2017/11/29 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 平民地区と富福地区の境目となる大通りにある大きなレンガ造りの建物。
 トゥルネソル商会は、本日も変わらず営業しておりました。
 ミレー族の奴隷たちの店員が店を綺麗にし、来店してきた客に丁寧に挨拶をして、目的の場所への案内をする。
 そんな光景が見て取れる一階の事務室で店長である少女は帳簿をつけている。
 何か問題があれば、リスを呼びに来るように指示をして、売り子などは一切彼らに任せている。
 今日もお客様が色々と買い物をして、帰っていくのが見える。
 新たな客が出入りしたりしている様子も見えていて。
 本日分の帳簿の整理が終われば、奥に設置してある台所でお茶でも作って飲んで少しばかりの休憩にしようと、筆を走らせながら少女は考える。

リス > 仕事は、誰にも邪魔されることなく恙無く終わる。
 それならば、あとは……のんびりして、状況を見てから帰ることにしよう。
 何事もなければそれはそれでいいけれど、何事もないという事が毎日続くわけではない。
 それに、そういうことを任せられる子が少ないというのもある。
 正規店員をもっと増やしたいところであるんだけどな、と思いつつ少女は台所でお茶を作ることにする。
 しばらくして、お湯が沸き、お茶を作る。
 ポッドにお湯を注いでしばらく蒸らして出して、カップにお湯を入れて温めて。
 出来たお茶を片手に、事務室から店内を眺めながら、お茶にする。
 夜に入ってきたからそれなりに人通りは少なくなっている模様。

「……ふぅ。」

 暖かな紅茶を一口すすり、疲れを軽く息として吐き出した。

リス > 紅茶の香りが気分を和らげてくれる。
 やはり、仕事の中となると、ある程度でも気が張るものなのだろう。
 自分が好きでこの仕事をしている、としていても。
 問題がなさそうなら、そろそろ帰るのもいいけれど、どうしたものだろう。
 家に帰って食事にしようか、帰りがけになにか軽くつまんで帰ろうか――――

「………――――。」

 そして、自分のお腹を見る。
 こう、ぽちゃっとしている柔らかなお腹。
 冒険者の方々のスラっとしている体を見ると、ちょっと羨ましくなる。
 自分は冒険者じゃないし、動くことは苦手。
 ちょっと誘惑にかられてしまい、どうしようと考える。
 あと、エッチなことも最近ご無沙汰だしと、ずれる思考。

 思わず、店内に好みの子でも来ないかしらとか、入口の方を見てしまうぐらいには。

リス > 「………はぁ。」

 まあ、自分の店の中でナンパとか問題外であろう。
 店の女の子に手を出さないのは商売人としての最後のプライド。
 客に手を出すのもどうかというのはある。
 わかっている、判ってはいた。

「何時もの様にお風呂とか、喫茶店とかにしたほうがよかったわよね……。」

 がっくりと肩を落としつつ。冷めてしまった紅茶を飲み干した。
 やはり美味しくなくなっている。
 まあ、仕方がないわねと小さく呟いて少女は立ち上がる。
 事務室を片付けて、交代でやってきた店員と今まで働いていた店員に引継ぎを行わせる。
 後がなければ、私も帰ろうか、と少女も、店を後にする。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。