2018/01/13 のログ
ご案内:「王都の繁華街」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「王都の繁華街」からレナーテさんが去りました。
ご案内:「カレンの私邸/寝室」にカレンさんが現れました。
ご案内:「カレンの私邸/寝室」にサマベルさんが現れました。
■カレン > (いつものように、一糸まとわぬ姿でベッドに居るカレン。
伝声管でサマベルを呼び出す)
サマベル、夜伽をしてくれないか?
(髪の毛の先を弄りながら、
専属娼婦が入ってくるのを待つ)
■サマベル > (伝声管からの主人の声にかけていた椅子から立ちあがって。
静かな廊下を歩いて部屋の前で立ち止まり、そっとノックを
して)
「カレン様、サマベルです……失礼いたしますわね」
(中へと声をかけ、主人からの返事があれば室内へと入り、
ベッドの側へと近づく途中で自身もドレスを脱いで一糸纏わ
ぬ姿になってベッドに上がっていく)
■カレン > 年の変わり目は何かと用事があってな…
(愛おしそうに娼婦の瞳を見つめる。
それは恋人に向ける眼差しと変わりない)
今日は何をしてくれるんだ?
道具でもなんでも使ってくれていいぞ。
■サマベル > 「貴族の集まりもありますものね。
うふふ、そうですわ。カレン様に紹介しておきたい子
がいますの。呼んでもいいですかしら?私の可愛い使い魔で
モフリル、と言うんですけれど」
(主人からの眼差しに優しい笑みを浮かべて瞳を合わせて。
何を、と言われれば思いついた、というように手をぽんと
合わせて紹介したい子がいると言って。了承が得られれば影
からもふもふした狼の姿の魔物、モフリルを召喚する)
■カレン > モフリル…?
召喚魔法か何かか?
そんな召喚獣は聞いたことはないが…
(あぐらをかいて首を傾げる。
しかし、サマベルに悪意がないことはわかっているので)
君が夜伽に使えるというのならいいだろう。
楽しみだな。
(少年のように目を光らせて待つ。
果たして現れたのは、もふもふの狼)
おお…
■サマベル > 「私が産んだ子ですから、知らないとは思いますわ」
(くすっと主人の不思議そうな様子に笑みを零して、召喚し
た魔狼のもふもふした毛並みを撫でながら近づいていって)
「この子がモフリルですわ。私が産んだ魔狼で、女を孕ませる
のが上手なんですの…今日はカレン様もこの子の子供、産んで
みませんか?私も、一度産んでますから」
(自分が産んだ魔狼と子を為した、と平然と告げながら主人に
も自分とお揃いになって欲しいという欲情を向けて笑みを浮か
べてみせる)
■カレン > サマベルが産んだ…?
(ゾクゾクと背中が泡立つのを感じる。
夢か現か、自分も触手を産んだことはあったが)
そう…か…
そうなると、その…
モフリルに犯されて孕む…ということになるのか…
(腕組みをして考える。
サマベルに間違いはない。信用している。
さて)
…バックから獣のように…なのか?
(そんな疑問を口にしたりする)
■サマベル > 「ええ、私が産んだ私の息子ですわ。
この子との子供もおりますけれどまだ小さいので外に出られ
ないんですけれど。
うふふ、ええ…この子に後ろから獣のように犯されて孕ませ
られることになりますわ。
私がカレン様の下に入って、下からご奉仕させて頂きますし。
もちろん、流石にそこまでは…と思われたら無理にとは申しま
せんけれど…」
(貴族の主人に流石にそこまでの行為を強請るのはまずいな
ら、もちろん取り下げるとモフリルの頭を撫でて。
撫でられて期待した目をしたモフリルは寂しげな眼になって)
■カレン > うーん…
よし、モフリル、今夜は君が私の恋人だ。
(体全体で手を伸ばして頭を撫でようとする)
サマベルが2回産んだということは、妊娠期間が長くないのだろう?
