2017/07/06 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 様々な客が、いろいろなものを買っていく、大型店舗。
 トゥルネソル商会のお店は、本日も満員御礼と言わんばかりに、お客の出入りが多い。
 そんな中、店長である少女は店内をいつものように見回り、品物の在庫を確認したりしていたがある一点で止まる。

 それは、マジックアイテムを主に、と考えて作った一角である。
 基本的に大量生産品を取り扱い、様々な商品を安めの値段で売る、薄利多売の方法を取っている少女の店。
 マジックアイテムは、大量生産のものは、一応あるものの基本的に割高であるし。
 一点ものが特に多い。
 それに付け加え、少女には、マジックアイテムの知識自体はあっても、魔法の知識が薄く、魔法使いや、魔導師の鑑定がないと店に置けず、故に割高になってしまう。
 しかし、冒険者のニーズにはやはりマジックアイテムというものは一定あるもので。
 どうしたものかしらねぇ、といつも在庫が薄く、棚に空きの多いその区画のまえで、悩んでしまう。
 そんな少女の背後で、店員たちはてきぱきと清掃したり陳列したり、お客様のお相手したりと忙しそう。

リス >  魔道士や、魔法使いの知り合いはいないし。
 悩むだけ無駄といえば無駄である、考えるのをやめてしまおうかとは思うものの、店長として、店を任された身としては流石にそれは出来かねて。
 こう、魔法に詳しい知り合いとか、欲しいものね、そんなふうに考えてしまう。

 大きくフゥ、と長い溜息を吐き出してから、視線をその一角からずらすことにする。
 悩んでいても仕方がないなら、動いてみよう。街中にはそういう魔法の店とかいっぱいあるのだし、と切り替えることにする。
 あとは、実家に戻って父親などに相談してみるのもいいだろう。
 方針を決めてしまえば、あとは早いもので。
 困っているお客様がいないだろうか、と店内に視線を這わせる。

 困ってて、可愛い女の人だったらどうしましょう。
 食べてしまいたくなっちゃうわなんて、考えて口元にうっすらとえみ浮かべてしまう。

 店員もわかってるのか、ものすごい勢いでお客様の接客してるようで。
 自分が声をかける前にお客様への対応してる。
 店員の性能が良いせいで、悪巧みは軽く潰され気味だったりする。
 

リス > 店員が育っているのはいいことだと、少女は思う。店員の彼女らも売りものであり、値札が付いている。
 気に入ったお客様がいれば、交渉の上買い上げることもできる。
 彼女たちが売られるまでは店員として、奴隷としての性能を見せているのだ。
 彼女たちが良い主人に出会えるように位は、祈ってもいいかしらと思っている。

 閑話休題

 見回りを続けることにする。
 大体のことは彼女たちで十分ではあるだろう。
 大体ではないところは、自分が出るべきであるだろうが。
 トラブルは、無さそうではあるけれど、それでもお店を見回り調べないといけないところはいろいろある。
 売上とか、人気商品とか、次の発注とか。
 これでも結構忙しいのよね、なんてぼやいてみて。

 終わったら、九頭竜温泉で汗でも流しに行こうかしらと考えても見たりする。

リス > どうやら、今日は恙無くいけそうな気がする。
 それなら、次の交代の時間に上がってしまおうかしらね、と少女は考える。
 彼女らがちゃんと仕事をしてくれているから、自分が楽できる。
 そのための奴隷というのもあるのだけれども。
 交代要員が来るまでに、やることが一つだけある。

 業務引継ぎの準備だ。
 お金を数え、つり銭に過剰な分は金庫にしまう。
 日々の状況を日誌に付ける。
 そのあたりの作業をしていれば引継ぎの子達が来るので、少女は今働いている全員を呼ぶ。
 全員に交代の子に引継ぎを済まさせてから、自分も合わせて店から出ることにする。
 奴隷の皆は平民地区、リスは富福地区だが。
 少女の足は、九頭竜温泉と向かうのだった。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。