2017/03/21 のログ
ご案内:「九頭龍山脈」にラフェルさんが現れました。
ラフェル > 九頭龍山脈、その奥へと進んだ先にある広く木々の茂る場所。
夜空を舞う小さな天使には、今日は特にこれという目的は無かった。
いつも誰かしらの声を聞き忙しく動き回ってはいるのだが、極稀にこうした何も聞こえない静かな日もあるもので。

人の多い王都と違い、この付近は動物か…または、隠れ住むミレー族しかそうそうは居ない。
もう大丈夫だろうと意識を声から離し、今はゆっくりとした空中散歩である。

ラフェル > 今日は雲一つ無く、月も星も良く見える。
最近は、こうした綺麗な夜空を眺める事も楽しみの一つとなっていた。
もちろん、こうして空を舞い下に広がる景色も同じ。
他の者達から見れば、夜空をゆらゆらと舞う小さな輝きと自分は映っているだろう。

「この夜空も、広がる森林も、流れる川も…自然が与える美しい光景は、恩恵は、誰にでも平等に与えられている。
それなのに、なぜ人間は、魔族は…いえ、他の種族の方達も…きっと…天使様達でさえ…他と比べ合うのでしょうか…?」

ふわり、と高度を落とし、身を翻して留まる。
少し高い木の頂程度の高さだ。
思案しながら大きく羽根を羽ばたかせ、一度、ゆっくりと降りられそうな場所を探して。

ラフェル > 木々の隙間、そこに見える小空間がすぐに見付かる。
翼を広げてもそれなりに余裕のあるその場所に、ふわりと舞い降りた。
こんこんと湧き水の流れ、足元に広がる柔らかな草と、大小の石がいくつか、ちょっとした動物達の憩いの場、といった印象を受ける。
その内の大き目の石の上に降り立ち、ゆったりと腰掛けて。

ただただ、水の流れる音と、微風に揺らぐ草の擦れ合う音。
今はそれだけがある空間。
目を閉じ、その静かな音に耳を傾ける。

ラフェル > どれくらいの時間、そうしていただろう。
腰を上げれば、ばさりと大きく翼を広げる。
間、そして、再びその身を夜空へと舞い躍らせ、そのまま消えていった。

ご案内:「九頭龍山脈」からラフェルさんが去りました。