2018/01/18 のログ
■ゼナ > 「―――は、はい……リス、の……恥ずかしい、ところ、も……見せてもらっちゃいます……。」
彼女の言葉遊びにあえて乗っかり、胸の鼓動の高鳴りに身を任せる。
最初に脳裏に過るのは、幾度か目にした彼女の恥部。
女の子の割れ目と、男の逞しい肉塔が同居する倒錯的なあそこ。
続いて浮かび上がるのは、タンスや長櫃に収められているだろう彼女の下着や、薄手の夜着。
そして、彼女とまだ見ぬ彼女の妻が、日々睦事を交わしているであろう寝台。
きゅぅ…っと収縮する膣肉が、同時に締まる後孔に埋まった淫数珠の感触と、クリトリスリングに剥き上げられた肉芽のヒクつきを感じる。
下着すら履かぬまま、そんな淫具を着用したままの仕事で濡れて、蜜こそ拭き取ってはいても雌の発情臭も濃厚に残したままの身体で彼女に会いに来ているのがそもそもおかしな話なのだ。
やはり自分は、彼女と、普通の親友以上の関係を、互いに溶け合うような肌の重なりを求めてしまっているのだろう。
改めて己の気持ちを自覚しながらたどり着く彼女の私室は、思っていたよりも家具の少ない簡素な部屋。
そして―――。
「――――………あ。」
その部屋から、特に清潔そうな寝台から漂う濃密な香りが、媚薬香めいてゼナの鼓動を跳ねさせ、顔の温度を上昇させていく。
「―――は……はい……。」
基本的には身支度と就寝、そして彼女の妻と愛し合うためだけの部屋なのだろう。
必然的に座る場所も限られて、ゼナは誘われるまま大きな寝台の端―――彼女と、そのお相手様が絡み合い、愛し合う場所に腰を下ろした。
リスの匂いと、まだ見ぬ竜の甘やかな香りが強まって、ゼナは内腿を強く閉じ合わせた。
その奥には、早くもぬるりとした淫らな感触がある。
■リス > 「どう?私の部屋。
飾り気がなくて、人様を招くような部屋じゃないわ。」
もっと、雰囲気のある部屋にすればいいと思うのだけれども、それはあまりしたくはない。
理由としては、見栄えを意識してしまうとどこまでも追求しなくてはいけなくなるし。
寝るためだけの部屋にそんな余計な資金はかけられないというのが少女の感想で。
やはり、恥ずかしいわ、と少女は軽く照れた笑みを浮かべてみせた。
「どうしたの?」
彼女が零した声、問いかけては見たものの彼女の赤く染まる顔に笑みを浮かべる。
あぁ、と納得した。
そう、自分と嫁の匂い。自分は慣れきっている匂いだけれども、彼女はそうではない。
女の匂いに興奮しているのだとわかった時に、自然と溢れる妖しい笑み。
女の艶を載せた笑みを浮かべてみせる。
「ゼナ、大好きよ。
貴女が望んでさえくれればいつでも私は貴女を受け入れるから。」
少女は、そう言葉にしながら手を伸ばして、彼女の頬に触れていき、そっと触れるだけの口づけを。
そして、しゅるり、と己の服を落としていく。
あらわになる肌、朝から仕事をしていて、汗を掻いていて、シャワーすら浴びてはいない。
汗ばんだ匂いをまといつつ,少女は相手に身を寄せる。
「はしたないことなのだけど。
ゼナ、貴女と、今ここで愛し合いたいわ。
貴女を抱いて私の匂いを擦り付けてマーキングして。
貴女の中に私の子種をたっぷり注ぎ込んでしまいたい。」
彼女の体を抱きしめて、己の白い肌を、彼女の服にこすりつけつつ、見上げて求める。
■ゼナ > 部屋に蟠る饐えた淫臭にぽぉ…としてしまっていたゼナは、お嬢様からの問いかけにハッとして、慌ててごまかしの言葉を発した。
「――――こァ、……こ…、ここが、リスのお部屋なんですね。」
裏返り掛けた言葉を飲み込んで、何事もない風を装って紡いだ言葉。
執拗に摺り合わせる内腿の上に細腕を突っ張らせた拳を添えて、真っ赤な顔でそわそわと視線を彷徨わせる様子は不自然その物。
よくよく見れば、エプロンドレスのたわわな乳房の先端に淡い尖りの陰影さえ確認することが出来るだろう。
―――あぁぁ……この匂い、リスと、リスのパートナーさんが、いっぱい、いっぱい愛し合ってる匂い、ですよね……、き、きっとすごい事、たくさんしちゃってるんだ……このベッドの上で……。
「ぁ……リ、リス……ん、ふ……。あ、あぁ……そ、んな……ダ、ダメ、です……だ、って、ここ……リスが、お嫁さんと、する所、だし……。」
そっと重なるだけの口付けにひくんっと肩を跳ねさせて、衣擦れの音も蠱惑的に真白な裸身を露わにする彼女。
そこから香るのは、あまりに生々しい女の匂い。
ぽってりとした唇が零すのはモラルに厚塗りされた常識的な言葉。
やけに色っぽい気配を纏って見上げる視線から蒼瞳を逃すのは、正面から見つめてしまえばすぐにでも取り込まれてしまいそうだったから。
柔らかな裸身の抱擁にこわばらせる体躯が、たまらなく魅力的な誘惑から距離を取ろうと身体を傾け―――。
「――――あ……っ。」
ぽふん……。
二人の匂いが染み付いた寝台に、その背を倒れ込ませてしまう。
淫らな興奮に蕩けてしまっている蒼瞳が、困ったように眉尻を垂れさせながら見下ろす彼女の空色の双眸を視線を絡ませる。
乱れた呼吸が、重力に拉げた豊乳を上下させる。
■リス > 「そう、正確に言えば私達の寝室というところ、だけど。」
落ち着いて、と声を裏返させる仕草に可愛いと感じながらも、言葉を放つ。
興奮しているのは見てるだけでもまるわかりで、むしろ誘っているのではないだろうかと思えるぐらいの彼女の服装。
こういうのが趣味なのだろうか、と思うけど、最初に出会った時にはそういう格好ではなかったしと、思い返した。
まあ、いいか、と今は気にしないことにする。
「あら、それなら、ゼナもお嫁さんになってくれれば解決するんだけどな。
それとも、友達同士で、女同士の不倫を楽しんでみるというのもいいのかもね?」
常識的な言葉は上面だけの言葉に聞こえた。本心は違うと確信する。
彼女の身体能力であれば、抵抗することも容易く。
この少女を押しのけることだって、できるのである。
リスはしがない町娘であり、彼女がその気になれば簡単に無力化できるのだ。
出来ないのではなくて。
彼女が望んでいるからしないのであろう。
自分のベッドに倒れ込む相手、その上にのしかかるリス。
「ゼナ、許して。
私が変態で淫乱で貪欲だから。
貴女を求めて、心も体も、繋がりたいと思うの。
女同士で、禁忌の関係でも、貴女を孕ませてしまいたい、とも。
貴女が欲しいわ。」