私は…獣姦?は…初めてなのだが…
二人?同時に攻めてもらうほうが安心するな…
(モフリルと意思疎通が図れれば、
獣のように四つん這いになるだろう。
娼婦が下に潜るのなら隙間を開ける)
■サマベル > 「あらあら、恋人なんて妬けてしまいますわね。
はい、妊娠しましたらその直後に出産しますので一晩で
子供が産まれますわ。
ただ、魔力と生命力、体力を消耗しますの。
一晩寝れば回復しますので、その点はありがたいですわね」
(主人の言葉に頷いて、四つん這いになる身体の下に仰向けに
入りこみ、そっと胸に手を伸ばしてゆっくりと揉んで先端を指
で撫でて)
「一応、魔物とはいえ獣ですので獣姦ですわ。うふふ、初めて
の獣姦で妊娠、出産なんてなかなか出来ない体験ですわね」
(楽しそうに笑みを零していれば、四つん這いになって良く
見える秘所へとモフリルが顔を埋めて、大きく長い舌でゆっく
りと丁寧に舐め始める)
■カレン > ふふっ、一夜の恋人を作るのは君の専門だろう?
ああ、なら安心だな…
もしかすると、戦いの土壇場で戦力になってくれるかもしれないしな。
(一度は人外へ堕ちることを覚悟した身。
魔狼に犯されることに、抵抗はあるが恐怖はあまりない)
っ…サマベル、不安になったらキスするからな?
あっ…前戯も出来るのか…
(モフリルの長い舌に、最初は緊張するものの、
胸への愛撫も合わせて、少しずつ秘部は濡れ始めるだろう)
■サマベル > 「うふふ、一本取られましたわね。
確かにそれは私の専門ですわ。成長すれば母親を守る忠実な
使い魔になると思いますわよ?」
(優しく膨らみを揉みしだいて、指の間に先端を挟むように
して擦り。首から喉にかけて繰り返しキスをして舌を這わし
て)
「はい、たくさんキスして下さいませ。ええ、ちゃんと濡らす
ことを分かってますの…うふふ、この子に犯されるカレン様、き
っと綺麗ですわ」
(うっとりと濡れた瞳で主人を見つめ、濡れ始めたのを感じ
てモフリルは唾液を塗りつけるように舌を動かして。
十分に雌の秘所が濡れたと思えば人間よりも太く長く大きい
肉棒を秘所に擦りつけ、入れるための準備を始める)
■カレン > 母親、か…何か複雑な気分だが…あぁっ…
(下と後ろから続けられる愛撫。
カレンの心臓は激しく鼓動している。
大きなそれが秘部に当たると)
おお…これが入るんだな…
じゃあ、私がサマベルとキスをしたら入れてくれ…
って、言ってわかるか?
(念のため後ろを振り向き、
魔狼に害意がないことを確かめると、
サマベルの唇にキスをする)
■サマベル > 「私と同じ子に犯されますので棒姉妹、というんですかしら?
うふふ、カレン様も私と同じ母親になるんですの」
(嬉しそうに笑いながら、主人の肌を下から撫でてときおり
舐めて。膨らみ同士を当てあって擦りつけたりとしながら
お預け状態のモフリルを見て微笑んで)
「ええ、こちらの言ってることは理解できますわ?まだ
言葉を話すことは出来ないですけれど…んっ…ちゅ…」
(モフリルは言われたことには頷いて、母と雌とがキスをする
のを待って。それから二人がキスをしたのを確認して膣口へと
肉棒を宛がって、ケダモノらしい性急さで奥へと突き込み、激
しく腰を使って強く深く、早く肉棒で奥を突き上げ始める)
■カレン > 3人のプレイを経験したのでもう今更だろう。
母親に…んぐっ!?
(キスをすると同時に突きこまれる肉槍。
そして、人間には真似出来ない性急さのピストン。
子宮を抉りあげられるような感覚があった)
ああっ!んぁ…っ!
(娼婦にのしかかるように乳房を重ね、
シーツを握りしめて快感に耐える。
最初は異物感のあったペニスも、
あるがままを受け止めてしまえばそれはとても心地よく)
あっ…イク…
■サマベル > 「うふふ、それもそうですわね?
