2016/11/30 のログ
ノア > 「 大量に.. 運び、込まれ た..... ? 」

定宿もなく家具なんて何一つ持っていない。ドレスや靴、アクセサリー類なら大量に持っていても、無くなっていない。そうなると貴女の元に運ばれたのは..

「 えっ、と......... コレと、一緒に運び込まれたものってさ.. そのー 」

言葉が上手く続かず、貴方から受け取った硝子細工へと視線を落とした。すると決意したように顔を上げ

「 ── ごめん。其の装飾品とか絵とか、あたしのだと思う.. 多分。」

思い切って口にした。同時にローブの留め具に手を掛け、するりと脱いで床に落とす。ローブを脱いだ姿は、どう見ても町娘には見えない格好で。

イルマ > 言葉が続かない友人の声を聞きたがるように、何度か頷いて先を促した。
髪飾りを渡した後は手を引き、カウンター内へと彼女を誘い入れる。

「………うん、そっか。……ちゃんとノアの口から聞けてよかったな」

落とされるローブ。彼女が身につけているその服装を見遣り、そっと微笑んだ。
テーブル上に置いてあった木箱を一瞥してから向きなおる。

「安心してよ。足がつくようなやり方はしてないからさ。憲兵が此処を嗅ぎつける心配もない」

ノア > 促されるままカウンターの奥へ入れば、貴女の元に歩み寄る。正体を明かしたからには、何よりもまず先に敵意のない事を示さなくてはならないと考え.. 太股から毒針数本と、黒革の鞭を取り外して近くのテーブルに置き。

「 ハッキリ言ってまともな生き方じゃないし、友達だからってすぐに言う訳にもいかなくて.. ごめん。」

もう何も包み隠さず、人を欺いて物を盗んで生きてきた事を洗いざらい話し。共に死ぬかもしれない経験をした者同士、貴女には知られても構わないと丸腰で話を続ける。

「 .....っ、やっぱ.. イルマも 」

そして貴女の言葉からも、裏社会を生きる人間の気配。以前来店した際に危なげな品を幾つか目にしていたのもあって、然程驚かずに.. 小さく吹き出した。

イルマ > 毒針数本、そして黒い鞭。それらがテーブルに置かれれば、蒼い瞳を静かに細めた。
謝られれば首を左右に振って…

「いいよ、謝らなくて。アタシも似たようなもんだし、今まで黙ってたし」

驚かない様子、そして噴きだされれば目を丸くした。
が、此方もすぐに小さな笑い声を零して、テーブルの上に置かれた木箱を彼女に差し出す。

「はい、これ。盗品を捌いたお金。ちょっと重たいから気をつけてね」
「あと、さ。……これからは捌く時、うちに来なよ。うちなら万一にも足がつく心配はないし…ね」

どう?と首傾ぎ問う。ついでに相手を誘い、以前招いた時と同じソファに腰を下ろそうとして。

ノア > 互いに似た者同士が正体を隠し合っていた事がおかしくて、くすくすと肩を揺らした。何はともあれ ── 大切なモノが手元に戻り、そっくり無くなっていた盗品の行方もわかった。売上に関しても、上手く捌いてくれた彼女の懐に入るなら其れでいいと考えていた為.. 目の前に木箱を差し出されると、猫目ぱちくり瞬いて。

「 いや、これはイルマの。あたしは依頼してないし、足が付かなかっただけで充分。」

貴女が上手く働いたお陰で街を歩けるのだと、木箱を受け取ろうとせず。しかし.. 仕事の話を持ち掛けられると、

「 .........あぁ、そうか..

今回の分は要らない、それはイルマのモノ。ただ、今後仕事をしてくれるなら.. いくらイルマが相手でも、あたし7は貰うよー ? 」

仕事相手として しっかりちゃっかり自分の取り分を提示、悪戯な笑みを浮かべて貴女の隣に腰を下ろす。もしも交渉が成立したなら、握手しようと片手差し出して。

イルマ > 受け取ろうとしない彼女に不思議そうな顔をしてみせ、しかし無理に渡すことはせず。手にしていた木箱を引いた。

「結構律儀というか、真面目というか…なら、これは預かっておくよ」

貰う、ではなく預かっておくと。いずれ渡す日が来ないとも限らないからだが…
そして隣に座る彼女との談判。7取ると聞けばくすくすと肩を揺らして笑った。

「ずいぶん欲張りな盗人さんだなぁ。…でもま、いいよ。他にも何人かお得意様はいるし。7:3でも妥協しようじゃないか」

差し出された片手を取り、交渉成立の握手を交わした。

ノア > 「 ふふ 成立っ、よろしく。」

しっかり貴女の手を握って数度揺すり、其の手を離したらもう 仕事の話はおしまい。途端に

「 .........じゃ、今度は "友達の" イルマにお願い♡ お酒呑みたい、今日はー 安いワインで馬鹿みたいに、酔ってハシャぐってのはどう ? 」

仕事相手から友達に戻っても、やっぱり欲張りで我儘な注文ばかりな女盗賊。手土産を持ってくる程気も利かず、甘ったれた口調でお強請りを。

イルマ > 「うん、よろしく」

握手を終えれば、次は友人としての話。
途端に口調が変わる彼女が可笑しくて、ニヤリ微笑んだ。

「安いワインね、了解しました。……えーっと、確かこの辺に…」

一旦立ち上がり、部屋の隅の方に置かれた小棚を開ける。中から取り出したのは以前飲んだものよりは全然安価な、平民愛用の品。
それとグラス二つを手に、彼女の隣に戻っていく。

