2018/01/01 のログ
ご案内:「どこかの通り」にバルジリスさんが現れました。
■バルジリス > 【約束待機中です】
ご案内:「どこかの通り」にセレーナさんが現れました。
■バルジリス > (新年が開けて、街も祝賀ムードで明るい様子…だが、その街の中をふら…ふら…と歩く、半分幽霊のような男が…)
セイン……セイン……なんで、なんで蘇ってくれねぇ……
(そう、新年大晦日関係なくセインの復活のために地下にこもっていたバルジリス。
だが、結果は実らなかった。目の下にはクマができ、
黒緑色の髪はややボサボサになっていて、かなりやつれている。)
セイン……セイン………
(そうブツブツと虚ろな目で呟きながら歩く。ふと、ケモミミの少女にぶつかって……)
あぁ……すまねぇな……って…え?
(そう、そのケモノ耳の少女には、酷く見覚えがあって…その顔、見間違えるわけが無い…そう、それは……)
せ………い……ん……
(そう、自分が復活させようと、必死になっていた相手で…気が付けば、抱きしめていて)
セイン…!セインセインセイン……!お前……なんで…でも、でもよかった……!
あの時、テメェが消えるのを止められなくてすまねぇ……!
あんな怖い思いさせちまって……ごめん、ごめんなぁ…!
(そう、涙を流しながら抱きしめて……)
もう……!もう二度と……離さねぇ……!
あんな怖い思いもさせねぇ…絶対に、テメェを守る…たとえ、神にだって悪魔にだって…
ドラゴンだろうが魔王だろうが…お前を危ない目には合わせねぇ…この命を賭けて…
魂をかけて…!この命消える時まで…テメェを……守る…!
テメェを……愛してるから……!
(涙でひどい顔になっているが、ギューッと抱きしめる。だが、相手が痛くないよう、注意を払って…)
■セレーナ > (新年の明るいムードの街並みを、一人の少女が買い物袋を抱えて歩く)
うわ、っとっと…、えっと……。
(片手で器用に地図を開きながら歩いていれば、何かにぶつかる衝撃)
あっ! ご、ごめんなさい……!
(ぶつかったのが物ではなく人だと判り、思わず謝る少女。しかし、相手の様子に気づかず。
地図を見て、うむむ? 目的の雑貨屋を通り過ぎちゃいました、と呟いていれば。いきなり抱きつかれ)
ひゃうっ!? あ、あの……?
いきなりこういうのは、その。失礼ですよ!?
って……セイン……?
(抱きつかれた相手を窘めようとするが、瞬間。
相手の口にした名前が耳に飛び込んでくる。
途端、少女は頭と思考を切り替える)
ちょ……はな、離せってのよ!
(強く抱きしめられるのを懸命に解こうとしつつ、相手の方を見る。
相手が何を言っているかは判らないが。とにかく落ち着いて話を聞きださなくてはいけないと思う。だが。
……相手の顔を見た瞬間)
い゛っ!! づううううううううううっっ!?
(コレまで経験したこともないレベルの頭痛。
思わず、蹲りそうになる。が、抱きしめられているのでそれもできない。
今までも何人かの人間に出会った時のみ襲ってきた頭痛。
過去最大級のそれ。頭が。割れそうに痛む)
■バルジリス > (相手が、自分の事を知らない様子なのには気が付かず…離せと言われても)
嫌だ!離さねぇ…テメェの事、テメェが生きてるってこと…感じてぇから…って…
(そう言うも、相手が、いきなり頭痛に苦しみ始めれば……相手を抱擁から解放して…)
セ、セイン!頭いてぇのか…?
(こういう時にどうすればいいか…ワルセイからは学んではいたが、愛しい人がいきなり痛みを訴えれば…指輪のついた方の手で、その額を優しくなでて…)
大丈夫だ…俺の治療魔法で何とかしてやる…いま、魔力を流してやるからな。
(そう言えば、指輪のついた方の手に魔力を流して、治癒魔法を発動させようと…
そう、それは偶然が重なったのか…相手のしている指輪の、兄弟指輪にも、バルジリスの魔力が伝わり…
その魔力は、相手の指輪と共鳴して……)
セイン…大丈夫か?痛み、落ち付いたか……?
(そう心配そうに話しかけて……)
■セレーナ > (互いが互いに一方通行。主張が平行線のまま)
離せ、ってのよぉぉ!! 往来のど真ん中で抱きつくな、っての!!
(相手の気持ちと熱意もわからんではないけれども。まずは差し向かって話し合いといきたいのだが。
強烈な頭痛に襲われ、抱擁から開放されれば、地面へと蹲るが)
いづっ、いで、あだだだだ……!
(がつんがつんと殴られるような。ごりんごりんと穿たれるような痛み。
しかし、相手に撫でられ、治癒魔法をかけられれば)
あっ……? あああ、あぁっ!?
(痛みが凄まじい勢いで退いていく。だが、代わりに頭を襲うのは記憶の奔流。
知らない、見たこともない記憶が、少女の頭へと一気に流れ込む。
それはどんな奇跡なのか。互いに装備していた指輪。たまたま流れた魔力。
でも、その奇跡は起き)
……バル、ジリス……?