んっ…はぁ…んんんっ…カレン様、この子の具合は如何ですか
しら…聞かなくても分かりますけれど」
(激しく早い獣のピストン運動は相手を気持ち良くさせようと
いう気遣いはなく、ただ早く種付けをしたい、孕ませたいとい
う本能で。それでも雌の締め付けを心地よく感じながらぐりぐ
りと奥を抉って、子宮口を何度もノックを繰り返し)
「うふふ、カレン様…もうイってしまいますの?動物に犯され
ながらイってしまいますのね…?とってもいやらしくって素敵
ですわ」
(犯している雌がますます発情して、ぎゅうぎゅうと肉棒を
締め付けてくるのに心地よさそうに吠えながらがしっと雌の
腰を前足で抱えるようにして。
最後に一際強く一突きをし、どくどくと魔力で出来た精液を
牝の胎内へと注ぎ込んで。
もし胎内に卵子があればそれを核とし、もしなければ魔力が
核となり母体から魔力、体力、生命力を吸い上げていき急速
に成長して腹部を膨らませ始める)
■カレン > (ボタボタと愛液を垂らした秘部から、
それ以上の魔狼の精液が垂れ落ちる)
うあぁ…はぅぅんっ!?
(ちょうど安全日だったために卵子はない。
大規模破壊魔法を使うカレンの魔力を核として、
急速にカレンの腹が膨らみ始める)
うんんんんっ…!
(こらえきれず、娼婦の隣に仰向けになる。
妊娠の速度は常軌を逸しており、
まるで魔術でも掛けられたかのように腹は膨らみ)
ああ…産まれる…イク、イクうううう!!?
(カニのように折りたたみながら開いた両足。
その中心から、絶頂とともに人外が生まれ落ちた。
粘液に包まれ、姿はまだよくわからない)
…ひゅー…こひゅー…
(呼吸困難一歩手前のカレンは、
汗だくになりながら人外を出産した)
■サマベル > 「あんっ!溢れたのが零れてきて…うふふ、熱いですわ」
(主人の膣口から溢れる精液と蜜の混じったものが秘所に
当って甘い声で鳴いて。そして膨らみ始める主人の腹部を
うっとりとした表情で見つめ)
「うふふ、直ぐに産まれますから我慢してくださいませね?
あら?あらあら、出産しながらイクなんて器用ですわね、
カレン様ったら」
(主人の手を優しく握り、くすくすとイってしまった主人の
姿に嬉しそうに微笑んで。そして産まれたそれは父親である
魔狼の姿をしており、産まれたてで毛はぺたんとしているも
のの元気にみゅーみゅーと産声を上げる)
「うふふ、元気な魔狼の赤ちゃんですわ。きっといい子に育っ
てカレン様を守ってくれるようになりますわよ?」
(モフリルはわが子が産まれたのを確認して影の中に戻って
しまって、ベッドの上にはみゅーみゅーと鳴く子狼と主人と
自分の3人で。そっと子狼を抱っこしてから、ゆっくりと主人
の胸元へ置いて寝かせていこうと)
■カレン > ふーっ…ふーっ…
(魔力と生命力からなる出産。
通常ではないそれは、絶頂を伴い、
臍の緒や出血を伴わなかった。
呼吸を整えて現状を把握しようとするカレン。
絶頂の余韻に腰がまだ痙攣している)
イってしまった…
これが…私の子…モフリルと私の…
(体力を限界まで奪われながらも、
手を伸ばして撫で擦る。
奇妙なことであるが、
その魔狼にはドラゴンのような小さな翼が生えていた。
カレンは古代竜とも契約を結んでいる。
その偉大な竜の血を隔世遺伝したのかもしれなかった)
名前は…そうだな…今は思いつかない…
(まぶたは今にも閉じそうであった)
■サマベル > 「うふふ、お疲れ様でした、カレン様。
大分お疲れですわね…」
(荒い息を吐いてぐったりした主人の髪を梳くように優しく
撫でながら、撫でる子狼の背中に翼が生えているのをどこか
嬉しそうに見つめて)
「翼のある魔狼…将来はカレン様をその背に乗せて大空をいく
ぐらい大きくなるといいですわね…。私の子は至って普通の子
狼の姿でしたから、羨ましいですわ」
(市井に産まれた娼婦の身の上では特に目立った特徴も出な
かったため、主の子が特別なのは嬉しく。
優しくみゅーみゅーと鳴く子狼を撫でて)
「名前はまた改めて付けてあげて下さいな。今日はお疲れで
しょう?このまま、お休みくださいませ…そばで私が見ており
ますから…」
(今にも閉じそうな瞼、主人の手を握り休むように勧めて。
子狼も落ち着けば母親の胸の上で目を閉じて、心地良さそう
に寝息を立て)
■カレン > ありがとう、サマベル。
君がいたから安心して楽しめた…
(あくまでも夜伽。
獣姦というプレイを楽しめたのはこの娼婦のおかげである。
出産までは予想外だったが、
特に何事もなく終わり、
回復すれば普通に生活できそうである。
我が子が産まれたことを除けば)
ああ…早めに名付けてやらないとな…
(サマベルが授乳しているところも見ていないので、
おそらく餌も魔力なのだろうが、
色々と不安はあって。
それでも睡魔に負けて、
サマベルの胸に顔を埋めながら、
寝息を立て始めるのであった)
■サマベル > 「うふふ、そう言って頂けるなら嬉しいですわ?