ノア > 「 流石、品揃え豊富ー 」

出てきたボトルとグラスに軽く拍手したりして、すっかり友達モード。グラスを受け取り注いで貰うのをちゃっかり待って、乾杯を

「 再会と髪飾り見つかったのと、交渉成立と、あと、.........ま いいや、かんぱーい♡ 」

後半だいぶ適当になりつつ、互いのグラスを当てて軽やかな音を鳴らした。安い酒で酔いたかったのはただ楽しみたかったからか、あるいは何かを忘れたかったからか.. いずれにしても、貴女との時を目一杯楽しんだ筈で。

ご案内:「雑貨屋」からノアさんが去りました。
ご案内:「雑貨屋」からイルマさんが去りました。
ご案内:「無人の家」にフローディアさんが現れました。
フローディア > (扉に手をかければ、きぃ・・・と軋む音を立てて何事もなく開く家の扉。)

・・・ほんとに開いてる。

(そう呟くのは異国の着物を身にまとったミレーの少女である。数日前、酒場で出会った男に 使われていない家がある、という話を聞きつけ試しに訪れてみたのだ。そして、扉に手をかけてみれば、本当に鍵もかかっておらず、それが当然であるかのように住人ではない、少女を迎え入れた。
この情報をくれた男曰く、 別に誰も住んでいないのだから、寝床に困っているのなら、勝手に住んで見るのもいいんじゃねぇか、とのことである。生憎と鍵はないが、もし住むと決めたならば鍵は造ればいいだろう。その気になればそれの代わりとなるものくらい、作れるだろう。
そう考えて、ミレーの少女はその欲望渦巻く無人の家へと足を踏み入れていく。 その家は、たしかに決まった住人こそいないものの、そこをたまり場とする素行のよくないもの達や、密会所とする貴族などもいることなど・・・想像もせずに。 ――行ってみる、と告げた際にその男が怪しげな笑みを浮かべていたことすら・・・何も、知らず。)

ご案内:「無人の家」にダグラスさんが現れました。
フローディア > これは・・・あの人に感謝。

(家に入り、扉をしっかりと開ければ――ちりん、と来客を告げる鈴がなる。元々、ここに取り付けてあったものではなく、勝手に住み着いた無法者達が取締にきた役人なんかから逃げる準備をする為に取り付けたものであったりするのだが・・・それはそれとして。
きょろきょろとあたりを見渡してみれば、放置されていたとは思えない程整備された部屋が目に入る。――使っている人間が他にもいる為当然ではあるのだが。そのことを知らないミレーは、彼が掃除でもしてくれたのかな、なんて考える。
そして、トイレ、風呂、台所・・・なんかをちら見しながらも通り過ぎ、一つの大部屋にたどり着く。)

悪くない・・・下手な宿屋よりいいかもしれない。

(それなりに広く、綺麗で・・・何より家賃がかからない。元手が少ないミレーにとってその利点はとにかく大きかった。ずっと住んでいるならば、宿代もばかにならない。かといって、家を買うだけの経済力なんてものもない。ならば、酒場の彼が言うとおりここを貰ってしまうのも手かもしれない・・・と本気で考え出して。)

(――しかし、この大部屋。まともな女が見たのならば、即座に ここは良くない、と思うだろう。常識を持った、まともな女ならば。
なぜならば、一応隠すように片付けられてこそいるものの、そこかしこから淫具、と呼ばれるものが見え隠れしているからである。バイヴにビーズといったポピュラーなものから、縄や手錠、ギャグボールといったマニアックなものまで。衣装棚を見れば、胸やら尻やらをアピールするような妙な衣装まで。そんなものが取り揃えられたもう少し家の中を綺麗にして飾れば娼館としてもやっていけそうなレベルの品揃えが揃えられていた。
――しかし、それをこのミレーは見たとしてもそれに気づかない。バイヴなんてものは使い方すら分からず、用途すらわからず。縄やら手錠やらわ 何かの補修に使うのだろうか、なんていう始末。衣装についても、外の人間は妙な寝間着を着るのだな・・・なんて考えるだろう。一般的な常識が普通の人とは少々ずれている少女は家全体が放つその危険信号を全てスルーしてしまい・・・リラックスした様子でこの家の見聞を始めるだろう。それが、この家に住む者達の罠なんて、考えもせず・・・。)

ダグラス > 海賊行為で手に入れた財宝を売り払い、次の出航に向けての準備を船員に指示を出し終え。
自分は手に入れた女奴隷の中から特に別口で価値のありそうな物を売るために奴隷を数人引き連れて街に繰り出し。
奴隷商などが取引に使う空き家の前にたどり着けばそのドアが開いていることに気が付き。

「なんだ、ガサ入れはまだ先だが」

賄賂を十分に渡している警備兵の情報では最近捜査がはいったという情報はない。
不審に思いながら部屋の中に入っていき、取引会場となる大部屋まで直行し。
そこで何やら部屋を見繕うように散策している見知った後姿を発見し。

「フローディアじゃないか、何やってるんだ?こんなところで」

奴隷に部屋の隅で待つように言えば以前に自分が奴隷兼番とした狼少女に近づいていき。

フローディア > ・・・?

(警備のガサ入れはなくとも、無知なミレー族のガサ入れはあったようである。不思議そうな顔をして、ここに住まう無法者達が面白半分で持ち込み、使用したその淫具達を不思議そうな顔をしながら見聞する。しかし、見たところで理解出来る程それらに対する知識もなく、魔力を注ぎ、電源を入れることで起動するようなタイプについてはそもそも仕組みを全く理解していない為にどういうものなのか検討すらつかず)

・・・売れば、お金になるかな。

(なんて、真面目な顔をして淫具を見つめていた。そして、そんなことをしていれば、ふと声をかけられる。その声の主に向かって振り返れば)

――ダグラス。

(その強さを認め、主として認めた一人の海賊、一人の男、一人の雄・・・そんな彼に向かってその名を呼んで。)