(覗き込む相手の顔を見ながら。少女は相手の名前を呼ぶ。
知らないはずの名前。だけど、なぜか浮かんだその名前)
■バルジリス > (相手が自分の名を呟けば……)
ああ、俺だ。バルジリスだぜ……?何を、改まって……
(そこで、バルジリスは、ふと、最悪の事態を考えてしまう…
そう、あってほしくはない。だが……一度、似たようなことはあった…
それに、記憶喪失の人間が、記憶を取り戻す時、酷い頭痛がすると聞く……)
ま、まさか………まさか………お前、記憶、が……?
(そう呟けば、ふら、ふらと一歩、一歩後ろに下がる。)
は、はは。そ、そんなわけ、無いよな。まさか、あれだけ愛し合ったのに……それが、またゼロなんて…
(そう、先頬まで喜びで染まっていた表情は真っ青。フルフルと、首を弱弱しく振って…)
な、なあ。ウソだろ?俺の事、覚えているだろ……?
(そう言って、フラ、フラと一歩ずつ歩き、相手の頬をそっとなでて……)
なぁ…違うって、言ってくれ……!お前は……お前は……俺の愛していた相手…だろ?
(そう、先ほどの喜びの涙とは違い、絶望の涙が……)
■セレーナ > (まるで霧がかる湖の水面。その霧が晴れていく感覚。
頭の奥に一条の光。気分は晴れやかになっていく)
あぁ、あぁもう……あったま、ガンガンする……。
(立ち上がり、相手の姿を見る。瞬間、理解。相手の名前。
そして、相手との関係を)
……えぇ、えぇそうね。あぁそうよ。残念だけど。
私は、記憶がない。暦で言うなら……おおよそ一週間前より前の記憶がない。
(しっかりと立ち上がり、相手の様子を観察する。
驚愕。精神衰弱。手に取るようにわかる絶望。
少女は髪を掻き上げ。相手の頬に触れる感触を受け入れる)
……その質問には、どう答えましょうね……。
『半分イエス』。『半分ノー』。でしょうか。
……お久しぶりです。バルジリスさん。
(浮かべるは、申し訳無さそうな笑顔。だが、言葉は……。
相手の知っている声色で。少女もまた、涙を浮かべていた)
■バルジリス > 記憶がない……あぁ……そ、そうか…そうだよな。テメェを守り切れなかった俺の事なんて…覚えてるわけ…
(そう言った後、顔を覆い、ガチ、ガチと歯を鳴らし振るえ始める
あぁ、今日までの自分の努力は何だったのか……!)
あ、あぁ……テメェを失ってから……今までの事は……無駄だったってことか……は、はひひ、ヒヒヒヒ……
(狂ったように笑い始める男。だが、その後に続いた言葉に、自分の慣れ親しんだ声色で、自分の名が呼ばれれば…
雷雨叩きつける心中に、一筋の光が……)
………え、久し、振り?だ、だけど、お前、記憶がねぇんじゃ……?
それに、半分イエスで、半分ノーって…?
(そう聞くが、相手の目に涙が浮かべば、慌てて……ポケットから、ハンカチを取り出して…)
な、泣くんじゃねぇよ……俺まで、さらに悲しくなるだろ…
(そう言って、ハンカチで涙を拭ってやろうと…)
記憶がねぇってことは、名前も違うのか…じゃあ、今の名前は何て言うんだ?
(そう、名前を聞いて……)
で、でも……考え方によっては…お前がよみがえって、生きているのは…これ以上なくうれしいことだよな…たとえ、俺のこと覚えて無くても。
(そう言って、ふっと笑い)
テメェが、再びこうして生きているのにあえて、本当にうれしいぜ。
■セレーナ > ……。
(うろたえる相手の様子を見ながらも、少女は何も言わない。
詰まるところの早とちり、なのだが。それを指摘しない。
……往来でいきなり抱きつかれたのだ。ソレくらいの反省くらいはしてもらいたいものなのだ)
……あーあーもうっ! 本当にメンタル弱弱なんですからっ!
(いよいよ追い詰められたか、と見れば。そこで相手の方へと一歩踏み出し一喝する少女。
そこに、弱々しさは無い)
……ふふ。説明しますよ。一から、ね?
(相手の驚く様子に、少女は泣きながら笑い。涙を拭われるを受け入れる)
……今の名前は、セレーナ、です。
アナタのことも、今思い出しました。バルジリスさん。
私の、大事な人。愛しい人……。
(涙を拭われ。相手が笑うのを見て、少女は一度呼吸を整える)
説明、しますね。……私は一週間前、九頭龍の水浴び場の宿で気がつきました。
……多分。その時。私は世界に産まれたんです。
……アナタは。私の過去を知っているんですよね?
(ゆっくり。少女は身の上を語り始める。それは、生まれて初めて人に聞かせられる話で。
少しずつ肩の荷が降りていく気がした)
■バルジリス > メンタル弱弱って……!テメェの事じゃなきゃ、ここまで動揺しねぇよ…!
