2017/11/16 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > マグメールの平民地区と、富裕地区の境目の大通り。
 その一角にある4階建てのレンガの商店、トゥルネソル商会、マグメール支店。
 様々な品物を取り揃えて、お客様のご来店をお待ちしております。
 ピカピカに磨いた床、一階層毎に違う品揃え、困ったときはすぐにご相談頂けるよう、十分な人数の店員。
 安全のための警備員たち。
 そんなスタッフが、お客様をお待ちしております。

「……広告って、難しいわね。」

 少女は、一階の事務室でうんうん唸っていた。
 もっとお店を知ってもらいたいので、広告でも貼りだそうかしらと思ったのだ。
 そう思って作っては見たがパンチが効いてはいない。
 誰でも考えられそうなそれである。
 どうしたものかしらねと、悩むもののちらり、と事務員とか、休憩中のミレー族の店員に視線を向けても。
 頑張ってください的な微笑みを返されるのみで。
 畜生覚えてなさいよ、と軽く冗談交じりに返して見せる、そんな平和な時間。

リス > 「あー……もう。」

 考えても煮詰まるし、一旦後に回そうと、少女は広告の文面を一時考えるのをやめた。
 そして、お茶を入れることにした、お茶を飲んでから一度品数とか店の中を確認して気を入れ替えて再度考えようと。
 事務室の奥に移動し、紅茶を作り始める、ほかに飲む人は?と問いかけたら、事務員と休憩中の店員も。
 なら、と少し多めに作ることにして、しばらくして戻り、全員に振る舞いながら、しばしのティータイム。

「ふぃ。」

 一息を着いてから、少女は改めて事務室から出て、二階からの品揃えを確認しよう。
 一階はサービス窓口だから、何かしら問題があればすぐに呼びに来る手はずとなっているし。
 少女は階段をのぼり、2階へと移動する。

リス > 「いらっしゃいませー。」

 にこやかに挨拶しながら、少女は階段を上り二階へと。
 ここは、一般的な日常品とか、食料、ポーションなどを取り扱っているフロアだ。
 一番地域の人達に使いやすいフロアとなっている、故にこの時間は人が少ない。
 まあ、一般の奥様達は寝ているだろう、なので、今の時間で言えば冒険者が、店が閉まっているから、と買いに来るのがほとんど。
 それも見越しての営業ではある。

 今も人はまばらで、そのこと自体に少女は否やはない。
 今のうちに品揃えなどを確認し、問題のある商品や、品薄の商品がないかをチェックしていく。
 ここは一番物の推移が激しいフロアでもあるので、チェックは入念にしないとと。

リス > しばらくの間、品物のチェックを繰り返していく。
 この品物は十分、これはもっと出す、この品物は安くして早く売りさばかなければならない。
 あれやこれや、とチェックしているだけで、それなりに時間が経っていく。
 ふぅ、と軽く吐息を吐き出してから少女は周囲を見回す。
 今は特に誰かがいるわけでもなく、静かな様子である。
 とりあえず、手の空いている店員を呼んで、品物補充と整理の指示を出すことにする。
 そして、そのまま三階へと向かう事にする。

 三階は、武器防具のフロアで、基本的にここに来るのは冒険者である。
 護身用に買っていく人もいるが、今は少ないだろう。
 ここには、警備員がいる。
 武器を持って暴れる人がいないとも言い切れないのだし。
 警備員に挨拶しつつ,少女は品物を見る。
 基本的に大量生産品を置いてあり、質は一定。
 業物が欲しければ個別に注文してくださいなという感じである。
 とりあえず、売り物にくすみとかがないかを軽く見て回るだけでいいかしら、と武器・防具のフロアを見て回る。
 武器防具の手入れ道具も、ちゃんと置いてある。

リス > 三階も、特に問題のあるところはなさそうだ、まあ、この辺は売れなければずっと残ってるものだし。
 新しい金属や技術が発見されて量産型の性能が伸びない限り変わることはないもの。
 ある意味、安心して在庫として置いておけるものだ、売れて欲しいと思うのは商人のさがではあるけど。
 とりあえず、ここは大丈夫とうなづいて少女は足を4階へ。

 4階は貴金属や宝石、魔法の道具等高級品を扱っている。
 高級な服装も、ここにある、そうでない服装は2階。
 一番警戒を厳重にしているのだ、窓のない4階で、入口には警備員。
 お疲れ様、と労いながら登る。
 一個売れれば暫く安泰というものがそれなりに有る。
 まあそれゆえ売れ行きはあまり良くなさそうだ、品物がなくなってないかだけの確認。
 大丈夫そうなので、一階に降りることにする。

リス > 一階に降りてきた。
 店員に、何か問題はないか、と問いかけるも特に何もなさそうだ。
 それならいいわ、とうなづいてみせる。
 ひととおり見て回ったので気分は少し変わったし、と少女は事務室へともどる。
 何かあればすぐに呼んでね、と店員に言い含んでから先ほどの事務テーブルに戻ろう。

「むむむぅ。」

 そして、宣伝ポスター作りを再開することにする。
 うんうんと、悩んで少女は色々と書いたりやめたり。
 まだ原案の状態だったりするので、完成はいつの日か。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。