また、機会がありましたら幾らでもお付き合い致しますの
で仰って下さいませね…?」
(安心して楽しめたと言って貰えると嬉しそうに微笑んで
主人の頬にキスをして。胸元で眠る子狼を微笑ましく見つめ
ながら寝入っていく主人の手を優しく握り、胸元に顔を埋める
主人の髪を梳いて)
「うふふ、お休みなさいませ、カレン様…とても楽しかった
ですわ」
(次はどういうことをしよう、想像の翼を広げながら主人の
身体を抱き締めて眠ることに。子狼は枕元に丸くなり、すや
すやと眠りへと)
ご案内:「カレンの私邸/寝室」からカレンさんが去りました。
ご案内:「カレンの私邸/寝室」からサマベルさんが去りました。
ご案内:「晴れた冬の朝の日」にハルクラムさんが現れました。
ご案内:「晴れた冬の朝の日」にセイン=ディバンさんが現れました。
■ハルクラム > お手洗いより戻ると、セインが自分が不意に落とした飴玉を拾って、眺めている。あらら、と
ハルクラムは微笑み、口を開く。
「その飴玉ねぇー、あたいのお気に入り、甘酸っぱくておいしいよ?うんー、でも、結構大人の
おかしなのよぉ?どう大人かって…察してみてねぇ?」
おなかいっぱいになって膨らんでいる腹をさすりながら、セインの顔を下より窺う。そして、踵を
返し、カフェを後にして…次はどこ行こ?とばかり彼に顔で問いかける。
「綺麗な所にもいってみたい…お花もいいわねぇー、運動もしたいし、もうお風呂だっていいのよ?
きみ次第なの…今日のはるくは、セインに付いていくのー」
一日という時間もそう長くはないが、彼とこう親密になる事は早かった、相性はとても良いのだろう。
セインが望む所であれば、今ならいくつでも寄って、その景色、感覚を共有したいように―
■セイン=ディバン > ひょい、と掴んだそれ。見た目は飴玉。触っても飴玉。つまり、やっぱり飴玉だった。
ちょうどそこで相手が戻ってきたので、それを返そうとする。
「飴玉に見せかけた宝石かと思ったんだけど。マジで飴玉なんだな。
……大人の、お菓子? 甘酸っぱいってことは苦いお菓子ってことじゃないのに。
大人のお菓子? うむむ? 意味が判らん」
大人向けお菓子、としてみたことがある、苦いのや、ちょっとお酒の入ったお菓子。それらとはこの飴玉は違うようで。
ちょっと興味が惹かれる。どういう意味なのか。相手の言葉が、なんだか意味深だ。
「うっし。食事はここまで。じゃあ、次はどこに行こうか……。
ふむ。提案させていただこうかな。行き先はキミが決めてくれ。
一つ、公園に行ってのんびりとした時間を過ごす。
二つ、買い物に行って、服とか小物とかを買う。
三つ、近くに、馴染みの宿があるから、そこで二人きりで過ごす。
四つ、近くのバーでカジノもどきな営業をしてる店があるからそこで賭け事に興じる」
さぁ、どれがいい? と。男は四つの選択肢を相手に提示する。
今いるこのカフェは大通りに面している。四つの提案した場所は、どれでもすぐにたどり着けるだろう。
男はウェイターに少し多めに料金を渡すと、相手の手を軽く握り微笑みかける。
どうやら、男もこの相手とのデートを堪能しているようで。一緒に過ごせるなら、場所はそう気にしないのだろう。
■ハルクラム > どうも、彼には飴玉が何かというのは分からなかったようで、彼女はくすくすと笑いながら、不思議
と思っている彼の手を寄せては、飴玉を戻すように動かして、
「今食べたら、恥ずかしいことになっちゃうからぁ…ふひひ、お預けぇ」
さてはと、彼は行き先を自分に委ねさせてくれた、四つの選択肢があるようで。彼女は最初の方から
聞くなり、普通のデート嗜好なの?と物足りないような表情をしていたが、カジノもどきな営業?と
最後の内容を聞いて目が見開く。
「えぇー?デートなのに、賭け事を選択にいれちゃうのぉー?んー、それは、二人でするものなの?
