2017/08/04 のログ
■リス > 今から行くにしては時間が遅すぎるから、また別の時にしよう。
特に何か問題が起きそうな様子もないから、今日は張っている必要はなさそう。
今日はこの辺にしておこうかしら。
軽くため息を吐き出す。
嫁は、娘にかかりきりで、ちょっと出てくるとふらりとどこかに行った。
次に帰ってくるのはいつだろうか、たまに家で寝ているのは見るけど、寝ているドラゴン起こす趣味はない。
偶には可愛い女の子が泣くぐらいたっぷり中出ししてしまいたいなぁ、なんて欲望が渦巻くが。
奴隷は売りものだから手を出すわけには行かないし。
悶々として仕方がないわ。
もう一度大きくため息を吐き出し、帰る準備をするために、一階の事務室へと戻っていく。
■リス > 一階の事務室に到着した。
とりあえず、金庫とか大事なもののチェックをする。
鍵は――掛かっている。
手元に鍵はーーーある。
重要な書類は、出してない。
問題はなさそうね、とうなづいて。
警備の傭兵を呼んでお願いね、と言いながら荷物を持つことにする。
さて、今日はお疲れ様、交代の時間になったら、ちゃんと交代するのよ、と夜番のみんなに挨拶をして去っていこう。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 郊外」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール付近を流れる河川、そこに少女の姿はあった。
狐火に照らされ見えるのは、その手には釣竿、側にはタライ、どこをどう見ても釣りをしにきているようにしか見えないだろう。
いつもの通り、気紛れでやってきただけだ。
元々の目的はこうではなかった、気分的に、誰か適当に目に付いた相手とでも楽しもうとしてたのだが…
まぁ、結果はいうまでもない。
見付からず、適当に王都の外へと足を運び、こうして見付けた河川で…と言う訳だ。
■タマモ > 夜釣りと言うのも、かなり久しいものだ。
以前やったのはいつだったか…まぁ、結果は…忘れた事にしておこう。
ちらりと視線をタライに向ければ、数匹の魚が泳いでいる。
そう、今日はそれなりに釣れていた。
これで、前にやった時の汚名は挽回だ…返上だったっけか?まぁ、気にしない。
「ふふんっ、妾の手に掛かれば、やはり昼だろうと夜だろうと変わらぬのぅ?」
まだ反応の無い釣竿を握りながら、誰にともなく胸を張ってみせた。
くい、くいっと軽く釣竿を揺らしたり、そのままじーっとしてみたり、色々と試してゆく。
その視線だけは、しっかりと垂れた釣り糸の先を見て…
すっとその辺りに一瞬魚影が見える、そろそろくるか!?そんな期待を胸に、釣竿を引く心構えを。
■タマモ > 「………」
沈黙。少女は黙ったまま、垂らした釣り糸の辺りを泳ぐ魚影を見詰めていた。
…が、進展がない。
ゆらりゆらりと泳いでいるのが見えるだけで、釣針の餌からの手応えがないのだ。
「む…むむむ…?」
こうか?こうか?とか、感じに釣竿を動かし、様子を見る。
と、それがやっと餌に反応したのか、釣竿の手に小突かれるような感触。
もう少し…もう少しだ…しっかと空いた手も加え、両手で釣竿を持ち、身構えた。
ご案内:「王都マグメール 郊外」にリィンさんが現れました。
■リィン > ふらふらと、救世の姫としての定めによって、その身にあらゆる穢を負うこととなった少女は、ふらふらと夜闇の中をさまよっていた。
冒険の帰りか、それとも別のことのためか。首に嵌められた首輪を鳴らしながら王都への帰路を急いでいた。
ここしばらく色々なことがあり、リィンの近辺の状況は大いに変容していた。
「……遅くなっちゃった」
ぽつりとそう呟いた。
リィンの戦闘力は決して高いものではない。何かに襲われれば一溜りもないだろう。
救世姫故に早々死傷することもないのだが、不安がないわけではもちろんない。
そんな時に、偶然にも見知った存在の姿を見つけた。
あまり日常的な何かをしていることを見かけたことはないのだがリィンは吸い寄せられるようにしてタマモのそばへと近づく。
後ろ姿故に何をしているのかはあまり見えていなかった。
「あの、タマモ、さま……?」
と、釣りに熱中し、集中しているタマモに声をかけた。
実のところは、何かをしているのをわかっていた上での行動であった。
■タマモ > よし、後ちょっと…!
無駄に熱を入れていたせいか、後ろから近付いてきた少女の存在に気付いていない。
…と、そこで少女からの声が耳へと届いた。聞き覚えのある声だ。
「………?…ん?」
さすがに、声を掛けられてしまえが気付く。
ぴくり、と耳が揺れると、くるりと顔が後ろへと向いてしまう。
何とも非情なタイミングであった。
次の瞬間、手にした釣竿へと引かれるような感触があり…途切れる。
はっ、とした様子で視線を戻し、釣竿を上げた…その釣り糸の先、釣針にあった餌が消えていた。
「………ぬお、おぉ…おおおおおおおおおおおぉっ!?」
すぽーんっ、と上がった声と共に、釣竿が宙に舞った。
■リィン > 「え……!? ひゃっ……!!」
声をかけては見たものの、その直後のタマモの反応の大きさに流石に驚き、尻もちをついてしまう。
見れば、彼女の手には釣り竿が握られていたが、それが宙を舞うのが見えた。
リィンが声をかけたときに、ちょうど獲物がかかったというわけである。
にも関わらず、リィンは無情にもタマモに声をかけて釣りの邪魔をしたわけであった。
「あ、あの、その……ご、ごめんな、さいっ……」
状況を把握したのか、リィンは身を守るような仕草を取りながら頭を垂れる。
「あ、あいさつしなきゃ行けないと思った、から、その……」
言い訳をする子供のように目を泳がせる。
リィンの服装は夜闇の中のためあまり目立ちはしないものの、かなり薄手のデザインであった。
少女がまとう下着なども見えてしまいそうなものだが、タマモならばそれが何かわかるだろう。
■タマモ > 宙を舞った釣竿だが、何気に遠くへと放った訳でなく…すとんっ、と上手い具合に手元に戻ってきていた。
お気に入りの釣竿だ、地面に叩き付けれないし、放り捨てる事も出来ない…と言う訳である。
手元に戻れば、ぽんっ、とそのまま消えてしまう。
そんな事をしている中、謝り、その理由を説明してくる少女。
くるりと改めて振り向いた視線は、真っ直ぐに少女に向けられる。
「ふむふむ、そうかそうか…悪い事をしたとは思うておるんじゃな?
えーっと…この場合、どちらで呼ぶべきじゃろう?」
うんうんとその言葉に頷き、よいせ、と立ち上がる。
にっこりと笑顔を浮かべながら近付き、言葉を返し…その視線が下へと向いた。
近付いた事で、頭上に浮いている狐火が少女の姿をはっきりと照らし出している。
うん、少女にも分かる程に、その服装をじっくりと眺めて。