少女は自分を見上げる相手、その上に体を倒して、お互いの乳房を重ねていく。
固く凝った先端同士をこすりつけて押し付ける。
ゆっくりと時間をかけて顔を寄せて、唇を重ね、チュウと、音を立てて吸い上げる。
左手は彼女の手に伸ばして指を絡めて握り、右手は彼女の秘所へと伸び、濡れているその場所を知っているとばかりに、入口を焦らすようになぞり始める。
■ゼナ > 「ふっ、ふふふふふ不倫とかっ、そ、そういうのはだ、だめっ、だめですっ! ダメなんですぅっ!」
と力強く言い放つも、だったらこれから行おうとしている行為は何なのだと問われれば、口を噤むしかない淫乱娘。
―――で、でも、これはリスのお嫁さんも許してくれている事……の、はずだし……だ、だから不倫とかそういうのじゃなくって……。
「―――こ、これはあれですっ、ほら……え、と……セックスフレンドっ! そう、セックスフレンドっていう割り切ったかんけ……ぃ………。」
ぽんっと脳裏に浮かんだ言葉をこれだとばかりに引っ掴み、不倫ではないのだという言い訳に使おうとした生娘は、その途中で自分が何を口走っているのか気付いたのだろう。
唯でさえ赤かった顔が、更に真っ赤に染め上げられて、その言葉も尻すぼみに消える事となった。
だが、全てを自分のせいだとでも言うような彼女の言葉には、ハッと視線を上げて
「―――ち、違うんですっ、わ、わたしもっ、わたしも、リスと、……その……え、えっちなこと……した、くて……ぁ、ぅう………。」
そう、結局はそうなのだ。
常識的なモラルからすれば、この歪みきった関係は決して認められる物ではない。
彼女は親友で、女同士で、結婚していて、ここは彼女とその妻の寝室なのだ。
理屈で言えば、彼女と肌を重ねるべきではない。
それでも、ままならない感情は、彼女と一つになりたい、愛し合いたいと強く望んでしまうのである。
だからこそ―――。
「ふ、ぁぁ……リス、ぅ……ん、ちゅ……ちぅ……❤」
近付いてくる顔に金の睫毛を落とし、強張っていた体躯から力を抜いて、その口付けを大人しく受け入れてしまうのだ。
触れ合う唇の柔らかさ。
至近に香る彼女の匂い。
柔らかく暖かなその体躯。
優しく絡む指先の心地よさと
「――――ふぁっ、ぁ……ん、ぅ……っ。」
ぎゅっと閉ざした内腿の、肉厚な大陰唇とむっちりとした太腿に包まれる雌溝。
熱くぬるつく粘液に塗れたその場所が、リングに剥き上げられた肉豆の尖りもはっきりと彼女を受け入れ、その指先に凝縮された雌フェロモンを塗りつけていく。
■リス > 「――ふふっ」
彼女の慌てっぷりが楽しくて、少女は笑いをこぼしてしまう。
矛盾しているコトバ、理性、色々と混沌としているのね、と。
「それが、一番正しいのかも、しれないわね。
私の考えているハーレムというのは、別にハーレムに加わったからって、私以外としちゃいけないとかそういう事を言うつもりはないわ。
私だって、いろいろな相手と交わったりするのだし、それを束縛するのは違うと思うし。
そうね……言ってみれば、コソコソせずに、お互いを求め合うための理由なのかもね。」
不倫だのなんだのと言わせないための理由付けみたいなものよと。
もしくは、公認の相手みたいな感覚でもいいかも、と。
専属になるかどうかなんて、それこそ、相手次第だしと首をかしいで見せて。
「それに、それでいいと思うの。相手が誰かなんて。
好きだと思えば、重なり合うのも、愛し合うのもね。
常識とか、なんとかは……。
あ、ほかの人には内緒ね?怒られちゃうかも。」
彼女にちろり、と舌を出して悪戯な笑みを浮かべてみせる。
相手が好きだから、相手と一つになりたい、ある意味動物的な感覚なのやもしれない。
でも、理屈で愛を縛る必要はないとも思う。
その辺は、リス自信壊れてるんだなあ、と自分でも思う。
「そう、二人きりでいる時は、恋人のように、夫婦のように。
ただ相手だけを見て、無心に求め、愛し合いたいの。」
唇を重ね、啄み、柔らかい唇を何度もこすりつけて舐めていく。
ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、と何度も音を立てて唇を重ね、舌を伸ばして唇を舐めてから、彼女の口内に侵入させていく。
舌を唾液とともに絡ませてジュルジュルと下品な音を立てて吸い立てる。
「ん、んむ……んっ。」
唇を重ね彼女の濡れた蜜をクチュクチュと泡立てながら指を動かして秘所をこね回し、少女は己の硬くなった肉棒をしっかりと鍛え上げられている太ももに押し付けていく。
先走りの汁を塗りたくり腰を動かして誘い、陰核を指で転がしてみせる。
そして、唾液を垂らしながら唇を離す。
「ゼナ……もう、我慢できないわ。
ゼナの中に入れたいの。」
興奮を隠すことなく、少女は舌なめずりをしながら彼女を見やる。
目元は興奮で赤く染まり、フェロモンが匂いを放っていて。
「嫌われてしまうかもだけど、もっと言えば。
危険日のゼナのオマンコの中にたっぷりと私の子種を注いで孕ませてしまいたいわ。
女同士、の、女しか生まれない歪な子作り、貴女と一つになるという最終形態。」
息も荒く、少女は変態であることを隠しもせずに彼女に言い切る。
■ゼナ > 「――――ぅ、ん……そう、かもです、ね……うん……。」
ぐちゃぐちゃに絡み合って、混沌としていたゼナの心が、彼女の言葉によってシンプルに解きほぐされていく。
コケティッシュに舌を覗かせる彼女の笑みに、こちらもつられてふにゃりと表情を綻ばせた。
―――もう、いいや。
わたし達は女の子同士だし、リスには大好きなお嫁さんがいるし、そのお嫁さんが許してくれてたとしても、一般常識的にはこの行為は不倫って呼ばれる物なのかも知れない。
それでも、わたしはリスの事大好きなんだもん。
だから、もういいの。
わたしはリスの親友で、セックスフレンド。
いやらしい関係だけど、別にそれでいい。
ゼナの心中、リスへの好意とモラルの間でずっと揺れ続けていた天秤が、ついにカタンッと傾いた。
彼女のハーレムに参加する、という程の思い切りはまだ持てないけれど、様々な禁忌を無視して彼女への好意を優先しようと決めた。
「リス、ぁ、あの、ね……リス……、その……ぁ、愛し、てる…………。」
かぁぁ…と朱の色合いを広げつつ、気恥ずかしげに、それでもじっと彼女を見つめて真っ直ぐ告げる。