でも…他のより何か刺激的そうだしぃ、あたいは…それがいいかも。バーも営業してるのねぇー、
多彩になんだねぇーセインさん、うふふ、楽しみ!
まぁ…宿の事はねぇ…その後でもいいのよ、えっちなのは、夜にしましょぉ?」
怖いもの見たさか、アブナイことに触れたがりな気持ちは今の火が付きかけていた自分の興奮を
さらに高めてくれるか。ならばと、セインに今度は寄り添うかのように、そのバーと言われている所
へ歩いて行くことになろうか
■セイン=ディバン > もしやマジックアイテムの類。あるいは触媒か? などと考えていれば。
手を引かれ、飴玉を戻されてしまう。そのまま、相手の笑い声に目を白黒させ。
「んん~? 余計気になるじゃないか。
……まぁ、お預け、というならまた別の機会にしよう」
なんだか、少しわかった気がするぞ、と内心思いつつ。その飴を食べるとどうなるのか、興味もあるが。
おそらくこの場ではマズいのだろうな、と考え。追求はしないでおく。
「そういう変り種のデートもありじゃないかな? 最近だと、カジノに女と一緒にくる男もちらほらいるよ?
よし、決まりだ。幸い朝から営業してる店だし、さっそく行くとしよう。
ははは、まぁ、冒険者を長くやってると顔も広くなるさ。
……ん。それは夜が楽しみだ。キミとのセックスは、とても気持ちよかったからね」
行き先が決まれば、男は相手の手を引きゆっくりと歩き出す。
顔なじみのそのバーまでは、歩いて十分ほどの距離だ。
あまり相手を退屈させることなくたどり着けるだろう、と思いながら。
触れた手、相手のぬくもりに目を細める。なんだか、こうしてデートをするなんて久しぶりの経験な気がして。
ちらり、と相手を見て、おでこに軽く口付けを。
■ハルクラム > 「ふへへぇ…気持ちよかったの…はあ、もう興奮しちゃうの…」
彼女も、彼とのこういったデートは新鮮なもの、この先の自分がどうなるのか、成り行き任せの
気持ちで彼に付き従っていく。途中におでこに口付けを貰えば、ゾクっと体が震えて。
もちろん、感度が高まっているからだろう、もじもじとしながらも彼女は行き先へと歩いていく
目的の場所に着いたのならば、またセインがしっかり案内、手配してくれるだろう
■セイン=ディバン > 「……おいおい。これくらいで興奮されると、オレも我慢が効かなくなっちまうって。
……ん、着いた着いた。ここだよ」
まさか額へのキスくらいでこうまでも反応されてしまうとは思っていなかったのか。
男は苦笑を浮かべつつ、相手の頭をぽんぽんと叩き。
そうして、目的の店へとたどり着けば、男はカウンターへ向かい、馴染みのマスターへと声をかける。
「よぉマスター。今、卓は立ってるかい?」
『なんだセインか。あぁ、奥でカードの卓が何種類か……。
おいおい女連れか? あまりそこの可愛らしいお嬢さんが絡まれないように気をつけろよ』
「わかってるって……。よし、ハルク、奥に行こう」
マスターへと謝礼代わりに金貨を数枚渡しつつ、男は店の奥へと向かう。
表向きはバーだが、奥のスペースは自由に使える個室が並んでいる。
密会に使うもよし、個室でただゆっくり酒を飲むもよし、なのだが。
人気の使い方は、個室でギャンブルをし、小遣い稼ぎをする、というのがこの店の特徴のようで。
「ハルクはカードゲームは得意かい? 今卓が立ってるのは……。
ポーカー、ブラックジャック……変わったところだと、『ババヌキ』なんてゲームもあるみたいだな」
個室をちら、と覗きながら相手に尋ねる男。一通りのゲームは知っている男だが、せっかくなら相手が楽しめるようなのがいいな、と思う。
