2017/08/03 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 王都マグメールの平民地区と、富裕地区の境目にある、4階まであるレンガ造りの大きな店。
 トゥルネソル商会マグメール店は、24時間いつでも皆様のお越しをお待ちしておりますとばかりに、明かりがついて店員が掃除や売り物の整理をしている中。
 店長である少女は、事務室で書類を作っている。
 一階で来店があればすぐにわかる場所、何か問題があればすぐに呼びに来るように従業員の奴隷に伝えおき、先月の売上の収支をまとめていたりもする。

 その結果はといえば。

「んー……。少し派手にしすぎたかしら。」

 一応の黒字、思ったよりも売上が出ていない。
 まあ、調子に乗って割引しまくったのがいけないのだろう。
 新興の店としてはまず覚えてもらわないといけないし、インパクトを与えないとといろいろしてみた結果でもある。
 今後で少しずつ回収するしかないかと結論づけて、書類を書き込んでいく。
 しかし、書類は大事だが退屈で、女の子に声をかけに行きたいとか現実逃避の思考もチラホラと。

リス > 今の時間は夜、昼間に比べればかなり人の出入りは少ない。
 冒険者とかが基本だろうか、あとは、夜にどうしてもという感じの人々。
 なので、人が入ってくればすぐにわかるし、店員には、いつでもいらっしゃいませは徹底しているから、わからないことはないだろう。
 そうこうしているうちに時間が過ぎて、書類の整理が終わる。
 金の勘定を終えて、書類を終えて。
 それらを金庫にしっかりと仕舞ってから、少女は大きく伸びをした。
 ふう、と息を吐き出して、奥にちょっとだけ移動し、紅茶を作って戻ってくる。
 お菓子はないが、少しばかりのティータイム。
 扉から、入口の方を眺めて、来客を確認しながら、優雅とは言えない紅茶タイム。
 もう少ししたら、お店の方に出てみようかしらね、と紅茶をすすりながら考える。
 ちょっと熱かったので、フーフー息を吐いて、覚ましつつ。

リス > しばらく紅茶を飲んで、ノンビリとくつろいでいる時間。
 お店の中は昼間に比べてとても静かだ、一回は基本的に買い物ではなくサービス系なのでそれも顕著なのだろう。
 カップが空になったので、よし、とつぶやき、少女はカップを奥の洗い場に置いてから、店内へと移動しよう。
 一階は、流石に客もいないので、二階に行こう。
 とことこ、と階段を登っていく。
 生活雑貨やポーションなどそういったものを主に取り扱うフロア。
 ここには、保存食やポーションを買いに来ているらしい冒険者が数人。
 それと、その冒険者に対応している奴隷の店員。
 売買は、問題無く行われているようにも見える、とりあえず、在庫の確認等をしようかしら、と売り棚の方に視線を向けて、品物をチェックし始めた。

リス > やはり、時間帯的に保存食とポーションのたぐいが減っている。
 昼間では食料を買いに来る主婦の皆様のおかげで野菜とか肉が減りやすいが、冒険者は保存の効かないものはあまり持ち歩かない。
 だから、冒険者が主軸となる夜間だと、そっちのほうが減りがいいのだろう。
 ただ、経験から補充をするほどのものではなさそうだ。
 昼間に比べて夜の客入りはパラパラとしたものである。

 ―――もうちょっと客の入りが欲しいところではあるけれど、それは贅沢というべきだろう。
 もっと認知度が増えて、有名にならないといけないだろう。
 あとは、ギルドとかと提携するとか……。

「あ、それはありなのかも。」

 ポツリとつぶやく。
 ギルドと渡りをつけられれば、冒険者に紹介してもらえるし。
 そうすればもっと来客来るんじゃないだろうか。
 今度、出向いてみるのもいいのかも、と少女はつぶやいて。
 すぐに思考を切り替え、困っているお客様とかいないかな、と視線をぐるりと、もう一度回してみる。