リスの子だったら、孕んでしまってもいいと思えるくらいに好きだから。
が、絡む視線に膨らむ羞恥に負けたのか、ぴゃっと蒼瞳が逃げて、改めて開いた唇は自信なさげに付け足すのだ。
「―――――と、思う。多分……。」
とは言え、実際に子を孕んでしまえば、今の生活を維持できなくなるだろうし、となると、彼女のハーレムになし崩し的に入るしかなくなってしまうだろうから、それはもう少し先延ばしにしておきたいというのが正直な所である。
「大好き、リス。愛して、ます……。ふ、ん……ちぅ、ちゅっ、ちゅる、ちぅう……ん、ちゅ……っ❤」
繰り返し落とされる口付けを、淡く唇を開いて受け入れる。
送り込まれる舌を、流し込まれる唾液を、卑猥な水音にさえ興奮しつつ飲み下す。
赤みを増して充血した肉真珠が弄ばれて、先走りを塗布される太腿がビクッ、ビクンッと小さく跳ねた。
「う……ん……入れて、ください……リスの、わたしの、中に……注ぎ込んで……❤」
己の事を変態といってはばからないお嬢様からの、どこまでも直接的な告白に、ただそれだけでイッてしまっているのではと思えるくらいに背筋を震わせる。
危険日はとうに過ぎて、今は比較的安全な日であるはずなのに、何故か孕んでしまいそうな気がしてならない。
きゅんっ、きゅんっ❤ と収縮を繰り返す子宮奥で、まさに今、ぽこんっと卵が生まれているかの心地。
彼女の精液を何度も何度も注がれて、彼女との間に子供を作ってしまいたい。
そんな強烈な誘惑に今にも屈しそうになるけれど
「―――だ……、だ、めぇ……っ。」
酷く弱々しく首を振る。
■リス > 「――――っ!」
恥ずかしそうに、それでも、しっかりと言われた言葉。
それが思った以上に少女の耳には衝撃的に聞こえる。
むしろ、今まで悩んでいた上での彼女の一言だからこそか、言葉を失ってしまった。
「―――って、もう!」
多分という言葉が後について、少女は思いっきりがくっ、と力が抜けた。
流石に今のはないわーと言わんばかりに、半眼で彼女を眺める、ジト目、というやつである。
ただ、それも長くはなかった。
唇を重ね始め、何度も唇を吸い合う間の呼吸、彼女の言葉に気を直したから。
舐め合い、すすり合い、唇を擦り付け合う。絡み合うお互いの唇に吐息。
お互いの呼吸の音さえ聞こえるぐらい混ざる口づけ。
唾液を塗り合い、すする音が部屋の中に響き、水音が支配する。
彼女の肌を太ももをなでて足を開かせて、秘所を蜜を音を立て手かき混ぜて。
「ええ、ひとつに、なろう?」
彼女の同意の言葉に、少女は一度身を離して下着を含めて全て脱ぎ去って。
彼女の服もはだけていこう。
アナルに入っているしっぽも、邪魔だから、と引き抜いてしまう。
「ダメ、じゃないわ……。
今からするのはそういうこと、なのだから。
まあ、実際に出来るかどうかは、神の思し召しというやつかしら。」
でも、それすら否定してしまいたいけど。
少女は笑いながら、足を開かせて蜜を滲ませてひくついている彼女の秘所に固くそそり立ち、膨れ上がった肉棒を押し付ける。
ゆっくり時間をかけて差し込んでいき、肉襞を小刻みにかき混ぜながら入り込んでいく。
彼女は毎回膜がなぜかあるので、痛みのないように、丁寧に挿入していく。何度もしていれば、痛みの少なくなる方法もなんとなくわかってくるもので。
コツン、と子宮口に亀頭を押し当てる。
「ゼナ、子宮の中まで、愛してあげる。」
逃がさないと言外に言いながら、しっかりと彼女の体に抱きつき、熱く太い肉棒の先端をぐりぐりと、彼女の子宮の中に侵入させてしまおう。
■ゼナ > 「――――うぅ……だ、だってぇ……。」
じっとりとこちらを見つめる半眼に、あっさりと怯んで瞳を逃がす意気地なし。
しかし、繰り返しのキスは再び生娘の淫熱を燃えがらせて、愛する親友との背徳的な性行為に理性を蕩けさせていく。
彼女の唾液と己の唾液。
撹拌されて泡立てられて混ざり合うカクテルの卑猥な味さえ、今のゼナには媚薬めいた妖しい甘さを伴って感じられた。
飼い主様からの言いつけで、いつも付けているようにと申し付けられた3つの淫具。
首輪、肉芽輪、淫尻尾。
今宵ばかりは脱衣の際にそれらも外し、性行為の邪魔にならない純白のガーターストッキングだけを残し、パールを深々と腸奥へと潜り込ませた尻尾の引き抜きにだけ少しばかりの躊躇を見せていた生娘は
「――――んぉ゛ほぉぉおおおぉぉぉ……ッッ❤❤」
むんずと犬尻尾を掴んだお嬢様の容赦も呵責もない引き抜きに、多量の腸液を撒き散らし、プシャァアアッと潮まで噴いての尻穴絶頂に下品な喘ぎ声を響かせた。
「へ、ぁ……あふっ、ん、ぅ……は、っ、…は、ぁ…っ、はぁ…っ、はぁ……り、りす、のばかぁ……っ。」
己の漏らした喘ぎの汚らしい響きが余程に恥ずかしかったのか、頬の赤みを強めたゼナはぷくっと頬を膨らませて愛しい友人に小さな声音で抗議した。
しかし、孕ませたいと強く望まれ、必死の思いで零した言葉さえも否定されたゼナは、もうたまらないくらいに子宮を高鳴らせてもいた。
ピンクの色合いも初々しい雌華は白濁蜜を絡めて咲き綻び、きゅんっ、きゅむんっ❤ と収縮する肉穴は銀膜の間近にまで下降した子宮口のヒクつきさえ見せつけている。
そんな淫乱な処女膜を優しくぴりぴりと破られて、ぷちゅんっと半開きの子宮口に怒張の先端が口付けたなら
「んッ、きゅふぅうう………ッッ❤❤」
ブシァッと少量の潮を噴いて絶頂する。
そして、びゅくんっ、びくくんっと淡い痙攣を繰り返す肉壺の最奥が、驚く程に緩みきってしまっている聖域の入り口が、肉厚の唇を自らぱっくりと開くかに彼女の肉蛇を呑み込んだ。
「きゃ、ぅあッ、イッ……くふ……ぅ……んッ❤」
子宮壁をぐぢゅりと押し上げ、雑多な臓腑もろともに横隔膜さえ突き上げる圧迫が、子宮での精飲を好む淫魔ならではの多幸感と共にさらなる絶頂で破瓜直後の処女肉をビクつかせた。
「ん、ぁ、ぁあ……あ……っ、ちょ、と、ま、ってへぇえ……❤ い、今、イッて、りゅ、からぁあ……んっ、あっ、ふぅうう……ッ❤」
破瓜の痛みに慣れる為ではなく、立て続けの連続絶頂で早くも脳が悲鳴を上げているなんて理由でせがむ幾ばくかの休息。
ビクビクと戦慄いて、キツイ締め付けで肉棒を握り嬲る結合部から、鮮やかな赤が垂れ落ちてシーツに初体験の証を滲ませた。
■リス > 「せめて、行為終わったあとに言うべきだと思うのよ?
