2017/04/28 のログ
■ゼロ > そうなると。一気にやることが無くなった。
まあ、最初の目的を終えているのだから、別になくなってもいいのだけれども。
しかし、そうなると暇になるので、どうしたものかと考える。
酒を飲んでも酔えないし、飲みに行く仲間もいない。
ここだって、ちょっと間借りさせて貰っただけなので、ここのギルドの一員というわけでもない。
とりあえず、此処から離れようかなあ。
それとも、もう少し時間をここで潰そうかなぁ。
仮面の下で思考する少年。
そういえば、もう一個のあれの試し切りもしてなかったなと思い出して、刃のないつかだけのナイフを取り出す。
どうやって、これを使うんだっけ、と使用方法を説明受けたときのことを思い出す。
■ゼロ > 「たしかこうやって……」
受けた説明。
1・柄を握る。
2・いのり、ささやき、えいしょう、ねんじる。
3・出た刃でずばっと切り裂く。
いのり、ささやき、えいしょう、ねんじる。
これが何の意味があるのかわからないけれど、そうすれば、刃が出るらしい。
ということで、何をささやいて何を詠唱すればいいんだろう。
そのへん何も言ってなかった気がする。
握ってみる。そして、首をかしげて、でろーでろーと念じてみる。
刃は1mmも出てくる気配がありません。
でも、買うときにはちゃんと主人も刃を出してたし。
あれなにか本気でささやいたり、詠唱とかしないとダメ系ですか?
柄を持ってブンブン振り回してみる。
■ゼロ > マジックアイテムと言うのは、知識が必要らしい。
最初買った武器の方は、今までの鎧や仮面には必要なかった。
常時発動的な魔術のものであり、普通の道具として使うことができたから。
今回は、明確な知識が必要とする道具のようだ。
まずい、もう一度ちゃんと教えてもらったほうがよさそうだ。
というか、あの店主は使えて当然という感じで話していたし、普通にできるものだと思っていた。
しかし、ある程度は知識が必要の模様。
魔力がいつも枯渇状態なので、そういう道具とかに縁がなかったのもあり、使い方がわからない状態で生きていた。
ここでそれがこんなふうに牙をむくなんて。
思わぬところの落とし穴に、ため息一つ吐いて、柄をしまう。
■ゼロ > 「戻ろう。」
柄が使えない(※ギャグではない)ので、もう、ここにいても仕方がない。
一度戻って、使い方をちゃんと確認して、実践までにはちゃんと使えるようにしないといけないだろう。
それが確認できただけでも大収穫だと思いなおすことにする。
ふと見れば、もう誰もいない模様でもあるし、丁度いいやとうなづく。
少年は、ガシャがしゃと、鎧の音を引き連れて去っていくのだった。
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