君は強いし頼りになりそうだ。
家族を探す手伝いの対価として、十三師団に協力してくれるなら嬉しいけど、いいのかい?」
彼女がそれで構わないのであれば、団員として招きいれよう。
もちろん彼女の好きなときに出て行ってもらっても構わないと伝える。
仕事をさせるならやはり戦闘員だが、人手不足な師団であるため、身の回りの世話や掃除洗濯、料理も持ち回りで行っている。
彼女にも手伝って貰いたいところだが、本当の料理や掃除ははたしてできるだろうか。
■舜胤 > 猫耳は震えたり立ったり伏せたり 尻尾は先っぽが丸まったり揺れたりと
大凡猫の様な動きをしていた。いや、テント外の見張りか団員の足音や会話がぼそぼそっと聞こえるのだ、聴覚が鋭くてどうにもない。
「ああ、それに 猫になる呪いもあります、解かないですが」
吸血鬼なのに猫になる呪い
吸血鬼なのに猫耳と尻尾が生える呪い 二つは放置している。
見た目で既にミレー族に間違えられて 舐められて料理と始末を致す、一種の戦法。
目覚める前の記憶がないが、母以外の家族に関しての記憶が無いのも関わらず火急さはない。
何か捜索願が出ていないので やらかしたかしら、と思うので急いでがない。
団員にも魔族はいるらしいが 母から継いだ魔王の名はあまり有名でもない、知っているだろうか?
色々と足りないが 協力する代わりに保護してくれるのであれば。
「異議なし。ではその条件で等価交換と言う事で良しなに。」
主に料理(色々な意味で)と始末(言わずもがな)を存分に出来る戦闘員を致そう。
本当の意味での家事の腕前は 後々 身をもって受けてもらおう 真面だと思うその腕前を!
■舜胤 > 【続きは後日となりました】
ご案内:「ハテグの主戦場 十三師団駐屯地」から舜胤さんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場 十三師団駐屯地」からヴェルムさんが去りました。