せっかくすごくドキドキしたのに……」
ゼナじゃなかったら萎えて終わってたかもしれないんだから。
ぷりぷり、と形だけ怒ってみせる。
そこまで怒ってないし、それで終わることにした。
舌を絡ませて、強く吸ってから唇を離す。
「その代わりに、たっぷり楽しませて、ね?」
褐色の肌が晒され、それに彩るような白のガーターベルト。
淫蕩な格好は前回に見た時と同じで、誰かに調教されているのだろう。
今は、そんなことはどうでも良くて、好みじゃないからと引き抜く。
「~~~~っ!」
彼女の絶頂にゾクゾクとした快感を背筋に覚える。
下品でも、それが彼女の心からのアエギ声が聞こえて、興奮を強く覚えていく。
「あら、すごくそそるのよ?ゼナの今の顔。」
小さなお怒りの声をさらりと流しながら,少女は抱きしめる。
暖かな肌同士が絡まり、汗で吸い付いていく。
肉棒を飲み込み、絡んでくる膣の肉の暖かさと淫蕩さに息を大きく吐き出して。
シッカリと奥まで支配するように押し込んでいく。
「あ……ふ……ゼナのオマンコ、きゅんきゅん締め付けて吸い付いてくる……。
もう、病みつきになるわ……?
喜んでヨダレもたらしてくれてるし、おちんぽ美味しい?」
蜜を吐き出して身を震わせる彼女に、奥の奥まで飲み込んでくる膣肉に、子宮口の柔らかさに、少女は肉棒をさらに固くする。
絶頂に達している様子の彼女から休憩の申し出が出るものの……にっこり微笑む。
「ここからが、始まり、でしょう?」
淫魔よりも淫魔なのかもしれない。
絶頂に入っている彼女に、少女は腰を動かし始める。
ズリズリと、彼女の膣肉を肉襞を雁首で抉り、かき混ぜ子宮の奥を、天井をグリグリと突き上げていく。
ぱん、ぱんぱんぱん、と肌を打ち付ける音。
ギシギシぎし、と激しくベッドが軋み始める。
■ゼナ > 「―――ご、ごめん、なさい……。」
ハの字に太眉を垂れさせて、上目遣いに謝罪の言葉を紡ぐものの、先の言葉は彼女に対しては出来るだけ真摯でいたいという想いから紡がれた物なのだ。
性交の経験こそかなりの勢いで積み重ねているものの、恋愛経験はゼロに近い自分の事も完全には把握できていない未熟者は、きっと今後も同じような失敗をして大好きな親友をがっくりさせてしまう事になるだろう。
それでも彼女は、なんだかんだ言いながら、己を見捨てたりなんてせずにちょっぴりむくれながらも許してくれる気もしていた。
そんな、せっかくのムードを台無しにする生娘へのお仕置きとでも言わんばかりの引き抜きに、品のない喘ぎ声を響かせてしまったゼナは、取り繕うこともできなくなっている蕩け顔を寸評されて
「ゃ、やだぁ……っ。」
と持ち上げた前腕で真っ赤に染まった目元を隠してしまう。
代わりにさらけ出された腋肉は、恥肉めいて柔らかそうな肉皺を汗濡らし、持ち上げた腕の動きに合わせてたわんだ柔肉をふにゃりと歪ませた。
珠汗を浮かせる小麦の肌に、ましゅまろの様に柔らかな白肌が重なり合う。
小指の先ほどに膨れた乳首が、密着する柔肉をツンッとつついてへこませる。
「ぅ、……うんぅ……おい、しぃ……リスのおちん、ぽ……おいしぃ、のぉ……❤」
日頃は黙っていてさえ上品さを漂わせるお嬢様の唇が、直接的な淫語を紡ぐ度、ゼナの肉襞がきゅっと締め付け剛直を握りしめる。
本来ならば何週間も何ヶ月も掛けて拡張せねば咥え込めぬであろうリスの肉棍棒を、どこまでも柔らかく伸びて咥え込む淫らな雌肉。
過剰な程に分泌された白濁混じりの淫液が、火傷しそうなくらいに熱い泥濘でリスの牡肉を包み込む。
破瓜の血も鮮やかに伝わせながら、動きを止めていてさえ無数の小舌でねろねろと舐めしゃぶる様な喜悦を肉幹に這わせ、起伏の無いつるつるの子宮壁までもが複雑なうねりで亀頭を覆う。
「――――んぅオ゛ッ、はぅ゛、ン…ッ、ふあ゛ッ、あっ、あっ、んみゃぁああッ!? らめっ、らめっ、らめぇえぇえッ! や、らぁあッ、はげし、しゅぎ…ッ、あっ、ンう゛ぅ……ッ、イクッ、あっ、イッ…ク……んゃっ、きゃふッ、んっ、きゃふぅぅううぅうう……ッッ!!」
歪にゆがんで奥へと押し込まれていた子宮口が、発達したカリ首に引きずられるまま膣口近くまで下降する。
そんな仔袋が、ぼぶりょッと異音を残して怒張を吐き出したかと思った次の瞬間、処女への遠慮など欠片もない突き込みで再び貫かれて肺腑を潰す。
豊満な尻肉が腰打ちの度に大きく波打ち、豊乳がばるんっと揺れて乳輪と乳首が中空にピンクの軌跡を描いて汗を散らす。
ブシッ、プシャッ、プシャァアアッと巨大な亀頭にGスポットがえぐられる度に潮がしぶいて、粗相のシミをシーツに広げる。
最奥への挿入だけで、立て続けに3度の絶頂を迎えた生娘は、そんな乱暴なピストン運動にいとも容易く連続絶頂へと駆け上がる。
■リス > 「もう、いいのよ。気をつけて、ね。」
謝罪には少女は笑ってみせて、頬に軽くキスを落とす。
優しい嘘くらいは、許容できるから、とその耳に優しく教えてみせよう。
彼女の純朴さというのも、すごく好みなのだから仕方がないと。
「も、だめよ……隠さないで?」
トロトロに蕩けた牝の顔というのは、見ていて興奮するしゾクゾクと背筋を震わせる。
攻めっ気というか、サドっ気と言うか、そういうものを引き出す才能でもあるのじゃないのかしらと思ってさえしまう。
腋のあたりからも濃密な臭いがして、柔らかな乳房が強調される。
彼女の乳房に己の乳房を押し付けて、硬くなった先端同士を押し付けて転がす。
肌が吸い付き、柔らかな乳房がむにゅぅ、と形を歪め、先端同士がこ擦り付け合えば、それだけで快楽に身を震わせる。
しっかりと汗ばんだ肌を押し付け、たわわな双球をこすり合わせ続ける。
「ぁ……っん……!
