2017/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリンさんが現れました。
■リン > 「……ふーっ」
客で賑わう酒場の席のひとつに、赤ら顔の少年が突っ伏していた。
そう酒に強い方でもない彼であったが、今日はあまり普段はしない飲み方をしていた。
テーブルの下には何本も空き瓶が転がっている。
「……もう一瓶!」
やけくそのように注文を追加する。
■リン > 酒で身体を崩したり溺れたりするのは、愚かしいことだとは知っている。
ただ自分の矮小さや愚かさを一時的にでも忘れたい時というのはたまに訪れて、
今がその時であった。
自分を痛めつけることで何か悪いものを身体から追い出せる気になるのかもしれない。
要は自傷なのだ。
まあ、そんな面倒くさいことを考えなくても、お酒というのはいつも痺れるように美味しい。
椅子の脇に置かれたバイオリンのケースの上に、さらに空き瓶が転がる。
■リン > 「うっ…………」
いくらなんでも限度を越えすぎた。
ふらふらと立ち上がってなんとか勘定を済ませる。
そうして階段を登り、宿になっている二階へと向かう……
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリンさんが去りました。