個室並ぶ廊下の、更に奥を覗けば。どうやら、カード以外のギャンブルも少しは卓がたっているらしい。
■ハルクラム > 随分奥まった所へ歩いていって、周りの男女の目を気にしつつも、セインに誘われるがままに
個室へ入ったハルクラム。カードゲーム。彼女はそこのあたりの知識はあんまりない様子だが…
「ふえぇ…うーん…あたいあんまりそういうカードゲームの、知らなくてぇ…、んんー…
あら、カードゲーム以外のギャンブルもあるの?あたい見えるんだけどぉー…」
小遣いを稼ぐ、という概念は彼女には無い、なぜなら彼女はそもそも裕福な姫育ちである。日々の
お金位意識しなくても稼げる。しかしこういうところ、社交的、親睦深めの所だろう。それは
プライスレス、といったところなのか。とにかく、彼女はカードゲームを知らないので、それ以外の
ギャンブルが何なのか、向こうを見て気になっているか
「ふおぉ……あれ、あれの、やってみたいのー、ねえ、セイン、いい?」
と、向こうの部屋を指差す。
■セイン=ディバン > 相手と連れ立って廊下を歩きつつ、個室内のゲームを覗けば、周りの客にじろじろと見られることになる。
だが、男は別段そういった視線を気にしない、が。相手をいつでも庇える、守れる様に逐一立ち位置を変えながら歩く。
「ふむ、そうなのか? まぁ、ルールも複雑だったりするしな……。
ん? あぁ、奥は別のギャンブルもやっているみたいだな」
相手の言葉に頷きつつ、奥へと歩いていく。
バーでの社交、という特性上。1ゲームのサイクルが短いカードゲームが人気ではあるが。
奥でやっている別のゲームは、またカードとは違う趣があった。
奥の個室で行われているゲームは、どこからもってきたのかわからないが、本格的なルーレットや。
何も道具を出さず、『じゃんけん』という札だけを机においてる個室。
ダイス2個を置いて、合計目の偶数奇数を当てるゲームに、これもどこからもってきたやら。ダーツ勝負を仕掛けてくる個室まであった。
さながら、貧民窟のギャンブル大通りか、というほど。おそらく、奥の個室ほど、ギャンブル性が高く、レートも高いのだろう。
なんなら、コイントスですら勝負にする輩、なんてのもいるかもしれない。
「あぁ。いいぜ。好きなギャンブルを選びな。金は俺が持つよ。
案外こういう賭け事って、女性の方が強かったりするしね」
男が笑いながらそう言うと、手前のカードエリアとは明らかに違う。
金に目がくらんだギャンブル狂の男や女が、相手へと声をかける。
強引さなどはないが、男が出資した金を巻き上げようという意思はひしひしと伝わることだろう。
■ハルクラム > 明らかに形相の違う客達を見て、ハルクラムは、恐怖感と、一種の刺激的な気持ちよさを感じていた。
しかも、そこのルールは彼女が聞いても簡単、かつ明快なもの。しかし、レートが非常に高いようで、
ギャンブル性はこちらの方が高いらしい。女性の方が強いと言われても、彼女は実感がない。
「じゃんけんとか、ダーツとか、あたいでもわかるものですのー…うふふ、あたいって運強いのかなぁ
えぇー、出してくれるの…?もう、無駄にはしないの!じゃあ……」
少し細目に辺りを眺めては…できるものは何かと思って見たところ、じゃんけんの様子を見て閃いた
のか。その席の方へ歩いて行く。
「ねぇ、あたいとじゃんけん?する?」
と、声を掛けられる前に、ハルクラムは輝くような目つきで、明らかにギャンブル狂なのか
分からないが荒くれに見える男に声をかける。
「うんー、3枚のカード、出して勝つモノを出した方の勝ち。あたい、この金袋全部出すの。」
と、まずセインから受け取った金の全てを、男に突きつけた。