もう、そんなにシッカリ咥え込んで。離してくれないわ。
ほら……っ。」
キツく搾り取ろうとする彼女の肉壺に少女は深く先端を差し込み、根元まで挿入していく。
ぐちゅ、じゅぶ、と彼女の蜜を押し出して、掻き出してかき混ぜる。
蜜を白く泡立たせながら、体内の肉襞を何度も幹と雁首でごりゅごりゅとこね回す。
腰を押し付け、押し込み、グリグリと回すように彼女の肉の中を縦横無尽に掻き回す。
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんと、激しく響く音。
腰動かすごとに、蜜が、血が掻き出され、シーツを汚し、奥の子宮の天井を亀頭でぐりぐりと突き上げ、彼女の下腹部にぽこりと肉棒の形を浮かべてしまおう。
「いいわ、ゼナ……素敵……綺麗よ……。
愛してるわ、ゼナ、は………ぁ、あ、イクわ………
一緒に、イキましょう? 出して、卵子、女の子のお汁で、汚して妊娠させてあげる…………。
あ、んっ、ん、ゼナ、ぜな、ぜなっ!」
徐々に切羽詰っていく少女の腰使いは奥に、子宮の中に先端を埋め込んだまま小刻みになっていく。
グイ、と深く挿入してから耳元に唇を寄せる。
「ゼナ、孕んで、私と、愛の結晶を……!」
甘く囁きながら、ぐちゅぐちゅ、と奥に挿入したペニスで子宮の天井を荒々しく叩きながら。
遠慮なく、濃厚な精液をぶちまけていく。
重く濃厚で硬い液体が勢いよく彼女の下腹部を膨らませんとばかりにどろりどろどろと、吐き出された。
■ゼナ > ポルチオによる中イキや、アナルセックスにて至る連続絶頂は、クリイキとは異なり際限なく快楽を積み重ねていく。
下肢は電流拷問でも受けているかの様に痙攣し続け、尿道口は壊れた様に潮を吐き散らし、視界は無数の閃光に埋め尽くされて、頭の中は撹拌されてぐちゃぐちゃに溶かされてしまう。
冗談でも何でも無く、このままイキ死ぬと感じる恐怖心は、半ば本能的に近くのものに縋りつかせる。
今宵のゼナが縋り付くのは、愛する親友であり陵辱の張本人でもあるお嬢様。
「んぃぃいいッ、りすぅっ、り、すぅうう……ッ❤ あぅ、きゃふぅううッ❤ こわれ、ちゃう……んぅあッ、こわれ、りゅぅうっ❤ んにゃうっ、おまっ、おまん、こぉッ❤ あっ、きゃうっ、きゃうぅうんんッ❤❤ おかひく、にゃるうぅぅうッ、ん、ひぃぃいぃいんんんぅうう……ッッ❤❤」
両の細腕だけでなく、むっちりと肉付きのいい、脚線も彼女の裸身に絡ませて肉悦の津波に必死で耐える。
ぢゅぼっ、ぶぢゅっ、どぢゅっ、ばぢゅんっなんて濃厚な粘着音を響かせていた膣孔が、いつしか、ぶぼっ、ぶりゅっ、ぶぷぴぃっなんて放屁音にも似た下劣な音を響かせ始める。
乱暴な抽送に巻き込まれて膣奥に入り込んだ空気が突き込みの体積に押されて蜜液もろとも吹き出しているのだ。
結合部周りは白濁した泡がべっとりとこびり付き、腰打ちに合わせて周囲に飛び散る。
その際にはリングを外されていても包皮から顔を覗かせる程に肥大化した肉芽が潰され、重いポルチオ快楽に閃光の如きクリ快楽を絡みつかせて潮噴きさせる。
ぎぅぅうっと縋り付くように抱きつく体躯は、彼女の首筋に顔を埋めているため、汗と涙と唾液だけでなく、鼻水さえ溢れさせたぐちゃぐちゃのアヘ顔を見られずに済んでいるのが救いと言えば救いだろうが
「イッ……~~~~ッッ!! …ふ、ぅ……にぁ……ッ!! リ、しゅ……りしゅぅう………っにゃ~~~~ンぅ…ッ……ッッ!!?」
焦点の合わなくなった蒼瞳をぎゅっと瞑って、既に何度も途切れている意識を必死で止めようと耐える中、催淫めいて耳朶に注がれる親友の言葉。
にゅぽんっと子宮奥、卵管の最奥に小さな卵が産み落とされる光景を幻視したゼナは、次の瞬間、脳内麻薬と撹拌されつつぐちゃぐちゃにすり潰された脳みそに直接ザーメンをぶっかけられているかの爛れた熱を胎奥に浴びせかけられ意識を飛ばす。
強く強く抱きつく四肢は引き抜こうにも引き抜けない程に怒張を深く咥え込み、痙攣にガクつく下肢は、ブシャァァアアッと多量の潮を撒き散らしながらも浅ましく空腰を振って快楽を貪っているかのよう。
視界は白く塗りつぶされて、己のイキ声も遠のいた世界の中、腹腔内に広がるザーメンの熱だけがたまらなく心地いい。
「ふぅッ、にゃ、ぅ……きゅ、ふっ……へ、ひっ、ひ、んぅッ……はぅっ、は、ぁうッ、……んっ、ひぅ……ひ、んぅう……❤❤」
完全に意識を飛ばし、絶え絶えの呼吸を漏らしつつも、合間に零す喘ぎ声はどこまでも蕩けた甘い色を纏っている。
■ゼナ > 【9以上なら妊娠してしまいます。】 [2d6→3+4=7]
■リス > ドロドロに融けている感覚がある。
スライムとかではないのだけれども、なんとなくそんな気がするのだ。
汗と愛液と、精液と、腸液に潮に、全身がまみれてそれでも深く交わろうと体をこすりつける。
お互いの肉体の境界線が無くなったような、そんな気がしてたまらずに、そして、自分にすがりつく彼女。
密着しきった体は、お互いの鼓動さえも激しく鳴り合っていて。
「あ、んっ、は、んんっ、ん、あ、あああっ。
いいの……たっぷり、どこまでもいっていいの、寧ろ、行きましょう?