(メンタル弱弱と言われれば、そう言い返して。)
………セレーナ。か……いい名前じゃねぇか。何だか、優しい雰囲気の名前で。
(セインじゃねぇんだな…と思いつつも、名前を褒めて…)
そうか、あの後、テメェは完全に独立した存在として……
……ああ、テメェの過去の事は…少しは、知ってる。
てめぇは、俺と結婚式の最中に消えて…そして、一人の独立した存在として誕生したんだ。
(そう、少しだけ過去を語るバルジリス。だが……全ては、語らない)
わりぃが……俺はセレーナの過去について言う気はねぇ…
あ、言っとくが、俺はテメェの事はこれ以上なく愛してるし、大事なんだ…だから…だからこそ、怖いんだよ。
(そこで、一つの不安について語る)
もしかしたら、お前が過去について知ったら……お前がまた消えちまうんじゃないかって…不安なんだ。
(そう、再びセレーナに消えられたら……恐らく、耐えられない。それくらい、相手が大切なのだ。)
■セレーナ > そうですかぁ? 結構、バルジリスさんの弱い部分しか見てない気がするんですけど?
(相手の反論に、くすくすと笑いながら少女が言う。
どうやら、少し調子が上がってきたようである)
そう、ですか? なんか、宿帳にそう記帳してあったらしいんですよね。
……多分、世界の調整力が働いたんだと思います。
宿帳に記帳もなしに、ナナシの人間がいたんじゃ不自然ですからね。
(相手の言葉に、少女は小首傾げ。しかして、産まれてから考えていたことをとくとくと説明する)
……結婚式。あぁ……はい。覚えてます。
廃教会を、バルジリスさんが三日かけて掃除してくれた、ですよね?
(思い出したその出来事を口にすれば、胸の中に暖かな気持ちが広がる。
だが、相手が過去を語れない、と言えば)
……そう、ですか。……う~ん。その可能性は無いとは言いきれませんね……。
何せ、存在が不定に起因する訳ですから。……わかりました。
今は、多くは聞きません。それに、自分の過去は自分で探さないと、ですよね!
(少し。ほんの少しだけ、暗くなる表情を見せたものの。
相手の言葉に、少女は力強く頷き、胸を張る。
その慎ましい胸に、相手の優しさを詰め込んで。精一杯の虚勢を張る)
■バルジリス > ちっくしょう……見てろよセレーナ。俺だって男らしいとこあんだぜ?
…っていうか、俺の弱い所見せられるのは、テメェ以外いねぇよ。
(そう言いながらも、此方も少しずつ元気になっていって……
そして、相手が結婚式を覚えていると言えば…)
そっか……よかった…俺と、テメェの結婚式の事、覚えていてくれて……
(そう、相手には悪いが、ほっとして……
相手のほんの少し暗くなる表情には、此方も申し訳なく思うも…)
ああ、だけどよ……二度と、テメェは消させねぇよ。
セレーナ、お前は…お前は、俺は守るから。あの時みてぇな醜態は、絶対に晒さねぇからよ…!
(そう言えば、優しくセレーナを撫でて…)
無理すんじゃねぇぞ、セレーナ。ぜってぇ、俺がテメェを支えるから……守るからよ。
(相手の虚勢には、気を使いつつも、相手を絶対に守るという決意を込め言って…)
■セレーナ > それって、ベッドで見るおちんちん以外に、ですか?
(相手の強気な言葉には、更に笑いながら冗談を言う少女。
そのまま真っ直ぐ相手に向き直り、その両手を優しく握り)
私も。忘れなくてよかったです。
……だって、あんなにロマンチックだったんですもの。
(相手のことを、頬を種に染め、瞳を潤ませながら見る少女。
記憶こそ完全に取り戻してはいないが。それでも、相手への思いは蘇ったらしく)
……ハイ。私も。……私も、もういなくなったりしませんから。
……だから。これからもよろしくお願いいたしますね?
(撫でられるのを心地良さそうに受け入れながら。少女は真っ直ぐ相手を見て頭を下げる。
だが、ぴこっ、と頭を上げれば)
でもっ! 人の多いところで抱きしめたりしちゃダメです!
(流石にそれは、恥ずかしいですから! と念押しするのであった)
■バルジリス > な、何言ってやがる!当たり前だろが……
(ベッドで見る~と言われれば、当たり前だろと言って)
てめぇ、結構言うようになったな。……ああ、結婚式、忘れなくてよかった。
(そう言いながら……)
ああ、セレーナ。俺からも……よろしく、よろしく頼むぜ。
これから、ずっとな……
(そう言いながら、そっと抱きしめようとして…抱き締めたりしたら―と言われれば)
ははは、わりぃな。だけど、今日のあれは許してくれよ。
俺にとっては、一生の別れだと思った相手ともう一度会えたんだからよ……
(そう苦笑して、抱き締めることはせず、優しく頭を撫でるにとどめるのであった……)
ご案内:「どこかの通り」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「どこかの通り」からセレーナさんが去りました。
ご案内:「ゴーストタウン」にルルディさんが現れました。