二人で、おかしくなって……!」
ガッチリとしがみついてくる彼女の肉体に自分を押し付ける。
逃げられないし逃げる気もなく、さらに一層の腰を使って自分の下で乱れる彼女をじゅぼじゅぼと抜き差しを繰り返してみせる。
肉棒は自分の意思を表示するかのように、しっかりとそそり立ち、穿ち続けていく。
ぐぶ、じゅぶどぶ、ぐりゅ、と彼女の中に吐き出した汁をかき混ぜて塗りこみグリグリと押し付けて、溢れようとする汁を押し戻して塗りこんでいく。
耳元で囁く少女の声ハまるで愛の洗脳のようにも見えるかも知れない。
少なくとも、本人はそのつもりかも知れぬ。
「あ…………っ!ああああ…く…っふあぁ!!」
しっかりと喰い込ませ、彼女の奥深くにどろどろと、勢いよく吐き出されていく精液。
全身を震わせて最後の一滴まで注ぎ込みながら抱きついて唇を重ねる。
意識のない相手の口を吸い、そのまま腰を突き刺したまま微笑んでみせる。
無意識でも腰をくねらせる相手の腰の動きに合わせてずぶずぶともう少しだけ付き込み。
二度目の射精をしっかりと彼女の奥深くに叩き込んでいく。
「ゼナ、起きたらもう一度、しようね。」
ほほにキスをして、とろけた声で眠りにつく彼女に対し。
少女もまた、眠りに落ちていく。
■ゼナ > 白く柔らかな裸身を強く強く抱きしめていた四肢が不意にくてんと脱力していたいほどの抱擁から彼女を開放する。
薄く開いた蒼瞳は、涙でぐちゃぐちゃに潤み、唾液に塗れた半開きの唇からはてろんと舌を覗かせている。
赤熱した顔は滲む汗で金の前髪をおでこに貼り付け、力なく垂れた眉は時折ヒクッ、ヒククッと震えて眉間に小さな皺を刻んだ。
二人の少女が身を横たえる寝台は、広範囲に渡って粗相のシミを広げ、特に豊満な尻肉の下などは、破瓜の赤やら本気汁の白、そしてローションをぶち撒けたかの透明蜜でぐちゃぐちゃになっている。
ツンと鼻につく淫臭は、ここでどのような行為が行われたのかを彼女の妻たる竜の娘にも伝えてしまう事だろう。
しかし今は、腹腔を満たす牡粘液の暖かさと、汗ばむ体躯に密着する他者の体温の心地よさに包まれて、幸せな微睡みの中でふわふわと揺蕩っていられた。
「んふ、にゃぁ………り、すぅ……らい、しゅきぃ……❤」
はしたないくらいに蕩けきった寝顔が、寝言めいて呟いて、愛する親友の寝息に誘われる様に本格的な眠りへと落ちていく。
潮噴きの粗相と淫液のカクテルでぐっしょりと濡れた寝台は決して寝心地の良い物とはいえぬだろうが、それでも、その夜ゼナは、親友の甘い匂いと体温に包まれて、幸せな夢に浸るのだった。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からゼナさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」にクレイプニルスさんが現れました。
■チェシャ=ベルベット > 無名遺跡群、そのうちの一つにステッパーズ遺跡というものがある。
冒険者ギルドの間では駆け出し冒険者におすすめのダンジョンとして取り沙汰されているが
一応はダンジョンなので危険はつきもの。
今日は何故かギルドの紹介でこの遺跡の調査依頼を受けてしまったチェシャが、
もう一人同じ依頼を受けた相手と待ち合わせの最中である。
時間は午前、遺跡の入口付近で腕を組み、その相手が来るのを憮然として待っている。
■クレイプニルス > 先日、散々な目にあったステッパーズ遺跡。思えば、貴族としての生活で鈍った腕を戻すために来たのだ。なのに、戦闘らしい戦闘もしていないし、特に目立った活躍もできず、幻影と媚薬で散々な目に合い脱出という羽目になった。なので、今日は仕切り直し。もう一度このダンジョンの調査に挑戦しようというわけで…
「さーてと。俺のほかには、シーフ職の少年が一人だったっけな……」
そう呟きながらステッパーズ遺跡の入り口に向かって。時間は太陽の傾きから見て正午。ちょうど合流時間である。
「お、見つけた。彼かな。おーい」
そうシーフ職の姿をした少年に声をかけようと。相手は憮然と待っているようだ…
「すまない。待たせたかな?俺は今回の調査で、一緒の依頼を受けたクレイプニルスだ。よろしくな」
そう言いながら、自己紹介。
■チェシャ=ベルベット > 「クレイプ……、名前長いな……クレイでいい?
僕はチェシャ=ベルベット、ギルドに頼まれてあんたを補佐するように言われた」
相手の名乗りに一瞥して、手短にこちらも名前を教える。
「それじゃあ早速だけど準備はいい? 良ければ行こうか。
駆け出しが受けるような依頼だし、さっさと終わらせよう」
挨拶もそこそこに、装備を整え遺跡の入り口へと入っていく。
クレイプニルスも後からついてくるものと信じているのか、
あまり彼を気遣う様子はない。
■クレイプニルス > 相手に名前が長いと言われれば、内心では君の名前も人のこと言えないだろと思いつつ。
別に略された名前呼びは仲間内ではよくされるので、気にはしない。
「ああ、クレイでいいぜ。チェシャ君」
そして相手の準備が万全な様子を見れば、さっさと遺跡に入っていく様子を見て。
「おいおい、シーフ職が先行しすぎるなよ」
そう言いながら、後ろを追いかけるだろう。そして、追い抜こうとして…
「まあ、初心者用のダンジョンで、そんな恐ろしいのは出ないと思うが、一応前衛は俺だぜ?」
そう言って……遺跡に足を踏み入れて。
■クレイプニルス > さあ、クレイプニルスとチェシャの運命は……! [1d20→14=14]
■チェシャ=ベルベット > 14. 遺跡の調査に来ていた同業のドワーフと出くわす。ただしかなりのご高齢でドワーフ語の訛りが強く、共通語では会話にならない。
あなたがドワーフ語を習得しているか、あるいは何らかの意思疎通手段を持っているのならば彼は珍しい鉱石を一つ譲ってくれるだろう。
■チェシャ=ベルベット > 通路の向こう側から何者かの気配がする。
唇の前に人差し指を立て、クレイプニルスに静かにするように合図を送る。
気配を伺い、じっと通路の先に目を凝らせばひたひたと足音を立てて歩いてくるのは
荷物を山ほど背負ったずんぐりむっくりとした人影――ドワーフだった。
ほっと安堵したチェシャは片手を上げてドワーフに挨拶する。
相手もまた機嫌よく挨拶してくれるも、なまりが強く何を言っているのかよくわからない。
眉間にしわを寄せ、なんとか解読しようとするがチェシャにはドワーフ語の素養は無かった。
「ねぇ……何言ってるかわかる? クレイ」
仕方なく後ろから追いついたクレイプニルスに話を振った。
■クレイプニルス > 「あー、ドワーフ語は、一応勉強はしてるんだが、訛りがひどすぎるなぁ…」
そう首をひねる。どうやらこのドワーフは、この間会ったドワーフのようで、訛りの酷い話し方の部分部分から、『この間は大丈夫だったか?水びたしの冒険者さん』と言っているようだが、詳しくは分からず…
「あー、『こんにちは、ドワーフの冒険者さん。すいません、浅学なもので、あなたのドワーフ語は難しい』」
そう、クレイプニルスは片言のドワーフ語で、そんなようなことを言うだろう。
すると、ドワーフの冒険者は火の魔力のともった鉱石を取り出して。
「えっと、こんどは、これ、服、かわかせ……ああ、そうですか。『ありがとうございます』」
そう言って受け取るだろう。そして、チェシャには気前よく、宝石の原石のようなものを手渡そうとする。
「なになに、そこの、ぼうず。これ、やる。おくの、とらっぷ、きをつけろ……か。どうする?受け取るかい?」
そう聞くだろう。
■チェシャ=ベルベット > クレイプニルスとドワーフのやり取りは言語を知らないチェシャからはちんぷんかんぷんである。
黙ってことの成り行きを腕を組んで見守っていたが、ふいにクレイプニルスと自分に鉱石を渡されるとちょっと目を丸くする。
「……いいの? おじいさんが折角採った鉱石なのに」
最初は断ろうかと思っていたが、言語も覚束ない中こちらに気をつけろと鉱石を渡してくれたドワーフの気遣いに
感謝して素直に受け取ることにした。
両の手で大事に受け取り、ベルトポーチにしまう。
「奥のトラップに気をつけろ、ね……。話は済んだなら行こうか。
それじゃあおじいさん、僕たちはこれで失礼します」
頭を少し下げるとドワーフも手を振って挨拶してくれる。
彼とは入れ違いに、チェシャたちは奥へと進むことにした。
「にしても、服を乾かせってどういう意味?」
クレイプニルスにかけられた言葉には首をひねった。
■クレイプニルス > 「『では、失礼します。彼もそう言っていますよ』」
そうクレイプニルスもドワーフに言って、手を軽く振って別れるであろう。
そして、チェシャからの質問には…
「あー、実はこないだこの遺跡に、ソロで潜りに来たんだが…入った瞬間洪水に流されて、ずぶ濡れになったんだよ…」
そう、げんなりと言うだろう。
しかし、この鉱石は中々にいい貰い物だ。大切に使わせてもらおう。
「さーてと、地図によると、次のフロアにもうすぐ着くはずなんだけど…」
そう言いながら、次のフロアへと足を踏み入れようと…
■クレイプニルス > さあ、クレイプニルスとチェシャの運命や……! [1d20→12=12]
■チェシャ=ベルベット > 12. 突然四方の壁から大量の水が降り注いできた。密閉された部屋の中、このままでは溺れてしまう。部屋の中にある解除スイッチに気づけたのならば水は引いていくだろう。
ただし気づけなかった場合は大量の水に飲まれて、別の部屋に流されてしまう……。
■チェシャ=ベルベット > 部屋の内部に二人が足を踏み入れた途端、上から大量の水が部屋の中へ注ぎ込んでくる。
どうやら水攻めのトラップらしい。
「あー……洪水にあってずぶ濡れってこういう……」
半眼でクレイプニルスを見やり、まさかこいつ水男なんじゃないだろうな、と心のなかで思う。
そうこうしている内に膝下まで水に浸かってしまい、しかしチェシャは焦ること無く部屋の壁を叩いたり探ったりしている。
「こういう部屋には大抵止めるための仕掛けがあるんだ。
それを探してくれ、何か変なものが合ったならとりあえずいじってみて」
そうクレイプニルスに声をかける。
■クレイプニルス > 「ああ。わかった。しっかし、まーた水攻めのトラップかよ……!」
先日も引っかかったこのトラップ。この間のよりは水かさが増えるのが遅いようで、ゆっくりと水が足元を満たしていく。
そして、しばらく壁を探っていると、何やら怪しい水晶でできた出っ張りがあって。
「お、これがそうっぽいな。じゃ、押してみるぞ」
そう言い、水晶を押すと……
≪1d10で、4以上で水は止まり、扉が開く。ただし、10はクリティカル≫ [1d10→6=6]
■クレイプニルス > 見事、水は止まり、扉が開いた……
■チェシャ=ベルベット > クレイプニルスが触れた水晶はどうやらスイッチだったようだ。
扉が開き、そこから膝まで浸かった水は外に流れ出していく。
やれやれとチェシャは肩をすくめ、ため息を吐いた。
「危うく僕までずぶ濡れになるところだった。水に濡れるの嫌いなんだよね。
まぁ何にしてもよくやってくれたよ、おにーさん。
それじゃあ次の部屋に向かおうか……ああ足元が冷たくて気持ち悪い~」
ぶつぶつと文句を言いつつさっさとこの部屋を抜けて次の部屋へ向かおうとする。
■クレイプニルス > 「ああ、確かに足元がベタベタだな……だが、全身ベッタベタじゃなくてよかったよ」
そう言いながら。先日ベッタベタになった身としては、足元だけで済んでよかったと思って。
そして、またさっさと先に行こうとするチェシャを追いかけて…
「おいおい、待てよ。またこんなトラップがあったら危ないだろうが…」
そう溜息をつきながらも、仲間がいるというのはやはり心強い。純粋に頭脳が二つに増えているのだ。先ほどの部屋でも、一人だったらどうなっていたか…
「さ、俺も次の部屋に行こう」
■クレイプニルス > さあ、クレイプニルスとチェシャの運命は……! [1d20→20=20]
■チェシャ=ベルベット > 20. 広い部屋の中、あなたはワイバーンと対面してしまう!ワイバーンは背後にある宝箱を守っているためここを一歩も動かない。
真正面から立ち向かい正々堂々と宝箱を開くもよし、工夫をこらして宝箱だけ頂戴するもよし、あるいは逃げ出しても構わない。
宝箱の中身は傷を癒やすポーションが一つきり、入っているだけだが……。
ワイバーンは飛行能力とファイアブレスを持ち、龍の鱗で炎の属性は効きづらい。倒せたのならばその鱗を剥ぎ取り、宝とともに持ち帰っても良い。
■チェシャ=ベルベット > グルル……と低い唸り声が部屋の隅から響いてくる。
クレイプニルスの前に手をかざしストップと言って足止めすると
そっと物陰から様子をうかがう。
ワイバーン、それもかなり巨大な一体だ。奥に宝箱らしき豪華な箱も見えている。
声を潜めクレイプニルスと相談する。
「こんなところでワイバーンと出会っちゃったけど……。
どうする? 戦うなら止めはしないけど、更にこの奥へ進むつもりなら
今ここで戦闘して消耗するのは得策じゃないと思う。
おにーさんは、あの宝箱が気になる?
僕はなんとなく勘だけどあれは罠な気がするな……」
眉根を寄せ難しい顔で話す。
もちろんチェシャだって一応冒険者の端くれではあるから戦闘も出来なくはない。
だがワイバーン相手だとかなり手こずりそうだ。
最終的な判断はクレイプニルスに任せることにしてどうすると相手を見つめた。
■クレイプニルス > 「う、ううむ。何でこんなところにワイバーンが……」
少なくとも、コンビ冒険者で相手にできる相手ではないということはわかる。
わざわざ、ワイバーンの餌になってやる気はさらさらない。
「ああ。少なくとも俺の実力じゃ戦うのは無理だな。宝箱は気になるが…シーフ職のチェシャ君が怪しいというなら、怪しいからな」
そう言って、ワイバーンに気が付かれないよう、ワイバーンのいる部屋をスルーして、次の部屋へと行こうとする。
「さて、次の部屋を探索したら、一旦外に出よう。ワイバーンがいるっていう情報と、さっきドワーフの冒険者さんにもらったものだけでも十分な収穫だしな」
■クレイプニルス > さあ、クレイプニルスとチェシャの運命は……! [1d20→7=7]
■チェシャ=ベルベット > 7. やけに湿っぽい部屋だ。それに澱んだ空気はやけに甘く、遠くから水滴が垂れる音がする。
ここはテンタクルスの縄張り、天井に潜んだ彼らに気づかなければ長い触手に巻かれて苗床にされてしまうかもしれない。
■チェシャ=ベルベット > 次の部屋へ足を踏み入れると、むわっとした湿気とともに甘い淀んだ空気が二人を包み込む。
遠くからぴちゃぴちゃと何か粘性のものが這い回る音が聞こえた。
再び声を潜め、クレイプニルスに目配せする。
「たぶん……この甘い匂いはテンタクルスだ。
さっきのワイバーンほどじゃないけどこいつも中々に面倒な相手。
あいつらの触手は錬金術の材料になるから討伐するのもいいけどどうする?」
そう相談するチェシャの真上、天井にぶら下がるテンタクルスの姿が
クレイプニルスには見えるだろうか……。
どうやらチェシャを狙っているらしくその触手を蠢かせている。
■クレイプニルス > 甘く、淀んだ空気。これは確か、テンタクルスの巣の特徴だったはず。
そして、チェシャの説明を受け、その疑惑を確信にして。
「ああ、テンタクルスか。そういや、こないだ苗床にされかけてた奴らがいたな…」
そう思っていれば、チェシャを狙うテンタクルス。その触手が今まさにチェシャを襲わんとしていて……
「…っ!」
テンタクルスの姿をチェシャの頭上に確認した瞬間からの動きは早かった。
まず、チェシャに手を伸ばし、急いで手を引いて腕の中に保護しようと…
そして、ドワーフの冒険者さんにもらった、火の魔力鉱石を握りながら、その魔力で…
「ファイア!」
魔術を発動。鉱石によって火力がアップした火の玉をテンタクルスにぶつけ、ダメージを与えるだろう。
だが、それに怒ったのか、仲間のテンタクルスが、うぞうぞと天井から…
「チェシャ君。炎系統の魔術とか使える?この鉱石、もう一発分の魔法強化力はあるみたいだから…それで援護して」
そう言って、大剣を握り…
「さすがに、ワイバーンの部屋までは追っては来ないだろ。さ、戦略的撤退しようか…!」
そう言って、大剣を一閃し、数匹のテンタクルスの触手を叩き切るであろう。
向かうは、テンタクルスの巣の出口…
■チェシャ=ベルベット > 突然クレイプニルスに腕を引かれ引き寄せられると驚いた顔をする。
何をするんだ、という暇もなく背後から触手が空を切る音が聞こえた。
クレイプニルスに助けられたことを悟り、礼を言う暇もなく彼が炎の魔術を発動させる。
テンタクルスは真っ向から炎の塊を浴び、体の隅々を炭化させて散っていく。
「!? クレイ、後詰めが来る……!」
仲間のテンタクルスも流石に気づいたのか、うぞうぞと天井や壁を伝って二人に迫ってくる。
クレイプニルスから炎の魔石を受け取ると、両の手に銀の手甲を魔術で現し、
その爪先から魔術鋼糸を伸ばしてテンタクルスを両断する。
ご丁寧に糸に炎の魔力をまとわせ、再生しないように切断面を焼き切っている。
「逃げるんだな? わかった、援護する」
そう言ってもと来た通路を後退し始める。
ワイバーンの狩場までは流石にテンタクルスたちは追ってこないであろう。
伸ばされた触手を十指の糸が思う様粉微塵に切り裂いて燃やし尽くす。
「……っクレイ、転送魔法陣がある、もしかしたら出口かも!」
そうして指差した先に、先程は気づかなかった魔法陣が床に描かれているのを見つける。
■クレイプニルス > テンタクルスを薙ぎ払い、叩きつぶすように両断する。どうやら、チェシャはこいつらとの戦い方を心得ているようでよかった。
そして、チェシャが見付けた転送魔方陣には…
「おし、確かその魔方陣は……っと。確か……」
確か、入り口の方にも、同じ魔方陣があった。どうやら、脱出用というより、入り口からテンタクルスの巣へ行かされるトラップのようだが、一方通行で無いのなら、外に出られる。
「先に入れ!魔方陣が発動する間、守っておくからよ!」
そう言って、テンタクルスの粘液や触手から、魔方陣が発動しチェシャが脱出する時間を稼ぎつつ……チェシャが脱出すれば、自身も魔方陣に入るだろう…
■チェシャ=ベルベット > 先に入れ、と言われた言葉にさっと魔法陣へ飛び乗り発動のキーを探す。
どうやら罠らしい仕掛けはないようで、ただそうすると発動するやり方の検討もつかない。
「えぇっと……こういうのは確か……」
適当に魔力でも流して弄ればいいか、と適当な当たりをつけて、片手を魔法陣に押し付ける。
手甲から流された魔力が魔法陣に満ち、転送の魔法が起動する。
「動いたっ!……クレイ、もういいっ早くこっち来て!」
彼の背後から糸でテンタクルスたちを迎撃しつつ叫ぶ。
そうしてしばらくすれば、体が浮遊するような感覚に陥り……
気づけば遺跡の入り口、その近くの魔法陣に転送されるだろう。
はぁ、とため息を吐いて体を落ち着かせるとそわそわとクレイプニルスが追ってきているかを確かめる。
■クレイプニルス > 転移魔方陣の間を移動する、慣れない浮遊感。その後に外の日の光を浴びて…
「うぉ!まぶし……ふぅ、何とか脱出できたな」
そう言って、ほっとした表情で笑って。
「しっかし、ワイバーンにテンタクルスの巣か……中々に、探索にはハードなルートを通っちまったな」
そう言いながら、テンタクルスの粘液で汚れたレザー装備を見て、ガックシとする。
「あーあ。テンタクルスの粘液が染みついてやがる。買い替えかな…」
そう言いながらも、チェシャの頬に粘液が付いているのを見れば、レザーの籠手を外し、手拭いで拭いてやるだろう。
「あーあ。早く戻って、粘液を取り去りたいぜ。じゃあ、チェシャ君。報告までが調査以来だ。残りギルドまで、よろしく頼むぜ」
そう言って、ギルドに向かって歩みを進めるであろう……
■チェシャ=ベルベット > 無事に脱出出来た様子のクレイプニルスにぱぁ、と一瞬顔を明るくするが
すぐに慌てて顰め面になる。
確かに彼の言うとおり、中々ハードなルートを辿ってしまったようだ。
それというのもこの遺跡が、入る度に違う構造を示すという面倒くさいものだからなのだが。
「ん……まぁ、一応お疲れ。そこそこあんたが出来る冒険者っていうのはわかったかな……」
などと生意気な口をきくが、頬についた粘液を手ぬぐいで拭われれば恥ずかしそうに視線をそらす。
「そ、それから、まぁ助けてくれて、ありがと……。
ん、んんっ、それじゃあ報告書作るからあんたも手伝えよ!」
テンタクルスから助けられた礼は小さくそっけないもの。
誤魔化すように大きな声で後の言葉を続け、スタスタと遺跡を後にする。
その後二人がどんな会話をしながらギルドまで戻ったかはまた別の話。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」からクレイプニルスさんが去りました。